Matsutaka Freeway

相模湾、東京湾の釣りブログです

確信犯

2012年04月18日 23時10分22秒 | Weblog

2012年4月14日(土)

左手の骨折治癒と天候の影響で全然釣りに行けなかったが、ようやく沖メバル釣りに行けることになった。朝4時集合なので、やむなく前泊。高速バスで前日に移動していたら、越後湯沢のあたりは、まだ一面の雪景色だった。春は遠い感じがした。

乗る船は、過去2年の釣果を調べて、「この船が一番釣らせる」と見込んだ船だったが、直前の火曜日にアラ、ソイ、マダラ交えての大漁の釣果報告がホームページに載っていて、予約で満船状態なのが気掛かりだった。

当日は、朝4時前に港に着いたものの、左舷胴の間しか空いておらず、大型船とはいえ、何と20人も乗っていたことを知り、その時点で不吉な予感がよぎり始めた。

船は佐渡島沖まで1時間以上走った。ようやくポイントに着いて釣りを始めたが、船長からタナの指示がない。自明のことかもしれないと思って、船長室に聞きに行ったら、「底から1mも上げないで大丈夫」と言われ、マジで眩暈がした。200号の錘は約0.8kgある。狭いエリアでその錘が20個も海底を叩くところから始まるわけで、人間の世界で言えば、自宅の周りで道路を20箇所同時に掘り返されているのと大して変わらない。魚探にいくら反応があっても、錘を落とした瞬間に元々臆病なメバルは逃げ散ってしまうだろう。

案の定、全然釣れない。沖メバル釣りの経験値があるらしい人は、数匹上げてはいたが、自分には全くアタリがない。5時半に釣りを開始してから6時間、全く何も釣れない。

「散々我慢して、手間隙掛けて、佐渡島が見えることころまで釣りに来たのに、完ボで家に帰る羽目になるのか...」

いたたまれない気持ちが凹んだ心を蝕んでいく。明るい気持ちに切り替えようもなかったが、11時半過ぎに突然食いが立つポイントに当たり、沖メバル2匹と小ソイ1匹をゲットした。でも、それでおしまい。後は、どんなにポイントを変えても、自分に魚がかかることはなかった。



大体、沖メバルなんて、釣れて当たり前の魚。釣れる、釣れないという話ではないはず。それがこんなに喰わないなんて、船に人を乗せすぎとしか思えない。実際、4月10日に大漁の釣果をホームページに乗せた後、釣りには出ていたが、釣果が振るわず、ホームページを更新しなかったことが中乗りさんのコメントから分かってしまった。そして、

「コレ、持ってけ!」

どこかで聞いたフレーズだ。まさか自分が聞くとは思っていなかった。あまりの寂しい釣果に中乗りさんが前日に釣ってクーラーに保管していた沖メバルを2匹分けてくれた。それはそれで有難かったが、「土曜日に釣れなかった人がいたらあげようと思って、とっておいた」というコメントに、「20人も乗せたら、釣れる訳ないよ」というプロの読みが横たわっていたことにすぐ気付いた。船宿の人達は、全員分かっていたのだろう。

確かに、今年は時化ばかりで船が出られず、経営が苦しいのはよく分かる。だからといって、都合のいいコマセを撒いて、乗せるだけ乗せて、「喰いが悪かった」の一言で客を諦めさせるような船宿の姿勢には腹が立った。騙された自分にも腹が立った。当然のことながら、当日の他の船は、自分が乗った船より断然釣っていた。沖メバル釣りは、混んでる船に乗った時点で負けなんだ。そうした「寺泊の常識」を体で味わった一日だった。全くもって、納得できない。

自分が乗った当日、翌日、翌々日と件の船のホームページには、更新がなかった。天候は悪くなかったので、船は出たはず。またしても沢山乗せて、釣果が出なかったと思われる。

そして、4月17日(火)、また悪魔の誘い。

「メバル35cm~20cm 130匹~42匹」

これに誘き寄せられて、今週末も自分と同じ目に遭う人が続出するのかと思うと、暗然とした気持ちになる。奇跡が起こって、人が沢山乗っていても、それなりに釣れることを祈るのみ。無理だと思うけど...

メバルは元々警戒心が強い魚なんだから、絨毯爆撃には耐えられない。空いてる船じゃないと、沖メバルは釣れない。そんな簡単なことが身に沁みた、5ヶ月ぶりの釣りだった。




もう我慢できない。次回は6月に本業のウィリーシャクリでアジをシコタマ釣って、反撃の狼煙を上げるしかない!!!

コメント (6)
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