東映アニメ とんちんかんちん一休さん

2014-01-11 22:51:27 | Weblog
TVで「とんちんかんちん一休さん」が放映されていたのは、
1975(S50)年~1982(S57)年。我々団塊の世代が
結婚して、第二次ベビーブームの世代が生まれ育った時代だ。
今30代とその親達の世代が見ていたわけだ。

最近は放映されていないので、幼稚園や小学校で一休さん
の話をしても、反応が無いのは悲しい。

東映アニメの一休さんは、クリクリ坊主でホントにかわいい。
しかし、テーマソングは実によく一休をとらえていて、3番の
歌詞は、
    お目めは かわいく 一級品
    だけど お顔は 残念だよ 三級品
    アーァ アーァ ナムサンダー
    気にしない 気にしない

である。
一休寺に安置されている一休の等身大の像は、一休最晩年87歳、
亡くなる前年に、自らの髪の毛と髭を抜いて植えつけて造られた
といわれ、超リアルである。

一休の頂相(ちんそう=肖像画)も何点か残されているが、髪も
蓬髪、無精ひげを伸ばした顔は、とても天皇のお子様とは思えない。
田舎のおっさん(田吾作どん)の顔である。アニメのキャラクターを
信じて来た人がびっくりするのも無理はない。

でも、歌詞の通り「気にしない、気にしない」 そう一休はいう。 

「髑髏になってしまえぱ、男か女か、やんごとなき姫君か、遊女かも
わからんではないか。鼻が高いの低いの、ブスも美人も面の皮一枚。
ほんのわずかの差よ」と。
そう思えたら、顔のつくりが多少まずくとも悔やむことはない。

それが、一休の禅だ。
虚無僧の普化道も、他人との比較をしない。尺八の上手下手も
問わない世界なのである。
他人の思惑を気にしなくなれば、ストレスは無くなるのである。

「虚無僧はあんな不恰好な天蓋をかぷっているの何故?」と聞かれる。

その答えの一つになるか。
私は、天蓋をかぷったままで地下鉄やバスにも乗る。
「さぞや恥ずかしかろう」と思われるかもしれないが、
いざ乗ってみると、周囲の人は意外にも、そしらぬ顔である。
世の中皆忙しい。変わった人がいても無視無視無視でなのである。
「他人はどう見るだろう」なんて期待は見事に裏切られ、そんな
心の自分が恥ずかしくなる。

他人の思惑が気にならないようになるには、虚無僧の格好で街を
歩くのが一番。ぜひ体得してみませんか。ストレス解消法に最適。








             












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