12月29日の朝刊に前日の某高校のラグビー選手に関西の有名進学校出身の選手がいるということで、朝日新聞など写真入りで報じていた。
しかし、負けたほうのチームの選手だ。
ラグビーの記事はラグビーに徹するべきではないだろうか?
高校スポーツとして勉強との両立が望ましいのか?それであればほかにも取り上げる”チーム”はあるだろう。個人を取り上げる。しかも負けたほうのチームの選手を取り上げる意味はなんだろう。
やっぱり朝日新聞などからすると、勉強との両立をしているという建前が大切なのか?そうだとすると、そもそもがこの冬の大会自体が難しい。もちろんそれを乗り越えてバスケットにしてもラグビーにしてもサッカーにしてもバレーボールにしても、大学進学を果たす選手はいるのだろう。例えば独立研究者の森田真生氏なども12月までバスケットやってたんじゃあなかったかな?
しかも取り上げている選手は2年生だ。関西の有名国立大学を目指しているということも書いてあったが、おそらくは、今一生懸命勉強している高校生もいるだろう。もしかすると、彼は合格するのかもしれないが、それはそれでラグビーで入るわけではないだろう。逆に今勉強している高校生もラグビーをやりたくてしょうがないのを我慢しているわけでもないだろう。何を言いたいかというと、大学入試と今ラグビーをやっているかどうかはほとんど無関係なので、別にラグビーをやりながら勉強しようが、勉強を中心にやっていようが全く合格したことの価値には影響しないということだ。ラグビーではなく例えば炊き出しにがんばっている受験生などもいるかもしれないが、そうしたひとたちが取り上げられることはない。
スポーツ面だといってしまえばそれまでだし、高校スポーツは新聞の売り上げにも貢献している、という点も確かだと思うが、だからといって、そこに受験を持ち出すのはどうなんだろう。
といいつつ受験っていうのもいまは新聞の売り上げに貢献するコンテンツなのだろうけど。
朝日新聞は天声人語が入試に取り上げられるといって売りにしているわけだし。