読書感想で書いた村上先生のエッセイを読んで、ふと、以前読んだ、中山茂先生の自伝を思い出した。
この本の中では村上先生が関わる人事をめぐることなども書かれている。
ところでそれでは東大の科学史・科学哲学の教室は現在どうなっているのかなあとWEBサイトをみると
教員リスト | 教員紹介 | 東京大学 科学史・科学哲学研究室
この中には名誉教授も書いてありますが、伊藤俊太郎先生も、村上先生も中山先生も、そして名誉教授ではありませんが、過去の教授としても佐々木力先生も書かれていません。名誉教授として書かれているのは、今井知正氏、信原幸弘氏、野矢茂樹氏、村田純一氏の4人だけです。これはなかなか興味深いことです。
村上先生のいうところの”嗜み”というのは、こういった中での身の処し方も含めて、ということであるとすると、なかなか奥深いものがあるなあとおもいました。中山先生のようなタイプはなかなか東大では受け入れられない、というか日本の大学では難しかったということなのか?
現在の教室のスタッフでかつての村上先生のような一般人にも知れるスターはいないように見えますがどうでしょうか。ちょっと寂しい気がします。