札幌ではここだけ!自然派美容・糸の脱毛サロン《エルムの風》のブログ

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あっさり味の作品と、命を考える作品だったなぁ

2018-10-30 14:48:54 | 映画の話
日日是好日
先日亡くなった名優・樹木希林の最期頃の作品で、病をおして演じる名優の姿から目が離せませんでした。
人生に目標も夢も見いだせないでいる女子大生が、いとこと共に近所の茶道教室に通い始めてからの24年間を淡々と見せるものです。まず、樹木の所作・佇まい・笑顔・弟子に対する厳しさ等々が美しい日本画のように見えてきます。それをより印象深くするのが、茶室のしつらえ・お道具・お点前と庭の四季の様子。これだけでもう、日本の様式美の一端が十分楽しめます。その上、教室に来る生徒さんたちの着物姿季節や着る人の年齢によって、その時にふさわしい和服を着こなし、美しい所作でお茶をたてる、いただく。私は茶道とは遠い生活をしているので、お作法などではなくてこの茶室を見学させていただくだけの人になって見ていました。
主人公が通い続けた24年間には、就職問題や恋、失恋、別れなどなどが当然起きます。その日々のどこかに、お茶とお茶をたてる時間が大切なものとしてあり続けるのです。
この作品は、疲れた自分に一息つかせてくれるものです。ゆったりした気持ちになりたい時にオススメです。

コーヒーが冷めないうちに
こちらは不思議なことが起きる喫茶店のお話。少し前の封切でしたが、不思議につられて見に行きました。
この店には、過去にもどれる席があり、5つの掟を守れるなら、そこに座って思いをかなえられるというもの。
何かの理由でそこに座りたい客が次々と現れ、自分の過去への思いに決着をつけていくのです。で、映画を見ながら、「自分は過去に戻って決着をつけたいことってあるのか?」と考えるわけですよ。ウーン、今更もどるのはねぇ、過去があっての今だしねぇ、つまりは自分は、過去の間違いや過失も全部が自分の今を造っているのだから、もう戻る必要なしなんだと気づきました。もっとも、この席で過去に行っても、過去に会った出来事を無しにはできないのですが。そう、これはおとなのメルヘン、ファンタジーなんですね。

ヒトラーと戦った22日間
第2次大戦中にポーランドのナチス・ソビボル収容所で実際にあった脱走事件を描いています。今まで、収容所からの解放を描いた映画は観ましたが、収容されていた人たちが脱走したというのは初めて知りました。
恐怖が支配する時代、ナチスのソビボル絶滅収容所では、毎日多くのユダヤ人が送られ、過酷な労働をしいられ、殺害されていました。そんな中にも、生きることをあきらめず行動した者たちがありました。ソ連の軍人サーシャをリーダーにし、収容されてわずか22日の間に全員での脱走を計画し、実行していきます。もちろん、監視は厳しいし、何の落ち度がなくてもナチス将校の気分で殺害される危険もついて回ります。それでも、仲間を信じ、脱走成功のために勇気を振り絞って自分の役割をはたします。役割とは、割り当てられたナチス将校を気づかれないよう殺害することでも。脱走の中心人物たちは、武器を手に監視兵と戦いながら皆を外へと解放していきます。エンドロール前に、逃げ出せた人数やその後、生き延びた人の数なども画面に出てきます。
この数字を見ると、生きることに命を懸けた人々の無念が伝わってきます。


オズランド 笑顔の魔法おしえます。
かなりあっさり味の作新。新社会人の配属先が九州のいなかの遊園地本社勤務でないことに落胆しつつも、遊園地の先輩スタッフとの毎日の中で、自分の居場所・働く楽しさを見つけていく、そんな話。
印象に残ったのは、西島秀俊と橋本愛が、これまでの作品では見せなかった【満面の笑み】で働く様子。なんだかあまり似合わないなぁ、などと。それだけでした