話題の映画と笑える映画

あん
河瀬直美監督の作品で、ハンセン病を扱った内容です。主演の樹木希林が素晴らしく、場面に引き込まれてしまいます。彼女があんこを煮ているときの優しいまなざしや、小豆にかけることばの全部に監督や彼女の気持ちがつまっていると感じます。
私たちが知らない病気のこと、それに苦しめられ、国の政策にも苦しめられた多くの患者とその家族があることをこの作品は語っています。こういう映画、なかった…。それにしても樹木希林の演技はドンと肚が据わっているけど柔らかい、彼女の生き方を感じさせるものでした。

夫婦フーフー日記
入籍→妊娠→ガン発覚→出産＆闘病　と、こんな大変なことが人生のほんの短い時間の中で起きてしまった女性と、そのダンナさんの日々。永作博美と佐々木蔵之介が主演。
実話がベースだそうですが、死んだヨメがゆうれいになって現れるコメディです。
主演の二人が見たかっただけで、二人ともコメディ似合うな、という感想でした。

良い映画は、やっぱりイイ！！

パレードへようこそ
これは、今年見た中で最高に良い作品です
それに、私の好みの『見終わった後に、幸せな気分になれる』作品でした。
サッチャー政権下のイギリスで起きた実話だそうですが、ストーリーも登場する個性的な人々も、20年前の私なら理解できなかった、共感出来なかったと思うのです。
でも、現在なら理解できると思っています。性の多様性・・・レズであること、ゲイであることを堂々と公言して普通の幸せな生活をする人々と、それを求める人々のこと。
この作品は、相手を受け入れることと、理解しようと努力すること、そして共感できたら一緒に行動することを自然に見せてくれました。チャンスがあれば観てください、オススメですよ。
{/dog_happy/}駈込み女と駆出し男
今や主役以外で見ることがなくなった大泉さんの、時代劇。相変わらずのいい加減さは、なんてぴったりくるのでしょう、この人。江戸時代の『女からの離婚』を題材にしていて、その時代のことがわかるし、女優陣も素晴らしくて楽しめました。そうそう、堤真一がちょっとイイ役で、最後の登場場面はカッコイイですよ

百日紅
江戸時代の女子絵師の日常で、今、江戸時代の庶民を描いた本を読んでいる私には、ストーリーよりも、当時の生活を目で見ることができた作品でした。だってストーリー、というほどのものもない作品なので。
ただ、杏や松重豊や、濱田岳が声を出していたのが新鮮だったかな。