風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

浜だいこんの花咲く頃 その3

2015-04-28 | 三重県・海・伊勢湾
 三重県津市白塚海岸などの浜だいこんの花・その3です。
 先日掲載しました、浜だいこんの花咲く頃その1、その2が、思いもかけず好評だったようです。
 何気ない身近な、しかし私にとっては好ましく思っている浜辺の風景が、多くの皆さんから共感を寄せていただき非常にうれしく思っています。
 そこで気を良くして、この際、「柳の下にドジョウは3匹まではいる」というありもしない格言を強引に作り上げ、その3を掲載することとしました(^^)。
 前回はあえて撮らなかった、廃屋となったり加工場としては使われていない建物と花との組み合わせも、今回は取り上げています。
 前回から一週間後、浜だいこんの花はアップに耐えられないものもありますが、この花はなかなか根性があり、全体としてはまだまだがんばって咲いています(^^)。
 今回は、白塚海岸だけでなく、となりの河芸海岸の写真も混在しています。
 4月下旬の写真です。

①~⑤戦前あるいは戦後間もなくして建てられたこれらの建物の特徴のひとつは、レンガ煙突があるものが多いことだ。
 ③のように、主である建物は崩壊しても、レンガ煙突だけが残っているのもいくつかある。
 また、屋根の上に、におい抜き、明かり採りのため、屋上屋を重ねたようなの小屋のようなものを有しているのもいくつかある。










⑥きょうは日曜日。お父さんは投げ釣り、お譲ちゃんは波遊び。
 楽しい一日として、思い出に残ることだろう。
 このあたりの海岸は、海近くまでコウボウムギが迫ってきている。
 以前は、広々とした砂浜だったが徐々に草原化しつつある。


⑦砂浜をランニングしている人の姿もある。
 歩きまわって汗だくになり、私は腕まくりしている。


⑧画面では見にくいが、遠くの汀で数羽のシロチドリがエサをあさっている。
 シロチドリは三重県の県鳥である。


⑨⑩海岸堤防上からの浜だいこんの花と新緑。
 浜だいこんも場所によって生育に差があり、このへんの白い花はまだ見頃。




⑪再び古い建物。奥に青い屋根の新しい加工場。
 時の推移を感じる。


 浜だいこんの花をメインにしているとはいえ、こうした老朽化している建物を撮るのは、悪趣味のようでもあり、前回までは意識して出来るだけ避けてきました。
 しかし、記録として残すという意味もあり、またこれはこれで被写体としてみれば味があり、おもしろいとも思われ、今回掲載することとしました。
 ただし、あまりにも老朽化が進み、汚らしく、痛々しく見える建物は、掲載していません。

 浜だいこんは地域により、場所により増えているところもあり、減っているところもあります。
 その増減のメカニズムやこの花が増えることが果たしていいことなのか悪いことなのかは、私には分かりません。
 しかし、海岸に春の訪れを告げる浜だいこんの花が、来年も咲き競って、浜辺を白紫色に色どってくれるのを私は期待しています。
 
 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その3ありがとうございます (あかふく)
2015-04-29 01:33:47
いせえび様

浜だいこんの花咲く頃その3、とても嬉しく拝見いたしました。
私は海辺で育った訳ではないのですが、何故か海辺の風景を見るととても懐かしく感じられ、(海への憧れもあるのでしょうか^ ^)、いせえび様の素敵なお写真の中でも特にこの浜辺の風景は心にグッと来るものがあります。

観賞用に人間の手によって手入れがなされた花の美しさも心を打ちますが、この浜だいこんの花の様に、自然の中自らの力だけで力強く咲く美しさにはまた別の感動を覚えます。

「その土地の、その人の生活に根ざした花の美しさ」は、誰もが撮れるものではないですね。美しさだけでなく、この花の持つ力強さや儚さ、何よりいせえび様の浜だいこんの花への深い愛情を感じられる写真の数々でした。
また古い建物、新しい建物との中に咲く浜だいこんの花の構図とても素晴らしく、人々が花を楽しみにするとの同じ様に、何十年、いや何百年とこの浜辺の移り変わりを見てきた浜だいこんの花もきっと、この時期に咲くのを楽しみにしているのではないだろうか、、と想像を掻き立てられました^_^

特にこの浜辺の風景が心から離れず、長々と失礼致しました^_^ 全国各地の風景写真も楽しく拝見させて頂いており、これからも楽しみにしております^_^
返信する
あかふくさま (いせえび)
2015-04-29 08:04:36
ていねいな思いあふれるコメントをいただき、ありがとうございます。この花は私がこどもの頃から目にしてきたものです。しかし、その存在を特に意識することはなかったです。海岸付近に茂っている単なる雑草のひとつくらいの認識だったかもしれません(^^;)。カメラになじんだ頃、ふとしたことからこの花の風景に魅かれ、何年かに一度、写してきました。身近で平凡でなにげなく思われている、このような花の風景をご紹介したのですが、私と思いをともにしていただいただけでなく、過分のおほめにあずかり恐縮です。伊勢湾中部の海岸風景は、伊勢志摩や熊野灘のような傑出したものではなく、ありふれた風景です。なかなかご紹介に値するのは少なく、砂浜の減退、漂流ごみなどの増加などもあり、正直言って自然風景としての魅力はいまいちです。しかし、四季折々に、お書きいただいたように「その土地、その人の生活に根ざした花の美しさ」を求めてこれからも写していきたいと思っています。
返信する

コメントを投稿