風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

なぎさ暮色 その2・鵜の大群の不思議な行動

2017-01-09 | 三重県・海・伊勢湾
 三重県津市北部、河芸海岸です。
 今まで見たことがない千羽以上の鵜の大群の、不思議な行動を目にしました。
 1月6日の写真です。

①私は夕景とミユビシギをねらって南方向にカメラを構えていました。
 声がして振り返ると、背後に犬を連れた親子が散歩しています。


②しばらくして女性の驚いた声に振り返ると、いつの間にいたのか鵜の大群が左から右へ(北から南へ)飛んでいます。16:44:51


③次から次へと黒い帯状になって、海面すれすれに飛んで行きます。 
 正面背後に小さく、中部国際空港に着陸態勢の飛行機が見えます。16:45:21


④適当な海面に次々に着水します。
 潜ってエサを漁る様子もありません。16:47:29


⑤その後から後から、一群がやってきます。16:47:48


⑥着水して間もないのに、今度は右から左へ(南から北へ)飛び立ちます。
 何だこれは、どうしたことだ!? 16:48:17


⑦16:48:29


⑧また、元いた海面付近に着水します。16:48:54


⑨左後方は、マリーナ河芸。16:48:59


⑩これで一件落着かと思っていたら、何と再び左から右へ一斉に飛び立ちます。16:50:33


⑪16:52:05


⑫今度は相当の距離まで移動しました。
 しかし、恐ろしいような鵜の数です。16:56:40


⑬16:57:20


⑭まるでウンカの大群のような、鵜の群れです。16:57:27


⑮先頭集団は河芸漁港のテトラの沖堤の向こう近くに着水しました。16:57:49


⑯早くも小グループが右から左へ移動しはじめました。16:58:05


⑰先頭付近の大集団も帰り支度か、ざわめいています。
 手前で羽ばたいているのはカモです。17:02:04


⑱何かにせかされるように、鵜の群れは次々にあかね空に飛び立ちます。17:04:16


⑲今度は上空を編隊飛行です。
 渚はミユビシギ。17:04:45


⑳17:04:58


㉑17:05:09


㉒17:06:17


㉓17:05:29


㉔松林の奥の方向に消えて行きます。17:05:40


㉕これが最後の集団です。
 見届けてから、カメラを納めました。17:07:12


 しかし思うにあの大集団は、どこからあのように多く、何のために集まってきたのか?
 どうして、無意味と思われる飛翔、着水を、2往復も繰り返したのか?
 あの大集団は一体どこをねぐらとしているのか?
 疑問は次々に湧いてきます。
 と同時に、あの大集団が、川の鮎などをねらいだしたら、ひとたまりもないだろうなとの、空恐ろしい思いもしてきます。
 まあ、それはそれとしてさておき、新年早々得がたいものを見ました。
 たくさん写真を貼り付けました。
 ただ、移動を繰り返している鵜の群れは、見ているとおもしろいのですが絵になりません。
 そのへん、ご了承ください。

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2 コメント

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いせえびさまへ (ちひろ)
2017-01-09 11:53:08
海鵜の事ネット検索してみました。
渡りの時期はV字飛行をするとか、休憩地点なのか、回遊している魚を湾へ追い込むとか、いろんな行動があるんですね。
海鵜も川鵜も嫌われ者で、捕獲作戦もやられているんですね。
琵琶湖の辺りも川鵜が飛んでいますが、一目で鵜と分かる姿ですね。

⑳㉑㉓㉔等、暮色の中に溶け込んで憎めない情景です。
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ちひろさま (いせえび)
2017-01-09 13:24:19
こんにちは。
いつもコメントいただきありがとうございます。
この鵜はどうやら川鵜のようです。
私も今まで、2~300羽程度の群れは見たことがあるのですが、このような千羽以上の大集団は初めて目にしました。
また、たまたまカメラを持っていたときで、幸運な光景を写すことも出来ました。
川鵜の被害は、鮎を中心に三重県でも大きいようです。
いつか地元のミニコミ誌が鵜の被害を特集し、黒いギャングとしてその実態を報じていました。
夕暮れのあかね空に編隊飛行でねぐらに向かう彼らの姿は、そのようなこともひととき忘れる、しみじみとした心安らぐ風景でした。
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