まぼろしレストラン

今ではもう心の中でしか食べられない思い出の食べ物に関して綴ります。……のつもりが、イロイロな日記の置き場に。

◆SONY製に弱い私?

2007年01月04日 17時53分02秒 | Weblog

■献立:サーモンのカルパッチョ、トマト、生麩の田楽、大学芋、焼き豚ときゅうりと錦糸玉子と春雨の素酢の物、椎茸と玉子のスープ、黒豆、キムチ、白菜漬、マンズ・スパークリングワイン「ドミ・ドゥ」ブラン ■デザート:塩豆大福、カフェオレ
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一昨日から開催中の『ダニエル祭り』で気づいたことが。それは、ダニエルの出演作で、SONYのノートPC・VAIOが、ちょくちょく画面の中の小道具で使われてるということです。
『007カジノ・ロワイヤル』は2006年春発売のType-T。『アークエンジェル』では、アメリカの記者が使ってたのが、2000年前以前発売のモデル(OSは多分98?)と思われます。私が今のVAIOの前に使ってたPCG-861が1998年発売で、当時のVAIOは本体の色がブルーグレーで、このデザインの傾向は確か2000年近くまで続いてたと思うので。んで、『Jの悲劇』で、ダニエルが演ずる主人公ジョーイのノートPCもVAIOだったんですねえ。これは本体の色がパールホワイトだったので、多分2000年以降発売のモノ?
いや、ただ単に、自分もVAIOユーザーなのでうれしいと。そんだけの話です。
まー、考えてみれば、007は製作会社がSONY PICTURESなので、VAIOをボンドに使わせるのは当たり前です。
今回の映画のYAHOOでのユーザーレビューとか見てると、ケータイとかデジカメとかPCとか、SONY製品のロゴが目に付いて興醒めとか言ってる人もいるんですが、私は元々SONY製品が好きなので、「ああん、ボンドくんも私と同じVAIOなのねえ(^^♪」とか、単純にうれしがってました(笑)。
大体、スポンサーの製品が目に付いて興醒めとかいうなら、なぜ、オメガも突っ込まないのかなあ、と。映画の中でボンドくん、袖口から不自然なほどくっきり腕時計を出してるシーンがやたらあるんですが。ソランジェさんと絡んでるシーンとか、マティスに「ダブルオーが女に惚れたか(君の氷のハートが溶けたか)?」とホテルのテラスで訊かれるシーンとか、普通なら袖口に隠れて見えないはずの時計がくっきり見えてるですよ。何より、「ロレックス?」「オメガ」「すてき(Beautiful)」と、セリフにまで登場してるオメガ。「DELL(Dynabook)?」「VAIO」「まあすてき」とか、PC名に関する会話は全くない(あって欲しくない。そんなメカオタクのヴェスパーなんて)のに、ですよ(笑)。
キナ・リレもボランジェもブリオーニも、会話の中でブランド名がしっかり登場するのに、なんでSONYだけ目の敵にするんだよう。厳密に言えば、SONYがコロンビアとMGMを買収した時点で、ボンドくん自体が既にSONY製(ちょっと強引)じゃん。
とゆー訳で、ボンドくんも含めて、SONY製品に弱い私(笑)。
つか、根が単純なので、「ああん、ボンドが飲んでるならキナ・リレ買うわ~」(いや、実際は日本国内では薬事法に引っかかるので、あの映画で使ってる本家本元のキナ・リレは輸入できなくて、キニーネ成分なしのベルモットしか買えないらしいですが)と、直ぐに広告戦略に乗るほうが人生シアワセ。元々オメガは好きなブランド。ボランジェだって飲んでみたい。ベルーガのキャビアだって、粒が潰れてお安い缶詰なら手が出るかも、ですよ。イギリス風のうすーいカリカリトースト、たくさん作って乗せて食うぜ(笑)。
原作のボンドくんも「キャビアは注文するより、それに添えるたくさんのトーストをもってきてもらうほうが厄介なんだ」とゆってる。しかも、1953年に発表されたカジノロワイヤル(原作)では、ヴェスパーはディオール(!)着てるし、登場人物のステッキがエルメスだったり、ボンド愛用のライターがロンソンだったり、するわけです。
という訳で、この世に現れた瞬間から、ブランドまみれのジェームズ・ボンド(笑)。そもそも、広瀬隆さんの『赤い楯』によると、イアン・フレミングはロスチャイルドの一族で、そういったブランドをコマーシャルするために書いてた節がある云々など、諸説ありますし、ブランドが出るのは当たり前かと。(この著作はたとえ本当にそれが真実だとしても、話半分程度に信じておかないと。人生がむなしくなります)
つか、自分も小説を書いてる立場から言わせてもらうと、そういうのはもう、作品の雰囲気を出すための大切な記号というか、小道具なので。【ボンドが腕にはめているのは、スイスのバーゼル地方で長年培われてきた最高の技術で作られた高級時計で、普通の勤め人なら半年分のサラリーをつぎ込まないとまず手に入らない。彼はそれがお気に入りだった】なんていう長々しい野暮な文章にするより、【袖口からチラリとメタルフレームに覆われた濃紺の文字盤が覗く。――ボンド愛用のオメガだ】とかのほうが、よほどスマートだし、すぐに情景だとか、その人となりが浮かぶ訳です。

さて、今朝、ふと思いついて『ライラの冒険・黄金の羅針盤』のWebサイトがないのかなーと探してみたら、海外サイト、ありました。んで、ダニエルのアスリエル卿の写真、見ました。……(o_ _)oばたっ。
昨日書いた「メガネくんになってくんないかなあ」とか淡い望みでしたね(苦)。この人の【でにろうさん】っぷりは今に始まったことじゃないと過去作品を見て知りましたが、もう全くの別人格。ボンドくんのかけらもありませんだ。そもそも原作を読んでないので、どんなキャラなのかわかりませんが、このヒゲ面の眼光厳しいダニエルの顔を見たら、どんなキャラなんだよ、原作を読まねば、知らねば、という気になりましたよ(苦笑)。
という訳で、アマゾンでぽちっとな。ユーズド2冊700円で文庫をゲット(笑)。
多分、世界中で、私のようなにわかダニエルファンによって、過去の出演作のDVDだとか、小説だとか写真集だとか、関連商品が買われまくってるんじゃないですか? 経済効果、すごいですよね。映画の興行収入だけでも、出演料4億弱で528億(円換算)も叩き出したダニエルさんの利益率、メチャ高し。リチウム電池の発火問題で大損した本家SONYさん、ダニエルのおかげで首が繋がりました。汚い言い方ですが、「いい買い物」です(笑)。
東宝も『海猿』のおかげで2006年の利益がマイナスからプラスにV字回復で上方修正したらしいですしねえ。エンターテインメントって、ほんとに当たるとデカいですねえ(笑)。
とはいえ、ダニエルのボンド役が決まってから出された『アークエンジェル』、『レイヤーケーキ』のパッケージデザインは、ちょっとどうしたものかと。どっちも、作品中ではそれほど印象に残らない(はずの)銃を構えたスチールをババ~ンとでっかくレイアウトしてますが。これって007をあてこんでというのが見え見えで、却って逆効果だと思うですよ。私はカジノ見たあと、アマゾンで検索かけたとき、「え~、なんか、マッチョっぽい映画なのかなあ。やだなあ(ーー;)」と勘違いして、『ホテル・スプレンディド』と『ロード・トゥ・パーディション』のほうをとりあえず注文しましたもん。しかし、レンタルで借りてみたら、パッケージで受けた印象とは丸きり違って、これはちょっと、007が逆効果?と思った次第。
作品のパッケージは、内容に沿ったモノのほうが、買い手には親切ではないですかにょ~?そういった意味で、『Jの悲劇』は、とてもいいパッケージデザイン。




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