公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

即日採点と次回返し

2013-05-01 | 現在の教室運営
ずっと、宿題も提出日に即時採点して、当日中に訂正学習を済ませる、
という方式でやってきたのですが。

くもん教室を始めたころは、当日教室学習分は即時採点・当日訂正でしたが
宿題については「次回返し」というパターンでした。
ところが、何年かのうちに
「宿題分も提出日に訂正学習をさせたほうが、学習効率がいい」などという研究会のお勧めで
うちの教室でもその方式をとることにして、以来、ずっと「当日返し」でやってきました。
最近、スタッフの妊娠退職や学生の入れ替え時期が重なり、人手が足りなくなったので
「このさい、宿題は次回返しにしよう」と方針の転換。
生徒の来室時間や質問集中時間には波があるので
空き時間に宿題分の採点をすれば、少ない人手の有効利用ができる、というわけです。

実際に次回返しにしてみると
宿題分をゆっくり採点して、次回の訂正学習の際の指導も準備できるし
場合によっては次回教室学習分を少なくしたり、セットの変更検討もしやすいというメリットがあります。
あわただしく採点をして、訂正をさせるより、
むしろきめ細かく学習の進め方を見てやれるのではないかと思いました。
「当日返し」システムでも、もちろん、
できていないところが多ければすぐにその日の学習分をひっこめたり、変更したりもしていましたが、すでに当人は当日学習分に取り掛かっているということもよくあって、
よくできていないまま、新しいところに入っているということもあったわけです。

なんで「当日返し」にこだわってきたのかと、今更ながら不思議に思います。

新出箇所は必ず教室でやり、一度もやったことのないプリントは宿題にしないということで
宿題は各生徒に2パターン用意していて、
半年以上前の学習内容のおさらいバージョンと現在学習中の課題の練習バージョンとを
組み合わせてのセットにしています。
そのため、当日返しでもその日の宿題分の臨機応変ということは可能だったのですが
専任のセット要員が必要でした。
私が生徒の質問対応や保護者対応のかたわら、その場で差し替え対応もするということは無理だったためです。
それが、あとで、時間のある時に検討できるというのは、やはり楽です。

当日学習→宿題の訂正学習→当日学習分の訂正→学習記録、確認→終了
だったものが
宿題の訂正学習→当日学習→当日分訂正→学習記録、確認、→終了
という順序になったことで、かなりの余裕ができました。

経費の節減等でお悩みのお教室で、
事務局の勧めるまま、宿題即日返しをしている場合には
ちょっと見直してみる価値があるかも、と思います。





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