グローカル雑記帳

異文化理解や国際交流、中国のこと、日本の地方創生などについて。
また、日々の思ったことなど。自戒も込めた記録です。

方方日記(1月25日) 日本語訳1

2020年05月05日 | 中国や大連のこと
方方日記(1月25日) 日本語訳(意訳の部分もあります)

 私のWeibo(訳注:中国のSNS、中国版Twitterと言われることが多い)がまだ発信できるか分からない。先日、若者たちが街で集り悪口を繰り返すことに反対したら、Weiboがロックされてしまったのだ(しかし、私は今でも自分の観点を堅持している。つまり、愛国を表現するのであれば、街頭での罵詈雑言を良しとするわけにはいかない。これは文化水準の問題だ!)。訴えても意味がなかった。そのため、Sina(訳注:漢字では「新浪」、Weiboの運営元)には大変に失望し、二度とWeiboなどするものかと考えていた。

 しかし、武漢がこのような重大な事態になるとは思ってもいなかった。武漢は全国的な注目の中心となり、都市封鎖が行われ、武漢市民はいたるところで毛嫌いされ、私もこの街から出られなくなるなんて。今日、政府は改めて指示を出した。それによると、中心区域は、本日の深夜0時から自動車の通行が厳禁となる。私は正に中心区に住んでいる。たくさんの人が私たちを案じ、また個人的に連絡をくれた人もいた。皆さんからの関心や問いかけは、私たち家から出られない人たちを温かい気持ちにしてくれた。先程、雑誌「収穫」の程永新氏から連絡があり、「都市封鎖記」を書いてみたらどうかと言われた。これを聞き、もし私のWeiboがまだ文章を発信できるのであれば、続けるべきだと感じた。それはまた、武漢の真の近況を伝えることにもなる。

 ただ、この文章を発信できるのか全く分からない。もし、誰かがこの文章を見たならば、コメントを残し、発信できると私に知らせてほしい。Weiboには、発信できたと思っても、実は誰も見ることができない、という技術がある。この技術を知ってから、私は思い知った。「高度な科学技術が悪をなせば、急性伝染病の比ではない」と。

 では、まず発信してみる。

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