GLAY Story

GLAY関連の書籍を一つにまとめてみました。今まで知らなかったGLAYがみえてくる――。

 「あうん堂」での卒業ライブ

2009-10-21 | 函館時代



 1990年3月10日(土)、稜北高校と函館商業高校の卒業式が学校の体育館で行われた。

 それぞれの生徒が担任の先生から、「頑張ってこいよ。何かあったら連絡してな。」 「社会に出ても挫けてはいけないぞ。自分の考えた道を信念を持っていきなさい。」と送り出され、クラスメイトたちは涙を流して抱き合い、別れを惜しむ。

 しかし、GLAYのメンバーには、そんなセンチメンタルな気持ちはなかった。

 卒業記念ライブを観にいった稜北高校の同級生は、「卒業式の日、友達はみんな、大学とか就職先の心配をしていたけど、TAKUROだけは違っていた。」と話す。

 生き生きとした目で、「さあ、今日から俺の第2の人生がスタートするんだ!」という感じだったという。


●卒業ライブ

 この日、『あうん堂』で、「ふしだらな最後の子守唄」というタイトルでGLAYの卒業ライブが開催された。『あうん堂』のキャパシティは100人だったが、この日のコンサートには、200人以上もの同級生たちが詰めかけた。

 『あうん堂』オーナーの鈴木英二さんは、「あの日は盛り上がったんですよ。とにかく、TERUくんのボーカルは迫力満点、最後のライブという気分が彼らの演奏をいつも以上に激しく盛り立てたんじゃないですかね。」 と当時を振り返る。

 彼らの表情から、高校生活が終わるという寂しさよりは、これからバンドマンとしてスタートするんだという強い意志が感じられたという。

 ライブの最後、TERUとTAKUROはライブを観に来てくれた人たちへこんなメッセージを送った。「俺たち、東京に出てバンドやるんだけど、成功したらまた函館で絶対にコンサートを開くから。その時は、また観に来て下さい。」

 こうした決意を述べて、GLAYは函館時代に別れを告げたのだった。


   ~GLAY LAST ONEMAN ”ふしだらな最後の子守唄”

     【セットリスト】

       1. Ce Cest La Cest La
       2. Dear Joker
       3. LOST WING
       4. GOSPEL NEUROSE
       5. LOVE VANISH
       6. Simple Mind
       7. GLAY CLAMATION(ギターソロ)
       8. CRAZY DANCE
       9. REQUIEM
      10. ずっと2人で
      11. ONE AND ONLY
      12. SCANDAL VOICE
      13. Rose Color
      14. BOYS BEAT
      15. PLASTIC PARADISE
      16. Rhapsody

      <アンコール>

      1. 悪の華(BUCK TICKのカバー/ドラム:TERU)
      2. Confusion
      3. 無限のDejavu





【記事引用】 「GLAY聖書/GLAY研究会・著/鹿砦社
         「GLAY pure soulストーリー/グループ函館・著/飛天出版
         「Music Labo GLAY INDIES Collection 1989-1994


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