個人雑誌編集長兼雑用作家、

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齋藤務作[超人類バトルクローンロイド]

2014-10-28 20:57:29 | SF小説


8、戦闘データ大量移植、


夜に俺が、箱の中でいじけて眠っていると、箱の中に手を入れて、誰かが俺を、弄り回して来るのだ。

俺が、顔を上げて見ると、そこには、レスがいた。
「そんなに、怯えるな、お前が、ちゃんと生きているか、心配して来たんだ。」

俺が言う、
「生きてるって?どう言う意味だ!」

レスが答える。
「私は、生き物とか飼うと、良く朝には死んで仕舞うんだ。だから、心配で」

後ろから、目を擦って、メイが言った。
「大丈夫よ、死んだりしないってば、その小鳥は、結構丈夫よ!」

俺の名前は、小鳥なのか、
「うん、でも、心配だ。朝が来るのが怖い、また、冷たく為っていたら、嫌だ!」

メイがレスの肩を抱いて、ベットへ連れて行く、レスに起こされて、残った俺は、どうすればいいんだ。

暗い部屋の、床の上の箱の中で、俺は、一人だけだった。そして、また、トイレにいきたく為った。

次の朝、俺は、朝一番で、俺を、恐るおそる見に来た。

レスに思いっ切り可愛がられてから、食事を与えられた。

俺は本当にペットだった。

だが、レスは、俺を部屋から、朝の内に連れ出して、戦闘訓練用のシュミレーター室に、連れて来たのだ。

そこで、レスが言った。
「お前の中の、私の格闘戦闘データが、チャンと入っているか?このシュミレーターで、確かめる、さあ、中に入れ!」

そう言うと、レスは、シュミレーターの扉を閉めた。

俺は、真っ暗な部屋の中で立っていた。

すると、行き成り、明るく為って、戦闘訓練が始まった。

俺が泡を吹いて、戦闘訓練室から、よろけながら出て来ると、レスの横にはメイがいた。

そしてメイが言う、
「コイツ、レスの戦闘データが、どこに入ったのよ?然ダメじゃない!」

それを受けて、レスが言った。
「じゃあ、今度は、メイの、空中戦闘データを、コイツにコピーするしか無いな!」

メイが言う、
「ちょっと、私のって?冗談じゃない!?」

メイに可愛らしく瞬きするレス、
「私達の、大切な子だから」

メイ、
「大切って、ああ、愛の結晶ね、フフフフ、いいわよ、そう言う事なら」

俺は、また、二人に、医療室へ連れて行かれた。

再度、戦闘データを押し込まれるのだ。

今度はメイの戦闘データを、頭にコピーされる。

そして再び、頭に、機械の針が突き刺さって、雷が頭に落ちた。

また、俺の頭の上には、こんがり焼けた鳥の丸焼きが乗っているようだった。

「今度は、私の戦闘データよ、レスちゃんより、上のランクなんだからね、いい、有りがたいのよ、」

レスが言う、
「そうだな、高速空中戦闘では、メイには敵わない」

俺は、二人の生きたオモチャだった。

然し、その結果は全く、レスの時と同じに為ったのだ。

「なによ、もう、同じじゃない、仕方ないわねえー」

レスがメイに聞く、
「どうするんだ。メイ、」

メイが言う、
「あいつ等のを、コイツに、入れてやる!」

メイは、少し意地に為っていた。

メイは、この医療室に、各、スペシャリストを集めた。

市街戦闘のノア、地上戦闘のリキ、ジャングル戦闘のミキ、真空戦闘のテス、

水中戦闘のランカ、電子戦闘のユリ、長距離攻撃のホシカ、

星間戦闘のレイカ達、仲間を、騙して連れて来た。

「メイ、何なのよ、これは?」

メイ、
「ああ、これはだな、今度、君達に必要な任務なんだ。だから、ここに座って、戦闘データを本部に送るから、そうすれば、君達の評価が、高く為るんだ。」

彼女達は、喜んで、戦闘データを、メイに渡した。

その度に、俺が、激しく苦しむのを、レスが、俺の口を押え込んで、データをコピーさせた。

俺の、頭の上には、魚の丸焼き、熊の丸焼き、サルの丸焼き、犬の丸焼き、クマムシの丸焼きと、次々と乗っかった。

俺が、目を回して、意識を失ったが、二人はまだやめない、気が済むまで、俺の頭に、色々な戦闘データを詰め込んだ。

レスが、やっと怖くなって言う、
「コイツ、死んじゃうんじゃあ無いか?」

メイ、
「大丈夫よ、頭から、何かが溢れて、漏れて出てこないから、屹度、平気よ!多分そうよ?」

だが、俺は、口から泡を吹いていた。

俺は、レスの部屋の、箱の中で苦しんでいた。

俺の頭の中では、丸焼きの動物達が、動物園を作っていた。

俺が、苦しんで死にそうに為っている時に、レスが、俺を、箱の中で抱き締めて、泣いていた。
「死んじゃあ駄目だ!死んじゃあ駄目だ!私は、いやだ、死なれるのが、嫌なんだ!」

俺は、微かな意識の中で言った。
「俺を、二人で苛め抜いて、こんなにしたのは、誰がしたんだ。」

レスが、俺の、動いた唇を見て言った。
「なんだ、何を、言っているんだ?何か、食べたいのか?」

そう言うと、レスは、俺の口に、お菓子を詰め込んで、口を塞いだ。
「うう、息が詰まるうー、苦しいー、ぐひいーーー、」

俺は、レスの、する行為に抵抗出来ずに、される儘に為っていた。

そして、レスに対してそれを怒れなかったのだ。

俺は、翌日まで、有りっ丈の、お菓子や飲み物を、口から詰め込まれて、体がはじけそうに為っていた。



個人雑誌グラス編集部、副編集長兼雑用、主力作家の齋藤 務、

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2017年1月24日、文章修正、