えーっと、早くも突っ込みありましたんで、誤解を解くために釈明を。
確かにご指摘通りアーシュラ・K・ル＝グウィンはファンタジーの名手でもあり（何故かSFでは「アーシュラ」、ファンタジーでは「ル＝グウィン」と略されることが多いみたい）、スペースオペラも書いています。それが高じてスペースオペラを本物のオペラにしていたりもする。
ドラゴンと剣が、とか言ったら「ゲド戦記」はどうなるんだ、という突っ込みはごもっとも。
でも、私が言いたかったのは、アーシュラ始めアレクセイ・パイシンなどが、一時停滞し、またニューウェイブに乗って進化し始めたSFを更に加速して、あの学生運動やヒッピーなどが謳歌したサイケデリックな時代を彩ったんじゃないか、と思ったのです。ベトナムに冷戦、時代は本当に核戦争の恐怖の上に立っていた。だから夢のような話にもそういう影が出ていて、単純な勧善懲悪じゃあなくなっていった。そのシリアスな現状が、遂に「ニューロマンサー」や「ネットの中の島々」が代表するサイバーパンクとして花開く。その前に「スペースオペラ」は影を薄くしていったんです。
ブルース・スターリング曰く「もうおなじみの古くさい未来とはおさらばだ」。
その、古くさいSFのことを言っていたんですよね。どうも分かり辛くてすみません。
でも、今書いているものも、実は既に「スペースオペラ」じゃなくなって来た。
やっぱり苦手なものは苦手なんですよー。
では、書きに戻りましょう。下旬に何か出たらいいかな、と。
