アメージング アマデウス

天才少年ウルフィは成長するにつれ、加速度的に能力を開発させて行きました。死後もなお驚異の進化は続いています。

コーヒーをもう一杯

2016-12-13 15:15:48 | 文化
 コーヒーをもう一杯いかがですか。
One more cup of cofee 。
 ディランとエミルー・ハリスが勧めるので、禁を破ってもう一杯。
 うーん、眼を瞑って考える。ボブ・ディランは何者だろう? 分かりません。彼は一所に留まって居ないので、捕まえる事が出来ないんです。
 あるインタビューにこう答えました。「僕は歌いながら踊る男です」、ディランにしては精一杯のジョークです。
 フォークシンガー? ロックシンガー? いいえ、彼は常にプロテストシンガーでした。 彼はごく若い頃は、ウディ・ガスリーに憧れ、彼のコピーばかり歌ってました。当初オリジナルはまったく作りませんでした。少しづつ曲を創るように成り、少し名が知られて行きました。当時彼はジョーン・バエズにも憧れました。彼女がフォークソングの女神だったからです。ジョーン・バエズも彼を気に入ったようです。ディランの中に才能を見つけていたからに違いありません。いろんな所に連れて行きました。あるホテルでチンピラみたいなボブ・ディランは宿泊を拒否されましたが、怒ったジョーン・バエズは無理を通しました。なにしろ彼女は女神ですから。
 歌うボブ・ディランの横にジョーン・バエズが佇む姿を時々見かけました。そんな時、彼女はバックを取ったりハモったりしてあくまでもディランをたてていました。ディランの教育をしていたに違いありません。ディランは常に変わり続けて行きました。
 ディランがロックバンドを従えてライブに現れたとき、ファンは驚きの余り、フォークは死んだと嘆き悲しみました。人は、自分の想定外の変化に出会ったとき、錯乱状態になるんです。ディランの中でフォークが死んでロックが生まれた訳で無く、やはりプロテストソングを歌っていたに他成らないんです。
 デイランがノーベル文学賞を受賞したという噂を聞いたのですが、嘘でしょう? えっ! 本当なのですか。へーえ、本当だったら。そのことでボブ・ディランの変化が留まらない事を祈るばかりです。
2016年12月13日   Gorou


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