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【腎臓腫瘍】検査の日々

 いざ「腎臓がんの疑い」と診断されても、今回の治療は外科的な手術によるものだけなので、日常生活で特に注意すべき事も言われていないし、しかも自覚症状もまるで無いので、日々変わらず生活を続けていました。でも心の片隅には、常に「もし肺に転移していたら、どうすりゃいいのか」という、モヤモヤとした思いは常に残っていて、何かしらスッキリしない日々を送る事になりました。

 10/5(水)は仕事で午後半休を取って県立がんセンターで検査。一応、職場の管理者には手術の予定や入院日程を連絡しておきましたが、幸いなのが年末年始という、仕事がいやでも一旦減速する期間に重なっている事。まあ担当医からも「もうお互い、クリスマスイブだとかいう年齢でも無いですよねww」と冗談交じりに言われましたが、仕事が少なくなる時期に合わせて治療が出来るのは何かと助かりました。

 この日は採血、採尿、単純レントゲン撮影(胸部と腹部)、心電図、そして肺活量の検査等々。兎に角なにかベルトコンベアーに乗せられた感じで、病院内の1Fの検査部門を行ったり来たりしていました。
 ただそこでかいま見たのが、結構、多くの人ががんセンターを訪れているという事です。言葉が合っているかどうかはありますが、県立がんセンターとは「癌(がん)」に特化した専門病院です。検査に訪れている人の大半は、やはり私同様に「癌」を疑われ、診察されて治療の為に来院している訳です。スーツ姿のサラリーマンや、まだ三十代になるか、ならないかの女性など、様々な人達が検査を受けている姿を見ていると、何かとても複雑な感情を持ってしまいました。

 「みな様々な病状で、不安を抱えて来ているのかなぁ・・・」

 最後はCT撮影をしてこの日は終了。その後、入院受付に行くと、歯科での治療の件の説明を改めて受けて、「どこか行きつけの歯科医がありますか?」と聞かれたので、近所の歯科医の名前を言うと、その歯科医向けに紹介状を手渡されました。

 それから常にモヤモヤとした日々を二週間ほど過ぎて、10/13(木)の9時に担当医の診察日、少し緊張しながらがんセンターに到着。受付をすると間もなく呼び出し機で呼ばれました。診察室に入ると担当医が開口一番「検査結果ですが、CT画像の結果、問題ありませんでした。画像診断医とも確認しましたが、今のところ肺に転移はありません。」との事。また術前検査でも特に目立った問題もなく、とにかくこれで安堵しました。残すところは手術を受けるだけ。後は12/5(月)に麻酔科医の診察を受けて後、担当医の診察を受けるだけとなりました。

 この後、地元の行きつけの歯科医に紹介状を持参して検診。奥歯で欠けた歯があって、実は数年間放置していたのですが、それを抜歯し、虫歯が幾つかあったのでそれを治療。また左上の奥歯が一本抜けていたので、そこにブリッジをかける治療をしました。この歯科医の治療では週2日通いながら一月間の治療を受けましたが、どうやら手術時に気管内挿管する際に、ぐらついた歯があると問題になる事があるそうですが、歯科医に診てもらうと、今のところそこまでぐらついた歯も無いという事でした。

 10月半ばから11月に掛けて、手術準備の為に歯科医にも通うという、久しぶりのメンテナンス期間にもなったのです。


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