今回の闘病経験は個人的に、得難い体験なので忘れないうちに書いておこうと思っています。短期集中の記事書き込みになっていますが、ご容赦下さい。
本当はバイクなどでうろつく事や趣味の事を書いていきたいのですが、丁度、この年末年始にかけて自宅療養中になってしまっていますので、この時期に一気に書いておきたいと思っています。
9/28(水)は仕事を午後半休とり、神奈川県立がんセンターへ行きました。一応、病気が病気である事もあり、嫁にも同行してもらっての受診です。
写真では青空で写っていますが、9/28は曇天で何か自分の心象風景ピッタリの感じでした。
14:30に正面入ってすぐの「総合受付」へ行き、名前を言うと事前に予約していた事の確認が行われ、大和徳洲会病院からの紹介状と画像データを渡しました。
その後に受付へ案内されましたが、この時に初診申し込みの書類など、結構な分量の書類に記入した事を覚えています。その中には「がん告知に関する事」の様な書類もあって、要は、癌の病状について、どの程度知りたいのか、それとも知りたくないのか等の項目についての記載もありました。私は当然「全ての状況を有りのまま、知りたい」という事でチェックしました。
書類を記入し、診察カードの作成まで1時間近くかかり、その後、診察カードと呼び出し機(細長いスマホほどの端末)を渡されました。そしてまずは採尿と採血を済ませておく様にと言われ、呼び出し機が鳴ったらその指示で動いてくださいとの事でした。
採尿と採血を検査室で終わらせたのですが、この段階で16時近くになってしまいました。そこから呼び出し機が鳴るまで、2Fのロビーで待つ事になりましたが、呼び出し機が鳴ったのは、17時を過ぎた頃。呼び出し機には「外来ブロックまで来てください」と表示されていたので、2F奥にある外来ブロックへ行きました。
外来ブロックへ入り、指定の診察室の前で少し待っていると、呼び出し機に「診察室*へお入りください」と表示されたので、その診察室に入りました。
診察室に入ると、手術着に手術帽(ネットと言った方が良いかも)を被った姿で、今回の主治医がいました。そこでまずは本人確認の為に名前と生年月日を聞かれた後、主治医は机の上のパソコン操作卓と画面を見ていましたが、そこには徳洲会病院で撮影された造影剤入れたCT画像が表示されていました。それを細かく担当医は見ながら以下の説明をしてくれました。
・腫瘍の状況を見ると、やはり癌の可能性が高い
・他の臓器には転移している様子もなく、今回はサイズは3~4cmなので腎部分切除で取れると思う。
・腎臓は血流の多い臓器なので、出血コントロールが大事な事。
・動脈を探してから30分、動脈を遮断して手術を行う。
この説明を様々な資料を貰いながら事細かく説明してくれるのは、私にとってはとてもありがたい事でしたが、手術日については、現在、混みあっている事もあるので、早くて年末の12/26、それがダメなら年明けの1/4が空いているが、どうするかと聞かれました。
私はできるだけ早い方が良いと思ったので、年末の12/26でお願いしますとお願いしました。しかしそれでも約3カ月後となります。心の中には一抹不安もよぎりましたが、これは致し方ない事ですね。
そのあと主治医からは「前の病院では内臓関係はCTで確認して貰っている様だけど、肺の検査はしていないので、そこは一回単純CTで撮影しておきましょう」と言われました。
「肺ですか?」と私が聞くと、担当医は「腫瘍のサイズが3cm以上になると、3割の確率で肺に転移している事があるので、今回はそこを確認しておく必要があります。」と言うのです。「もし転移していた場合には、どうなるのでしょうか?」と聞くと、担当医は「まあ、転移後に何も治療をせずにいた場合には、余命20カ月と言われています。」と淡々と答えられました。
「余命20カ月・・・」
こういう言葉というのは、結構、ボディブローの様に精神的に響くんですよね。
その後、担当医からは「入院までに歯科へ行って、必要な治療は受けておいてください」と言われました。これは術後の肺炎防止の意味もあるそうで、虫歯や歯周病があると、手術時のリスクも高くなるとの事。
という事で、術前の検査は10/5(水)の午後。CT撮影は同じ日の16:15に行うという事で予約を入れてもらい、そのCT撮影の結果については10/13(木)9:00に説明するという事で予約を入れて、この日の診察は終了したのです。
いやぁ。。。結果、あと2週間は落ち着かない日々が続く事が判明。「肺転移」というのは初めて聞きました。