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箱根周辺ぶらりツーリング

 先日、宮ケ瀬に1年点検の帰りに立ち寄りましたが、あれはチョイ乗りという感じでした。

 ここ最近、台風もあったり、あとは嫁を連れてドライブ行ったりして、バイクでツーリングという事をしていませんでいた。

 先日の日曜日(9/10)は、朝から天気も良かったんで「今日は〇〇行くぞ!」と特に決める事なく、箱根方面をブラついてきました。出発時間は朝の9時。

 国道1号~新湘南バイパス~西湘バイパスを使い、西湘PAで休憩。この日は天気も良く、バイクの方も多く居ました。

 まずは箱根方面に行こうと思っていましたので、ここから箱根新道を使うか、海岸沿いに湯河原方面へ行くか考えて、今回はまず湯河原方面に行く事にしました。本当に何も考えずに思い付きです。

 西湘バイパスを早川ICで下りて、国道135号線を湯河原方面へ。私はホンダの無償アプリの「HondaGo Ride」をルートの記録と地図替わりに利用していますが、そこに「石橋山古戦場」という表示が出てきました。

 「石橋山古戦場」とは源頼朝が伊豆で挙兵後、平家方の大庭・伊東の軍勢と戦をした場所で、そこで頼朝は大敗北を喫した場所です。昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもやっていましたが、ちょっと興味が湧いたので立ち寄る事にしました。

 国道135号線を山側に外れて地図を頼りに細い山道を登っていくと案内板がありました。どうやら佐奈田霊社という神社が古戦場の様です。

 ここ周辺の道路は山肌に張り付くような細い道路でしたが、神社の入り口あたりに少しスペースがあったので、そこにバイクを停めて神社へ上がっていきます。

 この参道の階段ですが、けっこう急な階段でちょこっと距離もありました。以前はこの位は楽勝で登れたのですが、昨年末に入院・手術してからジム通いも止めているので、登り切ると息が上がってしまいます。

 上には佐奈田霊社がありますが、ここは石橋山の戦いで、源氏方の先陣を命じられ戦死した佐奈田与一を祀った神社との事で、入り口脇には与一塚がありました。

 ここが古戦場との事ですが急峻な山肌なので、これでは大軍の大庭・伊東勢とは言っても苦戦をした事が想像できます。ここで敗退した源頼朝は、大観山中腹にある「ししどの窟」に逃れ、そこから真鶴の砂浜へ下り安房へ小舟で逃走しました。という事で、次は真鶴の海岸へ行ってみる事にしました。

 途中、東海道線の根府川駅があるので、そこへ立ち寄りました。

 この根府川駅の先には根府川鉄橋という橋があり、今から四十年以上前には鉄道写真を撮る絶好のポイントでした。当時、小学生だった私は「撮り鉄」でしたので、早朝にこの根府川駅で降りて根府川鉄橋にブルートレインの写真を撮りに来た事がありました。何か妙に懐かしい感じ。

 根府川駅で多少休憩した後、真鶴駅方面へ向かいました。真鶴駅から海岸に下りて行くと、源頼朝船出の浜と言われる岩海水浴場に到着します。

 この日は霞んでいて房総半島方面が良く見えなかったのですが、ここから安房までは距離にして60キロほどあります。そこまで源頼朝は小舟で逃げおおせた訳ですが、よく行けたもんだと思いました。

 さて、ここまで「鎌倉殿の13人」の聖地巡りの感じですが、次はどこへ行こうかなと考えて、そういえば「北野誠のお前ら行くな」の企画をしていた怪談師の西浦和也氏が面白い仏像があったと紹介していた湯河原の福泉寺に行ってみる事にしました。

 真鶴までは青空も見えていましたが、湯河原あたりでは雲も出ていて、山頂付近は所々雲に隠れていました。湯河原の海沿いの市街地を抜けて、千歳川沿いを山方面へ向かうと福泉寺があります。

 なかなかインパクトのある仏像ですが、これは「首大仏」と呼ばれていて、これは肩から上の釈迦像で、陶製の大変珍しいものだそうです。約300年前、名古屋城主の徳川光友公が母の弔いに造設し、もともとは名古屋城内に安置されていましたが、戦後、福泉寺に奉納されたと言われていて、胸からの下の部分は行方が分かっていないとのことです。

 さて、福泉寺で首大仏を拝見した後は、椿ラインを走って大観山へ向かう事にしました。この椿ラインの途中には、さきほど紹介した「ししどの窟」があるので、そこへ立ち寄りました。

 実は源頼朝が隠れた「ししどの窟」は2か所存在し、一つは先ほどの真鶴海岸の近くにあると言われており、もう一つがこの山中にあるものです。私は個人的に、こちらが本物では無いかと思いますが、この論争は結論が出ていません。ちなみに「ししどの窟」は、この入り口から15分ほど山道を下りた先にあると言われていますが、私は正直ビビりなのでそこまで下りる気にはなれません。またここは「心霊スポット」と言われていますが、実は下りた先の窟ではなく、この手前のトンネルに女の幽霊が出るとも聞いています。

 昼間は良いですが、こんな場所に夜は絶対に来たくありません。

 ここから15分程走ると大観山に到着します。山頂付近はところどころガスがかかっていました。

 ここまで思いつくまま走ってきましたが、3時間ほど経っていて12時過ぎとなっていました。ここまで「鎌倉殿の13人」の聖地巡りでしたが、次は豊臣秀吉の北条征伐の史跡である「山中城跡」に行ってみる事にしました。大観山から20分程の場所にあります。

 この山中城跡は国道1号線を三島方面に下っていく途中にありますが、今まで来た事がありません。漫画の「仙石権兵衛」で紹介されていますが、北条征伐の初戦の戦場になった城だそうです。豊臣秀吉の軍勢は城攻めを得意としていましたが、この山中城は「関東ローム層」という赤土の土塁を採用していたので、良く滑る土塁のために攻めあぐねたとも言われています。

 ここで昼食を食べる事にしました。駐車場わきの売店で「冷やし山菜蕎麦とおにぎり」を食べました。

 冷えた山菜蕎麦に鰹節が載せられていて、まあまあ美味しかったです。

 この山中城ですが、小さい山城と思っていましたが、今回歩いて解ったのは結構大掛かりな山城だったという事です。1時間ほど歩いたのですが、全体の1/3ほどしか見れません。

 城内を見て回り、14時過ぎになりましたので、そろそろ帰路に着く事を考えました。ここまで思いつくまま走ってきましたが、帰りは御殿場へ抜けて東名高速を使います。ただルートは「箱根やまなみ林道」を使って抜ける事にしました。これは箱根の外輪山の中腹を走る林道で、Google Mapで存在を知りましたので、今回はこのルートで御殿場へ向かう事にしました。

 林道の入り口は、国道1号線を三島方面へ走る途中にありますが、つい見落としてしまいそうな交差点です。走ってみると通行している車は殆どありません。そしてこれが失敗の始まりでした。

 路面状況は奥静岡ほど荒れていませんが、先日まで台風の影響もあって、落ち葉が落ちていて路面も所々濡れているので滑りやすくなっています。場所によっては倒木もありました。

 この林道を御殿場まで30キロほど走りますが、路面状況も悪かったので3速で時速30キロ前後で慎重に走りを進めました。そして途中の工事現場に大きな水たまりがあって、真ん中は結構な水量が見えたので、脇をゆっくりと抜けようとした時でした。道路わきには泥が溜まっていて、そこに後輪が乗り上げた瞬間、ズルっと滑り転倒していまいました。

 倒れた時、アクセルにつけているスロットルアシストが泥に埋まってしまったので、エンジンがオーバーレブ状態となってしまい、急いでエンジンのキルスイッチをオフにしました。

 とりあえず倒れたGIXXER150を立ち上げて、水たまりの先に止めて確認をしたのですが、ブレーキペダルが変形しており、マフラー後部についているカバーも半分外れている状態、幸いだったのは低速で倒れた場所が泥地だったので、思いのほか車体にキズもついておらず、レバー関連も変形していません。

 ただ転倒した際に右ひじを強く擦っていたようで、バイクジャケットの右ひじ部分が破れていました。もし半袖で走っていたら右ひじに怪我をしていたでしょうが、今回はバイクジャケットのプロテクタに護られましたので怪我はありません。また肩も強くぶつけたのですが、そこもプロテクタのおかげで大した怪我をせずに済んでいました。

 ライダースジャケットは右ひじ周辺が敗れて泥だらけ、履いていたジーンズも泥だらけとなり、半ば放心状態となりましたが、気を取り直して御殿場まで走り、そこから東名高速に乗って帰宅しました。

 自宅に戻ったのは17時過ぎでしたが、まずはほとんど体に怪我無く帰れたのは幸いでした。でもバイクは泥だらけで、ブレーキペダルも変形、マフラーカバーも外れてしまっていて、車体にも数か所ですが、少しキズが付いていました。

 もう大失敗のツーリングだと落ち込みもしましたが、これも経験の内と言う事で自分を納得させています。

 


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