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:::O que sera sera:::

なるようにしかならないんです。
気長に頑張りましょう^^

エクスタシー

2008-09-22 23:15:36 | Book
強い、弱いってよく言うけど、そんなにいろいろランクとか種類があるもんなんでしょうか?強さの種類とか、「そんなもんねえよ、基準は一つだけだ、ヒューマニズムから遠い、その一点だけだ。」

からだは絶対快楽に付いていけないからね……からだが追いついていけるものはきっと快楽ではないだろう。

~意味は一つ一つの絵の破片が持つ物語につながっている。物語は必ず悲劇か喜劇だ。たとえ喜劇にしろ幕が下りる時には笑いもやむ。そもそも笑いなんて、単なる脳のけいれんにすぎない。

解説より~

『エクスタシー』ではつねに「人格」のレベル設定が問題になるのだ。どういうレベルにじぶんを設定するか、レベルを上げるか下げるか、それが問題だ。水準を変える、というのがポイントだ。設定した水準によって生の内容が決まるからだ。ぐるぐる水平にまわるその行程と、レベルを上げ下げする人格のバウンド運動がこうして開始された。

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かけないものがおおいな。笑
でも、まぁ、面白かった。
すこし免疫ついたな。

2days 4girls

2008-09-06 03:37:48 | Book
なんかもう寝ることが面倒になったので起きてます!
新聞来ちゃったしー(-_-)
ま、気になったフレーズとかUPするんで見てみたくださーい^^


「たいていの人間が自分は人前で演技をしていると思っている。笑いたいときに笑わずに、怒りたいときも我慢していて、本当の自分などどこにもいなくて、仮面を被って生きているにだと勝手に思っている。だが、そういった考え方は間違いだ。まず本当の自分などどこにもいない。対する人間に応じて自分の対応を変えることができることができなければ人間ではない。人間はいくつかの役割を演じているがそれはまったく自然なことで、逆にそういうことができなくなるとその人は人間ではなくなる。」

「つまり興味深い事実があって、充実した人生を送っている人も、退屈でつまらない人生を送っている人も、共にその自覚がないということだ。2つ目の集団、つまりひょっとしたら自分の人生は退屈でつまらないものかも知れないという疑いと不安を持っている人々だけが、充実や退屈について考えている。そして、ずっと不安状態で生きていくことはできないから、やがで2つ目の集団の人々は、1つ目の集団か、3つ目の集団のいずれかに吸収される。もちろん大多数の人々は、1つ目の集団に吸い込まれていく。」

※1つ目の集団 充実感とは無縁の、退屈でつまらない人生を歩んでいる人々。
 2つ目の集団 ひょっとしたら自分の人生はつまらなく退屈なものなのではないかという疑いを持っている人々。
 3つ目の集団 充実した人生を送っている人々。

「残念ながらこの世界は対立物で構成されている。幸福と不幸、生と死、光と闇、快楽と苦痛、善と悪、生産と消費、意識と無意識、夢と現実、創造と破壊、熱暑と酷寒、成長と衰退、そして昼と夜。」

「対立が曖昧な社会では、自分が幸福か不幸かを問うことが許されない。だが、わたしたちはそのことを本能的に知りたがっている。」

「重要なのは、ぼくに他人に関与したいという欲望が確かにあり、人間一般にも他人に関与したいという欲望が普遍的にあるかも知れないということだ。」

「人々の笑い声はとても暴力的なんだ。からだのどこか、脳のどこかに火がついて、ぼっと燃える上がるように、または爆発するように、笑いは起こる。」

「彼女たちには趣味がない。彼女たちは趣味で救われることなどないし、だいいち救われたいなどとおもってもいない。あなたから救われたんです。彼女たちはそう何度もわたしに言ったが、それはわたしが乗る位置を考えたせいで一時的にシーソーが平行に静止したということのだけだった。」

村上龍 「2days 4girls」 より