前回の記事では、僕がマイニングをローリスクと考える理由を書き、200V500Aの電気設備でなら年収1億8,000万円も夢ではないことを書きました。
書いて、唖然としました(笑)
本当に、そんなになるのかな?と。だってね、RX470x2枚の現状では、月に3,000円利益が出たら良い方ですからね。
ということで、いかに現環境から抜け出し、夢のマイニング使用住宅を入手するか、妄想を元に調べてみました。
ステップ1:現環境を最大に活かす
現在は100V50A環境で、マイニング施設は自宅の1部です。電気環境も生活家電とリグが共用しています。家電用に1,500W残すとすると、マイニング用には3,500W使用できます。パーツは、
- マザボード:MSI H310 F-PRO
- CPU:Corei 5 8600T
- グラボ:RX Vega56
で、統一しておきます。マザボ+CPUが20W使用し、RX Vega56は仮にマイニング時に125W使用するとします。マザボには最大13枚のグラボが挿せますが、Radeonドライバーでは12枚までしか認識できないので12枚挿すものとします。これでリグ1基辺り、20+125x12=1,520Wです。2基で3,040W、残り460Wも使うため、3台目のリグはグラボ3枚として395W。合計3,435Wで、グラボ27枚搭載です。
RX Vega56を使用するので、ハッシュ量をほぼ最高の1,800H/sとすると、27台で48,600H/s。1kWh=30円、プールフィー=1%とすると、1日辺り0.3512HXMR獲得できます。本稿執筆時のレートが1XMR=236.22ドル、1ドル=109円です。獲得したモネロは電気料金を引くと57.39ドルになります。日本円での収支は次の通りです。
- 1日辺り:6,255円
- 1週間辺り:43,785円
- 1カ月辺り:18万7,650円 ※1カ月=30日で計算
- 1年辺り:228万3,075円 ※1年=365日で計算
3,500WをRX Vega56で使い切った場合、年間で約230万円のプラスなら賃貸1軒屋への引っ越しも可能ですね。
ステップ2:夢の200W50kVA環境構築!
ステップ1の収支では、まだ1軒屋を購入できる金額ではないので、賃貸で1軒屋を探してみます。ここでは都合よく(笑)、電気の引き込み線の変更を許してくれる大家さんが見つかり、200V50kWhを引き込めたとします。この段階ではまだ、日常生活用電源とマイニング用電源は共用です。生活用に200V15A(3,000W)を使用するとして、マイニング用には200V485A(97,000W)が使用できます。
さらに200V環境では100V時に使用していた電力量は、半分で済みます。ステップ1と同じ内容のリグの電力量が1,520Wから760Wまで下がります。97,000Wではリグを127台設置でき、480W余る計算です。
127台のリグには1,524枚のグラボが搭載されているので、最大ハッシュ量は274万3,200H/sとなります。1日で19.71XMR、3,914.21ドル獲得できます。収支はステップ1と同じ条件で、次のようになります。
- 1日辺り:42万6,648円
- 1週間辺り:298万6,536円
- 1カ月辺り:1,279万9,440円
- 1年辺り:1億5,572万6,520円
電気代を支払った後の利益です。あとは青色申告をしっかりと行い、合法的な節税対策を行う必要があります。
ステップ3:夢のマイニング用住宅建築へ!
ステップ2の収入に対し、電気代以外の経費を引いた残額に55%の税金がかかります。簡単に考えれば半分税金持っていかれるので、2年間契約の賃貸住宅なら契約満了時には税引前の1.5億の資金が残るわけです。これを元手に、マイニング用住宅の建築を考えます。
僕が考えているマイニング用住宅の条件は、
- 何本もの電気引き込み線を設置できること
- 維持費を安くあげること
- 節税対策になること
です。1については、オフィスビルのような事務所仕様の部屋を、内部で行き来できないようにしていくつか作るか、広い敷地を確保して何棟ものマイニング用建物を建設すれば問題ないようです。個人名義で同一敷地に何本も電線を引き込むのは電気会社に敬遠されるようなので、この時までにはマイニングを行う法人を立ち上げ、法人名義で事業目的で電気供給契約を行いたいところです。
2については、固定資産税が大きく影響します。なるべく地価の安い場所で土地を確保したいところです。千葉の房総半島エリアや山梨県などは、東京からも近くて便利かと。容積率は低めですが、土地を数百坪単位で安価に購入できるので、建ぺい率上限にまで複数の建物を建設できます。お金さえあれば…ですが(笑)
3については、土地や建物を取得すれば、数年に渡って減価償却できます。これで多少は節税になりますが、1.5億の資金では微々たるものです。まだ気にしなくて良いでしょう。むしろ50kWAあたり127台のリグを設置して、1.5億の利益が見込めるのですから、スタッフを確保したいところ。今後の高圧受電装置の設置に備えて危険物取扱主任者や、自作PCに通じた人材を確保しておきたいですね。いずれはリグも故障したり、グラボもより高効率な製品が登場するでしょうから、リプレイス作業が必要になります。1人ではとても、面倒見きれません。そして次にはいよいよ、工場団地なでに建物を構えて、本格的なマイニングファームを作る事になろうかと…
こうして考えてみると、ステップ1をクリアーできたら、その後は順当にステップアップできそうです。最大の問題は現在のステップ1です。いかにRX470を2枚搭載のリグからRX Vega56を12枚搭載したリグを2台用意できるか。このステップが資金が少なく、ローン嫌いな僕には辛いところです。しかしここでグラボに投資を行って複数枚用意すれば、グラボが仮想通貨を生む状態に持っていけます。踏ん張りどころですね。