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根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

天草トレッキング 6月2日(木)

2022年06月04日 22時34分31秒 | 熊本県

天草の山、四座トレッキング  
(千元森嶽~天草富士~頭岳~権現山)

令和4年6月2日~3日 快晴

コロナ感染者数(熊本県)下火状況で推移しているので相棒の石ちゃんを誘い
観光も兼ねて一泊二日(白涛海水浴場に在る子供の別荘を利用)で
天草の山、四座をトレッキングすることとした。
 一日目・・・①千元森嶽(233m松島町合津)  ②天草富士(184m松島町合津)
二日目・・・③頭岳(466m河浦町新合)  ④権現山(402m旧牛深・魚貫町)

千元森嶽は、太郎丸次郎丸岳から眺めた断崖斜面に柱状の岩塊が織り成す岩山
 一度は直に視ておきたいという気持ちに駆られて・・・
天草富士は、干潮時に歩いて渉れる、海に浮かぶ話題の山として・・・
頭岳は、過去(2016年、角山から六郎次山に向かう途中で)に国道266号線から
 しみじみ眺めた山・・・
権現山は、牛深観光(この地を訪れたのは過去2回)のついでに山から牛深の地を眺めたい・・・・

そんな思いを巡らして一路天草へのドライブとなった。

1)千元森嶽(せんげんもりだけ:233m) 

(行程) 「青年の家」手前の登山口(発12:20)→千元森嶽頂上(着13:00~発13:15)
             登山口(着14:10)

天草・千元森嶽(233m)山頂からの展望(令和4年6月2日)

【千元森嶽登山口】
天草五橋最後の五号橋(松島橋)を渡り、会津港前付近から右折する。
千巌山駐車場を通過し「天草青年の家」手前の
登山口前の路肩に駐車して取り付く。

【雑木林の緩やかな登山道】

【頂上直下の露岩から登路を振り返る】

【頂上直下の露岩から太郎次郎丸岳を望む】

【頂上部に座す巨岩(頂上の最高地点はこの奥で未だ視えていない)】
登路は岩塊の右下に回り込む。

【頂上標識】

【頂上から太郎丸岳・次郎丸岳を望む】

【頂上から島原湾方向に浮かぶ高杢島(天草富士)を望む】
島全体が美しい山体・・・

【上記画像をアップで】
高杢島の右隣に横たわる樋合島(ひあいじま)・左奥の島は湯島 ?

【千元森嶽頂上】
頂上には大巨岩が立ち上がっている、
登れられないい事は無いが今回は止めておく、次回の楽しみに(苦笑)
バックの山並みは「観海アルプス」と思われる。

【頂上にて】

 

2)天草富士(138.5m) 

パールラインから天草富士までのル-ト】←Google マップ

(行程) 樋合海水浴場(発14:30)→金毘羅宮の鳥居(着14:40)→天草富士頂上(着15:00)
              樋合海水浴場(着15:35)

【樋合海水浴場(パールサンビーチ)から天草富士を眺める】
潮見表では16:39分が干潮と確認していたので、
現地到着(14:28)が早過ぎるかと思っていたら
既に高杢島 (たかもくじま)と樋合島(ひあいじま)は砂洲で繋がっていた。
海辺の事情が分からない手前でした(笑)

【広くて綺麗な海の中の登山道(砂洲)が延びる】

【海岸の山付に自生するサボテン? の花】
漂流して根付たのであろうか ?

【登山口となる金比羅神社の鳥居】
ここまで樋合海水浴場からゆっくり歩いて10分・・・

【天草富士頂上の標識】
鳥居から中腹に座す「高杢島金比羅宮」までは
石段の参道を上がるが
その後は露岩の多い山道を辿る。
一貫して展望の無い薄暗い道で、山の蚊に喰われる始末。

【頂上広場に祀られている金比羅宮奥の院
展望は全く無い・・・
地元の人が4~5本伐採すれば別世界が展開されるのであるが(願望)
「神域であるから応えられない ! ・・・」
当(あ)たらずと雖(いえど)も遠(とお)からず(苦笑)

【下山後、天草富士を見返る】
この鳥居は満潮時には海に浸かるのであろうか ?
だとすれば、「海の中に参道」が走る・・・

【今夜の宿泊地・白涛海水浴場】
子供の別荘テラスから、夕映えの柴尾山・三角岳(右)を望む

 

令和4年6月3日 快晴

3)頭岳(466m)   

(行程) 頭岳登山口(発9:15)→森林管理道記念碑(着9:50)→最奥の駐車広場(着10:25)→
             稜線鞍部に座す「延命地蔵の石仏」(着11:00)→頭岳頂上(着11:10~発11:30)→
             登山口(着12:40)

【二日目は、朝凪に映える白涛海水浴場から出発】

【昨日登った千元森嶽】
国道324号線(今泉集落)から見上げる

【千元森嶽の断崖】
白岳砂岩が成す柱状地形の岩山・・・
岩肌の神々しい美しさに、圧倒される景観であった。
この岩山の稜線歩きを、いつの日か、実現したい。

【国道266号沿いに建つ津留神社の鳥居】
鳥居を潜り神社の左側を走る。

【頭岳登山口】
集落上部の車道路肩に駐車して出発←Google マップ

【森林管理道記念碑】
碑文には
森林開発の主目的の他に眺望素晴らしい頭岳への登山道として
かねてから渇望されれていたもので・・・(略)」
との文言が刻まれていた。

【林道終点の広場】
ここまでコンクリト道路が走っていたので
軽トラなら楽々に進入出来たであろう。
普通車は少々無理かナァ~ ?・・・

【林道過ぎれば登路は一変して荒々しい登り坂となる】

【延命地蔵】
急登を登り上げると稜線の鞍部に至り、延命地蔵の石仏と出合う。
石仏の向きは、登って来た麓集落側では無く、反対向きである。
ということは、稜線上に座す「行人岳」への
縦走者を加護したのであろうか ?
それとも、稜線に上がってから麓に向かってゆっくりと合掌して下さい。
そんな蛇足の疑問が湧く・・・(苦笑)

【石仏の側面に「文久元年」と刻まれている】
自宅に戻り「文久元年」を調べると1861年で、161年前の時代となる。
(参考: 1860年 桜田門外の変・1861年南北戦争が勃発)
古跡の歴史を感じる・・・

【鞍部から緩やかな歩き】

【気持ち良い稜線歩き】

【頭岳頂上】
麓の集落側を向いて幾つもの石碑が鎮座する。

【山頂標識】

【頂上からの展望】
眼下の集落のはるか先には、山越しに八代海? 方面が伺える。
画像を拡大すると、集落に駐車した私の車も視える・・・

【頂上からの展望】
眼下に見える麓の津留集落(河浦町新合)・・・
津留神社の鳥居も視えている。

【頭岳頂上広場の全景】

 

4)権現山(402m)   

河浦町新合(頭岳)~魚貫~権現山までの走行ル-ト(←Googleマップ  )

(行程) 県道35号線(魚貫)から権現山登山口に入る→林道途中に駐車(発13:40)→
    権現山公園(着14:10~展望台~発14:25)→道迷い(ロスタイム60分)→駐車地(着15:45)

牛深・権現山(402m) 公園展望所からの展望

県道35号線からの入口】(←Googleマップ  )
牛深高校付近(久玉町)で国道266号線から離れ、
市街を抜けて魚貫港を目指して県道35号線を北上する。

【林道への入口】
前画像の坂道を上がりT字路を左に走ると、
直ぐに林道入口の道標

【離合できる場所に駐車して出発】
ここに至るまでの道中は、冷や汗かくほどの狭い林道の
くねくね道で離合箇所が無い、おまけに展望も無い、
下りの車と出合ったら離合は至難の業・・・
そんな心配をしながらのこの場所に着いたが先行きの頂上は
はるか先のようであるがここから歩くこととした。

【林道(舗装道)の坂道を歩くこと約30分で権現山公園に至る】

【山頂直下の展望所からの眺望】

【ズームで】
眼下には牛深高校のグランドが見え、
その先には久玉浦の海原そして牛深港やハイヤ大橋

【山頂直下の展望所からの眺望】

【権現山公園内に在る道標 :復路で撮影14:23分
駐車場所に早く戻って下山後は、牛深観光と昼食を取る予定で
速足でルンルン気分で歩いたが、駐車場所に行き当ら無い・・・

相当下った所で見覚えのない「廃墟の小屋」に出合い、道間違えに気づく・・・
道間違った時は「元に戻る」の原則に基づき引き返す。
引き返しの坂道は苦行の足運びで悲痛感が漂う始末。
(この間、写真撮りする気色も湧かず残念)

【 道に迷い正規の登路に戻った証の証拠写真 :15:29分
分岐まで元に戻り、
別の道を下ると直ぐに往路で記憶していた
この看板を見て安堵感ひとしお・・・
「東京牛深会桜の森」様に感謝 (笑)

登山を終えた後は、
牛深の町で海鮮料理を贅沢に食べる予定であったが、
道迷いにロスタイムが一時間位あり、
車に着いたのは15:50分(疲労困憊)。

観光と海鮮料理はあきらめ昼食抜きで
茂串湾沿いを経てハイヤ大橋を渡って一路熊本へと走る。
一泊二日の全走行距離420km(阿蘇~牛深)

【千元森嶽の岩山】
松島有料道路・西目トンネル付近から(帰路の車中で)
柱状に岩塊が立て並ぶ迫力ある断崖の岩壁を見上げる。

(2022.06.14 追録)

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雲竜台(三角岳) 4月17日(日)

2022年04月17日 23時52分13秒 | 熊本県

 

雲竜台(三角岳:406m)   

令和4年4月17日(日) 快晴

熊本県の助成キャンペーン(くまもと再発見の旅)を利用して
天草の貸別荘に前泊し三角岳に登る。
旅プランはすべて幸さん(娘婿)にまかせ、前夜は道の駅で
買い出した食材でバーベキューで楽しむ。

山の選定(2019年山行)は、
女房の体力に合わせて三角岳中腹の雲竜台までと
私が決めたのであるが 只々(ただただ)、
私の失策で登山靴を取り違えて持参したことである。
私の靴が二足で女房の靴が無い・・・
そこで、またまた私が判断ミスを起こし、
女房は履いて来た運動靴で登る事とした。

無事に下山はしたものの、
ここは矢張り登山靴(サイズは合わなくても靴下で合わせる)に
すべきだったと反省(苦笑)

あれやこれやのファミリ-登山であったがランチタイムでの会話では
「雲竜台から眺める海の景色」に感動していた模様であった。

雲竜台(三角岳)からの眺望(令和4年4月17日)

【別荘SHIRATOOCEANSTAY白涛】
到着した日は、
風が強くバーベキュー(庭先で)の準備に苦労した幸さん。
(直ぐ近くに次女が持つ別荘と行き来しての支度)

【翌朝は静かな凪】
画面左に船が碇泊・右の山は「柴尾山」

【朝からずうっと碇泊している船】
ズ-ムで視ると魚釣り・・・

【宇城市「三角支所」に駐車して出発】

【九州自然歩道】

【丸太の階段が整備され、竹林の山道を快適に歩く】

【美しい竹林が続く】

【最初の展望所】
テ-ブル付の休憩所から、眼下の三角港を眺める。

【雲竜台直下の岩崖の登り】

【動画を撮る幸さん】

【先頭で後続を見守る幸さん】

【雲竜台への取付き】
稜線から張り出た岩の小尾根を数メ-トル辿れば
絶景の海風景が広がる・・・

【雲竜台から天草五橋・1号橋を望む
 新(天城橋)・旧(天門橋)】

【雲竜台から維和島(いわじま)方面の風景】

【 右に戸馳島(とばせじま)と戸馳島大橋

【復路で遅い昼食】
数々の小道具を準備して(幸さんが)、ランチタイムを楽しむ

金桁温泉 :2020年7月オープン】

【 冷鉱泉の掛け流し湯】
入湯客は私達だけでのショット・・(笑)

【温泉センタ-から歩いて5分の距離】

【第2源泉井戸】

【気泡がぷつぷつと出てくるのが視える】
炭酸泉であるので気泡感の喉越し・・・

(2022.04.23日 加筆)

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次郎丸岳・太郎丸岳 1月3日(月)

2022年01月05日 16時40分21秒 | 熊本県

次郎丸岳(397m)~太郎丸岳(281m)    (西辺集落ル-ト)
(ファミリ-登山) 

令和4年1月3日 穏やかな快晴

天草の山に家族で登ることは暮れから決まっていたが、
三角岳にするか次郎太郎にするかは子供が選定することとしていた。

もちろん女房も一緒に登ることで靴等の準備をして熊本に行ったのであるが、
前夜にイメージトレーニングと云って子供が YouTube を母親に見せていたら
「私には無理・・・」と言って留守番することとなった。
三人での登山であれば当然と次郎太郎に本決まりとなった。

大晦日から良い天気が続いているが
今日は予報通りに風も無く最高の山日和を迎えた。

熊本市内を8:15分に出発し、57号線もスムーズ走り
上天草市松島町今泉の「太郎丸・次郎丸岳駐車場」に10時着。

空きスペ-スは残り2台、やはり人気の山であることが伺える。
太郎・次郎とは14年振り(前回は2008.1.5日)の再会で高揚感が高まる・・・

(行程) 今泉登山口駐車場(発10:15)→太郎丸分岐(着11:15)→巨石の一枚岩「見晴岩」
         (着11:55~発12:20)→次郎丸岳頂上(着12:25~昼食~発13:30)→太郎丸分岐
         (着14:10)→太郎丸岳頂上(着14:55~発15:10)→太郎丸わかれ
         (着15:40)→駐車場(16:30) その後、金桁温泉

【今泉の「太郎丸・次郎丸岳駐車場」(←Google マップ) を出発】

 

【次郎丸岳の岩峰を仰ぐ】
西辺集落から山道に差し掛かった付近から望む次郎丸岳の断崖

【雑木林の中の緩やかな歩き】

【岩盤のような溝道の地面】
雨水の浸食(流路)と登山者の踏み固めで
岩盤が削られたのであろうか?

【「太郎丸分岐」直下の露岩帯の急坂】

【太郎丸分岐】
太郎丸岳には、下山路で立ち寄る事として
左の次郎丸岳を目指す。

【巨石が段状に続く急崖】

【露岩とウラジロのシダが美しい】

【踏み跡で露岩が削られた階段】
こんな登山道が他に在るのであろうか ?・・・

帰宅後、ネット検索で調べると→「白岳砂岩層」なるものがヒットした。
以下、「熊本県高等学校教育研究会地学部会」HP
から無断でキャプチャ
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【一枚岩の巨岩(見晴岩)】
登山初心者である娘にとって、岩登りの初体験は
忘れられないロ-プ感触であったであろう。

【見晴岩から眼下の太郎丸岳を望む】
天草パールライン(天草五橋)も観えている。

次郎丸岳・見晴岩からの展望(令和4年1月3日)

【眼下の太郎丸岳をアップ】
その後ろには、千巌山(せんがんざん)・千元森厳(せんげんのもりだけ)
そして島原湾の先に雲仙岳が霞んでいる。

【眼下に知十橋と倉江川】
画面中央には天草富士と呼ばれる高杢島(たかもくじま)

【一枚岩(見晴岩)の最突端】
鉄塔が建つ山稜は、観海アルプスコ-スの稜線
その奥には八代海が観える。

【ライオン岩(亀次郎岩)にて】
一枚岩(見晴岩)の岩の中腹に付けられた頂上への
ル-トを辿ると直ぐに石の祠(弥勒菩薩)があり、
祠から断崖側を覗くと畳一帖ほどの岩(ライオン岩)が突き出している。
(子供達が先に山頂に上がって、私の登場を待って撮影)

【次郎丸岳頂上にて】
シャッタ-を切った人は、
私たちに色々と山の説明をしてくれた丁寧な好青年。

【ライオン岩(亀次郎岩)の雄姿】

【頂上から望む対岸の、観海アルプスの稜線】
右から鋸岳(のこたけ)・中岳・蕗岳(つわたけ)・白岳(しらたけ)の山姿と思われる。
(参考) 鋸岳から眺めた次郎丸岳の山容(2008年の山行記より)
観海アルプスについては末尾に山行記をメモ

【山頂に座す美しい巨石】
垂直に切れていて美しい石面

【昼食のひととき】
美味しかった「うまかっちゃんラーメン」・・・

【方位盤】

【復路でライオン岩に立つ娘】
冒険心旺盛なり・・・(笑)

   復路で太郎丸岳に立ち寄る↓ 

【太郎丸分岐】

【分岐から15分、岩場の急登】

【岩場の急登を登上げて一息】
頂上までには、まだ遠い・・・

【「偽の太郎丸岳」には立ち寄らず直進】
巨石の基部を右に辿れば「偽の太郎丸岳」に至るが
ここはパスして、一旦、鞍部に下り登り返して岩場を登る。

【太郎丸岳の肩に登り上がる】

【肩から「偽の太郎丸岳」を振り返る】

【山岳での気功

【太郎丸岳頂上から八代海方向を眺める】

【眼下の千元森厳(せんげんのもりだけ)】
柱状節理が織りなす見事な岩峰。
登りたい山として近々挑戦したい・・・

【頂上から次郎丸岳偽太郎丸岳を望む】
手前の、ピーク(偽太郎丸岳)の直下を歩いて来た・・・

【太郎丸岳の山頂】
探しても見当たらない山名標識・・・
左の露岩は舫い綱を留める係柱のような形状をしている。
白岳砂岩 ? が風化したのであろうか ? (摩訶不思議)

【今泉登山口駐車場の案内板】

金桁温泉 :2020年7月オープン】
(宇城市三角町中村381-2)
ひと風呂浴びて、登山の疲れを心身ともにリフレッシュ
「よかふろで ああ〜〜 気持ち よかった・・・」
 ・泉質: 冷鉱泉・入浴料:300円 石鹸、シャンプは無し・休館日:火・水

観海アルプの山行記
① 2008.02.10 蕗岳(320m)~白嶽(373m)~鋸嶽( 347 m)
② 2008.11.16 念珠岳(503m)    阿蘇にのぼる会 例会
③ 2010.01.16 二弁当峠~鹿見岳(285m)~白嶽(373m)~鋸嶽(343m)~二弁当峠
④ 2011.11.27 鋸岳(のこだけ・343m)~中岳~白岳(しらたけ・373m)

登山を終えて 

低山の山(次郎丸岳397m・太郎丸岳281m))であるが
海からのスタートであるので登り慨の有る山である。
ロ-プ場・岩場・急登・断崖ありの変化のある登路を
ゆったりと歩いて楽しんだ。

太郎も次郎も頂上は岩峰をつくり巨岩が座す。
巨岩に立って眼下を眺めると「海原に浮かぶ天草の島々」そして
島原湾には雲仙岳、観海アルプス稜線の先には八代海・・・
山と海と青空の景色を堪能し、
新春を迎えるのにふさわしいフアミリ-登山であったであろうと思う。
下山後の、夕食の膳では
山での出来事をそれぞれの想いで語り、美味しい酒で盛り上がった。

(2022.01.14日 加筆)

コメント (2)

二の岳 1月2日(木)

2020年01月04日 23時31分25秒 | 熊本県

二の岳(685m)    
(別名: 熊の岳)

令和2年1月2日 快晴

大晦日から明けて4日帰着(4泊5日)の日程で、正月は熊本市内に滞在
(子供のマンション)することとなった。
せめて一日くらいは近場の山に登って元旦の日の出を拝もうと
想いをめぐらした。

ところが、女房いわく「元日は料理を食べなんけん~ 別の日にして・・」
ということになり2日に過去に一度登った(←2010.3月の山行歴)
金峰三山の「二の岳」と「三の岳」を縦走することとした。

ところが~ところが、幸さん(娘婿)も一緒に登りたいということとなり、
楽しさ倍増の2020五輪イヤ-初登りとなる。

幸さんの目的は「頂上で沸きたてのコ-ヒ-を味わいたい・・」
ということで小型のガスコンロをリックに入れての山歩きとなった。
金峰三山とは・・・
    一の岳(金峰山) 二の岳(熊の岳)、三の岳を総称して金峰三山と言う。

(アプロ-チ)  熊本市内から本妙寺下の県道1号線を走り、
               金峰山「鳥越の峠の茶屋」を通過して峠の下り坂に差し掛かると
    すぐに1号線から右上に分岐する県道101号に入り山路を走行する。
        峠の茶屋~野出登山口(←Google マップ)
(行程) 野出の登山口(発9:25)→林道出合(着10:00)→
            二の岳頂上(着10:20~発11:20)→野出の登山口(着12:00)
             (下山後、小天温泉「草枕温泉てんすい」に浸かる)

道を間違えた三叉路:  矢印(市道)が正解】
これまで走ってきた県道101号と332号そして市道が交差する三叉路・・・
停車して標識を確認するが
「三の岳聖徳寺」と表示された案内板が正面の332号線方向に
示され、二の岳への案内板は無い。
判断に迷ったが332号線に入り、5分位走行するが
以前来た時の風景と違うので、引き返して、三叉路左方向の市道に入る。

【野出(のいで)の登山口】
市道に入って10分弱で野出公民館裏の登山者用駐車所
(小さな案内板あり)に着く。
ガソリンスタンド横の上り坂が取り付きとなる。

【登り始めの登路】
照葉樹林が密生する快適な登路は九州自然歩道
(←九州自然歩道サイトマップをキャプチャ)が走り、
九州自然歩道で良く見かける、特長的な丸太の階段が続く・・・
九州自然歩道ポ-タル>サイトマップ(←九州地方環境事務所)
 

【林道を横断して展望のない樹林帯を登る】

【胸突八丁の坂】
岩ゴロの急坂を登り上げるとフラットな登路から鞍部を経て
最後の丸太の階段を踏めば頂上に出る。

【二の岳(685m)頂上にて】
頂上には観音さまの祠が祀られ一等三角点がある。
金峰山(一の岳)
より20m高い。(ちなみに金峰山は三等三角点)

【頂上でコ-ヒ-を楽しむ幸さん】
幸さんの今日の登山目的は「頂上で沸かしたてのコ-ヒ-を味わいたい

という事であったので、
風もない麗らかな冬日和の中で十分満足されたであろう・・・

 

【二の岳(685m)から三の岳(681m)を望む】
山容の風格が素晴らしい・・・
私の郷土の山「二城山」(←2019.2月の山行歴)からもこの山姿は望まれる。

【頂上からの展望】
眼下に有明海が広がり、その先に雲仙岳が微かに見える・・

【河内町の中心地付近】
オレンジ色の建物は聖ケ塔病院であろう?・・・

【長洲方面(海岸沿い)の風景
手前の川は菊池川の河口であろうか?
海岸に張り出たゾーンは、日立造船有明工場であろうか?

【二の岳頂上広場の全景】

【下山路にて】
急傾斜地に植林された美しい檜林

 

【小天温泉「草枕温泉てんすい」】
一風呂浴びて今夜の美酒に備える・・・

【温泉センタ-からの展望】

【温泉センタ-から二の岳の山姿を振り返る】

(登山を終えて)

1)今日は正月2日なので登山者は少ないかと思っていたら
 意外と沢山の人(13名)と出会った。

①頂上では、最初は誰もいなかったが後着で家族(4名)が訪れ、観音様を
  皆で清掃されて下山された。+ 単独で縦走中の男二人

②下山路では、1組の家族(3人) + 犬を連れた単独の二人+ 石神山から
 金峰山を辿り、歩いた軌跡をスマホナビゲーションで見せて説明した若者

③下山した駐車場では、トレイルラン姿の二人組(若い娘)は今から初走りとの事

2)頂上までの登路は照葉樹林帯の中に付けられた九州自然歩道を
 歩くのであるが頂上まで展望は無い。
 頂上に上がれば、眼下に有明海が広がり、河内~横島~長洲の南北に走る
 海岸線沿の風景が立派に見える。
 正面には、雲仙岳が海原に浮かぶかのような風景が微かに(天気の加減で)展望出来た。

 この頂上から、雲仙岳の彼方に沈む夕陽を眺めたら、素晴らしい光景が見られる
 であろうとつくづく思う次第であった。(一度は見たいものである・・・)

 また、この山は、人々が身近に親しむ里山としての情緒を感じる山でもあった。
 ちなみに、登山口にあるこの山付の集落は昔から「野出百軒」
 という呼び名があったとのことである。

(峠の茶屋雑感)

夏目漱石の小説「草枕」に出でくる峠の茶屋は、
金峰山入り口に在る、峠の茶屋(鳥越の峠の茶屋)の事と
私は今迄思っていたが、
今回、二の岳登山口の集落に「野出の峠の茶屋」がもう一つ在った事を知り、
登山から帰宅後、ネツト情報で調べるに至った。

小説のくだりで「峠の茶屋での御婆さんとの問答」の文脈は、

「おい」と声を掛けたが返事がない。
  (中略)
しばらくすると、奥の方から足音がして、煤けた障子がさらりと開あく。
なかから一人の婆さんが出る。

「御婆さん、丈夫そうだね」と訊たずねた。
「はい。ありがたい事に達者で――針も持ちます、苧もうみます、御団子の粉も磨きます」

 この御婆さんに石臼を挽かして見たくなった。しかしそんな注文も出来ぬから、
「ここから那古井までは一里足らずだったね」と別な事を聞いて見る。

「はい、二十八丁と申します。旦那は湯治に御越しで……」

この文脈から理解されることは

那古井までの距離が峠から(28丁×109m=) 3052mと記述されているので、
この距離は野出峠からの距離に当たる。

従って、
小説の峠の茶屋は「野出の峠の茶屋」での出来事が
描写された事となるのではないのかと思う次第であった。

【参考にしたHP】
インターネットの電子図書館、青空文庫へようこそ >夏目漱石 草枕 (←青空文庫HP)
金峰連山二ノ岳、草枕の道 (←KenてくてくHP) 
・熊本文学散歩>草枕の旅(夏目漱石) (←熊本国府高等学校パソコン同好会HP)

(2020.1.14日 追録)

コメント

三角岳・柴尾山 2月26日(火)

2019年02月28日 22時22分41秒 | 熊本県

三角岳(406m)   

平成31年2月26日(火) 快晴

体力を心配していた前々日の登山(二城山・善光寺山・障子岳)も無事に終え、
脚力も快調のようであったので子供宅滞在を後2泊追加して、
当初計画で登る予定であった三角岳に登る事とした。
(下調べしていた山なので「やはり登りたい・・・」という登高欲求に駆られて)

(行程) 三角支所(発9:33)→九州自然歩道・三角岳登山口(着9:40)→
      天翔台分岐(着10:10)→雲竜台(着10:30~発10:40)→
      三角岳頂上(着11:15~発11:20)→天翔台分岐近道(着12:10)
      →天翔台(着12:25~発12:35)→天翔台登山口へ下山(着13:00)

↑ [分県登山ガイド(山と渓谷社)より転写]

↑ [宇城市・三角支所の駐車場に駐めて出発]
駐車場で出会った男性(たまたま駐車に来ている人)から
山の概要について案内(私の質問に対して)があり
三角岳頂上は正面の山の奥に在り、ここからは見えていない。
正面の山の左の「山の端」が天翔台。
天翔台は昔、二本の松が在ったので通称、(二本松)と呼んでいた。」
登山口は山裾の右向に進むが、天翔台に直登するなら左へ
とのことであった。

↑ [支所玄関前の道路の突き当たりの三叉路を右に]

↑ [九州自然歩道・三角岳コ-スの道標]

↑ 丸太の階段と竹林]
各地の「九州自然歩道」で、よく見かける丸太の階段が整備され、
ジクザクの登路を小刻みに繰り返して歩く。

竹林の美しい景観の中に「サッササ-」の葉擦れと
時たま響く「ギシ~ギシ~」の竹擦れの音が
静寂の中に心地よく流れ、踏み足を止めて趣きを味合う・・・・。

↑ [最初の展望所]
登山口から展望のない山腹をジグザクに登り約20分で見晴し台に着く。
雑木林の一部分を切り開いてつくられた(と思う)この場所は
支所・駐車場からも見えていた。

↑ [展望所から眼下の三角町を望む]
支所・駐車場に駐めた私の車もかすかに見えている・・・

↑ [天翔台分岐に着く  ]
展望所からの急登を登り詰め、平坦の小広場に着く。
天翔台へは左に分岐する事となるが、帰りに立ち寄ることとし頂上を目指す。
道標には「三角岳60分」と表示あり。

↑ [  天翔台分岐広場を振り返る]

↑ [ 雲竜台分岐 ]
登路から左に分岐する岩尾根を短く辿る。

↑ 雲竜台から眼下を望む ]
痩せ尾根に凸凹の露岩が足場となり、不安定感はあるが
眼下の絶景に圧倒される。
正面に突き立っている山(飛岳)にも登高意欲か湧く山姿であった。

↑ [雲竜台から三角ノ瀬戸を望む]
お茶碗を伏せたような稜線の山体(右端のピ-ク)は
下山して次に登る柴尾山(226m)。

↑ [ 柴尾山をアップで

↑ 天草五橋の玄関口となる、1号橋の新(天城橋)と旧(天門橋)
新1号橋(2018年5月開通)の名前は、
草市と宇市を繋ぐ橋である事から市の名前を1字ずつとって、
「天城橋(てんじょうきょう)」と名づけられたとの事。

↑ 三角ノ瀬戸を頻繁に航行する船 ]
観光船であろうか? 五分間で三隻も航行し、白波の航跡を
美しく波立ててゆくさまは・・・、印象的な情景であった。
山の中に住む(阿蘇谷)私にとっては
海は観るだけで楽しみを感じるものである・・・・。

↑ [雲竜台から、これから辿る登路を見上げる ]
急登が待っているようである、頂上は未だ見えていない・・・

↑ [ 五本の株立ちの樫 ]
頂上まであと15分の稜線歩き、展望はないが明るくて安定した尾根を快適に登る。
尾根道の両端は、樫や椎の照葉樹林が
豊かな森をつくり、緩やかに切れ堕ちてゆく斜面となっている。

↑ [ 頂上直下の尾根道で出迎える「鯨岩」 ]
昔の鯨肉は美味しかったナ~ もう一度、贅沢に食べたいナ~!! (笑)

↑ [ 三角岳(407m・一等三角点)の山頂標 ]
砲台グリ-ンをイメ-ジする山頂広場には祠や石仏・石像が並び
そして周囲には多数の露岩が点在する。
展望は木の間から雲仙岳や有明海・八代海が見えると思うが
霞がかかって判然としない・・・
ベンチで小休憩して早々に下山。

・・・ ここから復路 ・・・

↑ [天翔台分岐近道 ]
往路で確認した「天翔台分岐広場」までには、行かずに
ショ-トカットの道順を辿る。
目印の巻テ-プに従い、尾根腹の林の斜面を通り抜けて
「天翔台分岐広場」からの登路と出合、
近道入口から15分程で天翔台に着く。

↑ [ 天翔台 ]
尾根の突端が展望台となり天草の島々や眼下の三角町が眺望される。
正面の島は維和島(いわじま)、手前の小さい島が寺島と思われる。

↑ [ 眼下の三角町中心地 ]
三角駅や三角港・海のピラミンドが見える。

↑ [ 戸馳島(とばせじま)]
左隅には戸馳島大橋が見えている。

↑ [下山路分岐・道標には「宇城市三角支所」と表示  ]
下山路は九州自然歩道に戻らず、
天翔台から往路を2~30mくらい折り返して道標に従い
急傾斜に付けられた足場の悪い山道を下る。

↑ [天翔台登山口に下山 ]
天翔台から約30分で下山し、旧一号橋(天門橋)を走行して
昼食の予定地(大空食堂のチャンポン)に向かう。

 

柴尾山(226m)    

平成31年2月26日(火) 快晴

(行程) 柴尾山登山口(発14:00)→柴尾山頂上(着14:25~発14:40)
          登山口下山(着15:05)

                     * 柴尾山登山口 ←  Google マップ

↑ [分県登山ガイド(山と渓谷社)より転写]

↑ [柴尾山登山口 ]
コンクリトの車道を走らせて、登山口まで車を横付けして出発。
山容が「像」に似ていると云うことから「ぞうやま」の別名



↑ [ 稜線西の肩付近から登路を振り返る ]
気持ち良い樹林帯の急傾斜地をジグザクに登る。
登路は最後まで展望が無いが、
よく整備された一本道であるので迷うことなく稜線に出た。

↑ [頂上広場 ]
頂上手前の登路から頂上広場を眺めると、
頂上は背の高い樹木に囲まれ展望がない・・・。
眺望を期待して登って来ただけに一瞬、「がつかり感」が漂う・・・(落胆)
ところが・ところが~
広場片隅側に鉄塔施設が在り、らせん状の階段が在るのに気づき
興味津々として階段に取付く・・・。

↑ 柴尾山山頂(226m)の道標 ]
頂上標高226m+鉄塔の高さは12m(帰宅後上天草市役所にて確認)=248mから
何も遮ることのない360°パノラマを眺望し、
天草の海に浮かぶ山岳風景を満喫した。素晴らしい・・・!!

↑ [ 三角ノ瀬戸と飛岳 ]

↑ [海抜0mから立ち上がる三角岳の全景  ]

[天草五橋の玄関口となる、1号橋の新(天城橋)と旧(天門橋)
左が天城橋

↑ [ 三角岳の左側の海は島原湾で太田尾海水浴場方面]

↑ [ 三角岳をアップ撮影 ]

↑ [蓬莱竹(ホウライチク) ]
下山して、登山口駐車場で撮影したものであるが
頂上直下の稜線の登路沿いには多数の株が植生していた。
天草地方に多い竹のようである。
観海アルプス登山道(2008.2月)でも見かけた竹である。

 (2019.4.11 追記)

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