昼は暑い、夜も寒くない。そんな日々に移ろっていく今日この頃。人によってはまだ寒く感じるかもしれないけど。春の象徴、桜も満開を過ぎ徐々に散り始めている。これから木々は桃色から緑色へといつの間にか変化を遂げていることだろう。僕はこの瞬間の桜が好きだ。満開の桜は気分を高揚させてくれる、何かしら始まりの予感を届けてくれる。でも僕は桃色の花びらが散り、緑の葉が茂り始める桜―葉桜―に惹かれる。葉桜を見ると、とめどない思考を僅かな時間でも留められる。何故だろう。切なげでもなければ、物悲しいわけでもなく、憂いを帯びているというものでもない。かと言って、楽しげでもなければ、希望に満ち溢れてることもない。何を思って葉桜に惹かれるんだろう。昔は満開の桜に、今は葉桜に、じゃあ次は? 24回目の春がやって来て、昨年とも一昨年とも違う春がやって来て、同じ自分と異なる自分を抱き合わせて。さて、いっちょやったりますか、2008年度。