ぽんきーぷりん

読んだ本の感想・日々の事・猫の事。
気が向いた時に更新の適当ブログです。

女人源氏物語

2012-05-30 20:02:07 | 2012本

瀬戸内寂聴著

全5巻です。

昔、「あさきゆめみし」というマンガを読みましたが、あのマンガよく描けてます。

「あさきゆめみし」のお陰で筋書きは大体わかっていたので、
この本を読んだとき、より深く女性達の感情に注目しながら読む事ができました。

それにしても、光源氏という男は最低の男です
今の価値観で言うなら・・・ですが。

いったい、あんな男のどこがいいのか。。。

顔と家柄が良いのだけが取柄で、
単なるマザコンで単なる女ったらし、誠実さのかけらもない男です。

と、現代に生きる女の私としては思ってしまうのです。

それでも、全巻面白く読めたのは、この本が女性目線からの回想で綴られていたからです。

他の源氏物語を読んだ事がないので、よくわかりませんが、
この本は女性達が様々な出来事を語っていき話が進んでいきます。

なので、光源氏がいかに素晴らしい男であるかという事が語られる反面、
「でも、よくよく考えるとひどい男だわ。」という想いが随所に現れてます。

そういうところが、読んでて面白かったです。

それにしてもこの時代の女性は悲しいです。
無理矢理、手篭めにされたあげくその男に冷たくすると、
「あなたはなんと冷たい人だ」と言われてしまうんです。

どーいうこっちゃ???

そんな男のする事が万事ゆるされていた時代でも強く生きる女性達は素敵です。

最終的には、女は強し!でしょうか。

時代は変わっても、女性におすすめの恋愛小説ではないでしょうか。

こんなに何百年も読み継がれる本を書いた紫式部さんは、すごい作家さんです

気分転換

2012-05-26 14:58:23 | 日記
24日木曜日、ハウステンボスへ行って来ました。


目的は、薔薇

 

薔薇ずき!という訳ではありませんが、さすがに見事でした。




これは熟した桃みたいで、美味しそうにみえた薔薇。



特に気に入ったのが、この2つの薔薇。
 
大輪で薄い色あいがなんとも言えず素敵です。

近頃仕事が忙しく、ちょっとお疲れ気味だったのですが、すっかり癒されました。

博多からJR+入場料で7900円の小旅行。

気分転換にはなかなかお手頃で良いのではないでしょうか

パンとスープとネコ日和

2012-05-23 20:22:54 | 2012本

群ようこ著

友達が「この主人公、ぽんきー(私)に似てる」と言って貸してくれました。

最近、ネコマンガを貸した友人にも「読んでるうちに主人公があんたに見えてきた」と言われました。

っていうかー、猫飼いの人って大体こういう「ネコ好きが書く本の中のネコ好きの主人公」に当てはまる人って
多いと思うんですよねぇ。

ま、ただこの本の最後の方は確かに最近の私のようでしたけどね

あれは、猫好きの群さんだからこそ描ける心理描写でした。
ま、動物好きでペットを飼ってる人に共通する心理なのかなぁ。


このお話、ちょっぴり「かもめ食堂」を思わせる雰囲気がありました。

ほのぼのと優しい気持ちになれる本です。

猫好きのあなたも、そうでないあなたも是非読んで見て下さい

小さな野望

2012-05-20 15:22:28 | 日記
昔から手芸店を覗くのが好きです。

可愛くてカラフルな布を見ると無性に何か作りたくなって、意気込んで手に入れた布たちは数知れず。

そして案の定、何も作られず長年引き出しの中に放置されている布も数知れず。

元々、何か作ろうと思って何かを作れるようなたいした才能もないわけで・・・。

ただ、捨ててしまうにはやっぱり惜しい

なので、作ってみました「キャットキッカー」

裏側です。適当縫い目ですが、近くで見ないとアラは目立ちませんねぇ。黒だし・・・。


表側は可愛い猫の絵

布は水洗いでノリを洗い流して乾かし、中に入っているマタタビは国産を使ってます。

猫が口で噛み付くものなので、出来る範囲で気を使っています。


まだまだ布地があまってるので、たくさん作ってバザーなんかで売って、
売り上げを寄付できたらいいなぁ。という密かな野望?を抱いています。

このアイデアどう思う、まめちゃん?

いつの間にかぽっちゃりいうかどぇーんになっちゃいました

桜舞う

2012-05-19 15:45:13 | 2012本

「あさのあつこ」著

あさのあつこさんは「バッテリー」など、少年少女向け本や現代本で有名な方です。

でも、この人の時代物もなかなか面白いのです。

こちらは「おいち不思議がたり」シリーズの第2弾。

町医者の娘が、不思議な力を借りながら様々な事件を解決していきます。

今回はいちの出生の秘密なども明かされ、ぼんやりと想いを寄せる人が現れたり、
どうやって女医者として生きていくかを悩んだり、色々と起こりました。

この後もシリーズ化していきそうです。

次が楽しみです。

面白い作家さんは、時代物も現代物も面白い。

現代も昔も同じ様な切り口で背景がちょっと違うだけ。

いつの時代も人間の悩みなんて、そんなに変らないんだな。と思います。

「あさのあつこ」さんが好きな方には、手にとって貰いたい作品です