ぽんきーぷりん

読んだ本の感想・日々の事・猫の事。
気が向いた時に更新の適当ブログです。

ストーリーセラー

2012-12-30 12:50:36 | 2012本

色んな作家さん著。

面白かったのは伊坂幸太郎さんと有川浩さん(←やっぱり)。

伊坂さんは初めて読んだのですが、面白い切り口のストーリーでとても新鮮でした。
「ゴールデンスランバー」が有名だそうです。
タイトルだけは知ってますが、読んだことはないのでそのうち読んでみたいです。
確か映画化されたんでしたよね?

秀逸だったのは、やっぱり有川浩さん。
この短編も面白かった~

ちょっとドキドキするストーリーです。
ラブ絡みでのドキドキではありません。
サスペンスというかホラーというか、「塩の街」を彷彿とさせました。

有川さんのこんな話も読んでみたいです。

元々、「塩の街」あたりの作品は好きなタイプのお話。

近未来というか別世界のホラーっぽいストーリー。


近頃は人間味の強い作品が多いので(「シアター」とか)、こういうお話も書いて欲しいです。


っと、結局、有川浩話になってしまいました。


でも、読む人によってお気に入りの作品は違うのでしょうね。

こういう本で新しい作家さんを知るのもいいと思います。

私はたまにブックオフで『オール読物』を見かけると買って読んでいます。
連載もありますが、読みきり短編もたくさん掲載されています。

こういうところで好きな作家さんを見つけるのもいいと思います。


さて、今年の本の記録はここまでです。

今年は十二国記を読み直したり、有川浩さんの本ばかり読んだりと
保守的な本の読み方をしていたような気がします。

来年はもっと沢山新しい作家さんも開拓していきたいと思います。

本当にぐだぐだの内容ばかりで、どんな本なのか何の参考にもならない内容で
本当に申し訳なく思っています。

やっぱり本を沢山読んだからといって、文章力が付く訳ではないですね

来年もまた本の記録をアップしていきますので、お付き合いください。

図南の翼

2012-12-29 22:22:31 | 2012本

小野不由美著

またまた十二国記シリーズです。

姫路・神戸の旅のお供に連れて行きました。

行き帰りの新幹線の中で最初から最後まで全部一気に読んでしまいました。

やっぱり十二国記は面白い。

何度読んでも面白いのはこの本だけです。

今回は、王になるために旅に出た少女のお話でした。

十二国記は、どれをとっても面白いので、最初の数冊を続けて読めば
あとはどれを読んでも面白いと思います。

このシリーズ、今新刊として再発刊されています。

欲しいです。とても。

本は一度しか読まないので勿体無くてあまり買わないのですが、
このシリーズだけはいつかまた読みたくなりそうです。

シリーズ全てが発刊されたら買っちゃおうかなー。と思う今日この頃です。

赤猫異聞

2012-12-08 22:51:18 | 2012本

浅田次郎著
久しぶりに、浅田さんの本。
タイトルに引かれて選んでしまったのですが…
全く猫は出てきません。

江戸時代、火事が起きると牢獄に入っている囚人を一時的に解き放つ事があったそうです。
そういう火事の事を『赤猫』と俗に呼んだそうです。

幕末に起きた『赤猫』事件の顛末を、明治になって関係者に聞き取りをする。
という形でかたられます。

面白かったですねぇ。
泰平の時代を武士として生きてきた下級武士の土壇場での生き様が格好良かった。
浅田さんは、こういう男の生き様を書かせたら素晴らしいです
以前に読んだ『壬生義士伝』も、最後の方は涙涙でした。

『赤猫』では、武士だけでなく女郎の女元締めやヤクザなど、
みんな一本筋が通っていて格好いいんですよね~。
泥臭い、不器用な生き方が本当に魅力的に描かれています。

浅田ファンもそうじゃない方も、是非読んでみて下さい。
最後のどんでん返しが秀逸です


ソロモンの偽証~第1部事件~

2012-12-02 12:50:57 | 2012本

宮部みゆき著

久しぶりの宮部みゆきさん。
久しぶりに読み応えがありました

基本、宮部さんの本は大好きです。
が、以前読んだ『模倣犯』・・・読み辛かった

ページ数が多い上に、説明が多いストーリーで宮部ファンなのに飛ばし読みしてしまった本でした。
映画?ドラマ?忘れましたが、映像化されるほど話題になった本なのに、
私にとっては実に読みにくかった本だったんです。

なので、またまた宮部さんの長編現代小説という事で、若干警戒してました。

本を手にした時、またまたその分厚さに腰が引けたのですが・・・。
大丈夫でした~
面白かったです。
読み始めてしまえば、ぐいぐい引き込まれてあっという間に完読

中学生や親達、先生や社会(TV)。
色んな立場の人間の奥底にひそむ嫌な部分やずるい部分を描いています。
でも、なんか嫌な気がしないのはどこかに救いがあるからかな~?

私は、あまりにも底意地が悪くて悪意に満ち満ちていて・・・どこにも救いがない。というような本は読めません。
なので、近頃人気のイヤミスは苦手です。多分。

宮部さんの本には、どこかでその悪意や底意地の悪さを理解している心優しき人がいる事が救いです。

『ソロモンの偽証』舞台は1990年代バブル時代の話です。
この時代設定にも何か意味があるのか?
今後2冊続く続編に期待です。

色んな人に読んでもらいたい本です


空飛ぶ広報室

2012-11-26 21:44:18 | 2012本

有川浩著

この前、猫カフェに持っていって結局読まなかったのは、この本。

私は、本は図書館で借りる派なので締め切りが迫っていたのに・・・
ニャンコずの魅力に負けた。。。

でも、ちゃんと返却日までには読みましたよ

最後のほうは、もー夜遅くまで読んでましたが、全く苦にならず、面白かったです。

さすがのストーリーでした。

実は、私もこの本の登場人物の一人”稲ぴょん”の当初と同じで、アレルギー持ちです。

正直、これは本として面白いしその団体に対する理解も深まる本ではありました。
そして、その団体に所属しているごく普通の人たちの苦労や苦悩も理解できます。

それでもやっぱり、その存在を心から肯定できないのも事実。

ストーリーの中で主人公が一般人の理解のなさにあきれ、悔しい思いをします。
実際、それが現実で、理解を示してくれない人が大半を占めていると思います。
でもそれでバランスが取れているんじゃないかなー。とも思います。
どちらに傾いてもいけないんです。

そんな否定派の私ですが、もちろん東日本大震災のときの苦労や尽力には日本人として感謝しています。
彼らがいないと誰も出来なかったことだとも思います。
そんな矛盾を抱かせているんだと、逆にこちら側にも立ってもらえたらと思います。

それだけ特殊な仕事であることは間違いないんです。その責任は重大です。
そういう認識はちゃんと持って、私も公平な目で見られるようにいたいな。と思います。


この本のストーリーの中の主人公達の頑張ってる姿や使命感はとても心に響くものです。
ストーリーも面白いのです。

けれども、読み終わってこの本とは関係なく私自身の立ち位置を見直してみました。
それが、上のような感想になったわけです。


ただ、ストーリーは本当に有川さんらしく面白いので、有川ファンにはお勧めの1冊です