ノートパソコンを分解、掃除
CPU温度をMobileMeterで計ると、アイドル時に60度を超え、高負荷時には78度前後になり、ファンがずっと激しく回っているので、ノートパソコンを分解し掃除することにしました。
その結果、CPUヒートパイプ先の排気口に埃がたくさん詰まっていたために十分に放熱されなくなっていたようです。埃を取り除いた後は、アイドル時には45度以下、高付加時でも70度以下を保つようになりました。
今回のDynabookは分解しやすいのですが、ケーブル類には気を使うので(特にフィルムケーブルが壊れると直せない)、なるべく開けずに掃除しようと思いました。
次回からはノートパソコンを開ける前に、まずは後部のファン排気口が詰まっていないかを確認し、詰まっているようなら紙か箒で埃を取り除いて温度が下がるかを試そうと思います。
機種:Dynabook G3/510PME
OS:Windows XP (SP2)
CPU:Pentium III 1GHz
メモリ:512Mbyte
グラフィック:Geforce2 Go (16Mbyte)
●開け方のメモ
注意:分解は自己責任で行ってください。
1.バッテリーを外す。
2.電源ボタンなどの周りフタ部分(キーボードの上)を外します。キー側の縁にところどころ隙間があるので、そこにマイナスドライバーを差し込み押し上げれば簡単に外れます。
3.外した部分にねじが2つあり、キーボードが接続されていることがわかります。その2つのねじを外せば、キーボードが外れます。ただし、本体とフィルムケーブルが接続されているので引っ張り過ぎないように注意する必要があります。
この段階で、ファンの一部が見えるようになります。
4.キーボードと本体を接続しているケーブルを取り外します。本体側の接続部分、ソケットの両端をそっと持ち上げると、フィルムケーブルを外すことができるようになります。
5.キーボードを取り外した後、本体の中央に穴が開いており、基板とケーブル類が見られます。ディスプレイを含む上部と、底部を開けたときには、ケーブル類がつながっているとまずいので、ケーブル類とそれを囲むケースを取り外します。
上からまずは、2ピンのケーブルが2つ並んでいます(左側が黒(上)と青線(下)、右側が赤と黒線)。その右下にフラットケーブルのソケット1つ、その左下がキーボードのフラットケーブル用ソケットが1つあります。
その左側にグラフィックカードからのコネクタが2つ上下に並んでいます(上が緑色ソケット、下が白色ソケット)。
その右下には、アルミケースで囲まれている部分があるので、このアルミケースを外します。
アルミケースの下には、2つのケーブルがつながっており、1つはグラフィックカードの右側にソケットがあるフィルムケーブルと、そのケーブルの下に1つソケットが隠れているので、それも外しておきます。
フィルムケーブルのソケットは、両端をそっと持ち上げると少し上がり、ケーブルを外すことができるようになります。なお、再度つけるときには、ケーブルを取り付けて、ソケットがカチッとなるまで下げる必要があります。
6.本体底面のねじを外していきます。
また、幾つか隠れた部分にねじがあります。
1つは、前方中央(タッチパッドの下)にあるハードディスクの所です。フタを開けて(ねじは1つ)ハードディスクを取り外します。ハードディスクは、ソケットから平行に引けば外れます。(最後に少し持ち上げて外す必要があるかもしれません。)
もう1つは、後方中央(LANケーブルやIEEE1396のある)のフタを開けます。フタを開けると、LANやIEEE1396のソケットがありますので、それを外します。するとその下にねじがありますのでそれを外します。
たぶんそれ以外のフタを開ける必要がありませんが、今回はメモリ用のケースも開けました。ただし、特殊なねじで止められている部分は開けません。
これで本体をディスプレイやタッチパッド側と、底面との2つに分離することができました。分離するときにはケーブルがつながっていないか十分に注意する必要があります。
7.内部を確認する。
ファン排気口が後部左側にあるのが分かっていましたが、CPUはさらにその左にありました。グラフィックカードは、左側端の中央付近(ディスプレイ出力端子のところ)に別の基板として着いています。
CPUからはヒートパイプが出ており、ファンからの空気排気口の直前に伸びています。
グラフィックカードの方は、基板の下にヒートパイプがついているのかもしれませんが確認しませんでした。
今回はこれ以上基板を取り外したりしようとはせず、排気を十分にするようにファンを囲む部分のフタをはずし見てみることにしました。
ファンを囲む部分はたぶんアルミ製で、上部のフタがはずすことができそうなので、それを外します。フタの端に幾つかコの字で留めてある部分があるので、その部分を少し広げて本体から外します。アルミなので簡単に留め部を広げることができます。
ファンを囲むフタを開けると、ファンと排気口の部分が見えました。
8.ファンと排気口を掃除する。
ファンには、少し埃があるので、ブラシで軽く埃を取りました。ただし、ファンを少しでも曲げてしまうと異音の原因になるので、軽く触る程度です。
排気口の進入口とヒートパイプの周りにごみが溜まり、完全にふさがれていました。そのごみを取り除きました。
他の部分の誇りも取り除いた後、今度は逆の手順で組み立てて行きました。
9.さいごに
ファンのフタを開けずに排気口から直接そうじすることで、ある程度はごみが取れそうなのは分かりましたが、奥で上に広がっているので、その部分はなかなか掃除できなさそうです。また、途中にヒートパイプがあるので、奥まで掃除するのには工夫が必要です。しかし、詰まっているのを改善するには、本体を開けずに、排気口からファンまでの間を掃除することで改善されるであろうことがわかりました。
箒か何かの細い棒で排気口から奥までを掃除するのが一番安全にできそうです。
CPU温度をMobileMeterで計ると、アイドル時に60度を超え、高負荷時には78度前後になり、ファンがずっと激しく回っているので、ノートパソコンを分解し掃除することにしました。
その結果、CPUヒートパイプ先の排気口に埃がたくさん詰まっていたために十分に放熱されなくなっていたようです。埃を取り除いた後は、アイドル時には45度以下、高付加時でも70度以下を保つようになりました。
今回のDynabookは分解しやすいのですが、ケーブル類には気を使うので(特にフィルムケーブルが壊れると直せない)、なるべく開けずに掃除しようと思いました。
次回からはノートパソコンを開ける前に、まずは後部のファン排気口が詰まっていないかを確認し、詰まっているようなら紙か箒で埃を取り除いて温度が下がるかを試そうと思います。
機種:Dynabook G3/510PME
OS:Windows XP (SP2)
CPU:Pentium III 1GHz
メモリ:512Mbyte
グラフィック:Geforce2 Go (16Mbyte)
●開け方のメモ
注意:分解は自己責任で行ってください。
1.バッテリーを外す。
2.電源ボタンなどの周りフタ部分(キーボードの上)を外します。キー側の縁にところどころ隙間があるので、そこにマイナスドライバーを差し込み押し上げれば簡単に外れます。
3.外した部分にねじが2つあり、キーボードが接続されていることがわかります。その2つのねじを外せば、キーボードが外れます。ただし、本体とフィルムケーブルが接続されているので引っ張り過ぎないように注意する必要があります。
この段階で、ファンの一部が見えるようになります。
4.キーボードと本体を接続しているケーブルを取り外します。本体側の接続部分、ソケットの両端をそっと持ち上げると、フィルムケーブルを外すことができるようになります。
5.キーボードを取り外した後、本体の中央に穴が開いており、基板とケーブル類が見られます。ディスプレイを含む上部と、底部を開けたときには、ケーブル類がつながっているとまずいので、ケーブル類とそれを囲むケースを取り外します。
上からまずは、2ピンのケーブルが2つ並んでいます(左側が黒(上)と青線(下)、右側が赤と黒線)。その右下にフラットケーブルのソケット1つ、その左下がキーボードのフラットケーブル用ソケットが1つあります。
その左側にグラフィックカードからのコネクタが2つ上下に並んでいます(上が緑色ソケット、下が白色ソケット)。
その右下には、アルミケースで囲まれている部分があるので、このアルミケースを外します。
アルミケースの下には、2つのケーブルがつながっており、1つはグラフィックカードの右側にソケットがあるフィルムケーブルと、そのケーブルの下に1つソケットが隠れているので、それも外しておきます。
フィルムケーブルのソケットは、両端をそっと持ち上げると少し上がり、ケーブルを外すことができるようになります。なお、再度つけるときには、ケーブルを取り付けて、ソケットがカチッとなるまで下げる必要があります。
6.本体底面のねじを外していきます。
また、幾つか隠れた部分にねじがあります。
1つは、前方中央(タッチパッドの下)にあるハードディスクの所です。フタを開けて(ねじは1つ)ハードディスクを取り外します。ハードディスクは、ソケットから平行に引けば外れます。(最後に少し持ち上げて外す必要があるかもしれません。)
もう1つは、後方中央(LANケーブルやIEEE1396のある)のフタを開けます。フタを開けると、LANやIEEE1396のソケットがありますので、それを外します。するとその下にねじがありますのでそれを外します。
たぶんそれ以外のフタを開ける必要がありませんが、今回はメモリ用のケースも開けました。ただし、特殊なねじで止められている部分は開けません。
これで本体をディスプレイやタッチパッド側と、底面との2つに分離することができました。分離するときにはケーブルがつながっていないか十分に注意する必要があります。
7.内部を確認する。
ファン排気口が後部左側にあるのが分かっていましたが、CPUはさらにその左にありました。グラフィックカードは、左側端の中央付近(ディスプレイ出力端子のところ)に別の基板として着いています。
CPUからはヒートパイプが出ており、ファンからの空気排気口の直前に伸びています。
グラフィックカードの方は、基板の下にヒートパイプがついているのかもしれませんが確認しませんでした。
今回はこれ以上基板を取り外したりしようとはせず、排気を十分にするようにファンを囲む部分のフタをはずし見てみることにしました。
ファンを囲む部分はたぶんアルミ製で、上部のフタがはずすことができそうなので、それを外します。フタの端に幾つかコの字で留めてある部分があるので、その部分を少し広げて本体から外します。アルミなので簡単に留め部を広げることができます。
ファンを囲むフタを開けると、ファンと排気口の部分が見えました。
8.ファンと排気口を掃除する。
ファンには、少し埃があるので、ブラシで軽く埃を取りました。ただし、ファンを少しでも曲げてしまうと異音の原因になるので、軽く触る程度です。
排気口の進入口とヒートパイプの周りにごみが溜まり、完全にふさがれていました。そのごみを取り除きました。
他の部分の誇りも取り除いた後、今度は逆の手順で組み立てて行きました。
9.さいごに
ファンのフタを開けずに排気口から直接そうじすることで、ある程度はごみが取れそうなのは分かりましたが、奥で上に広がっているので、その部分はなかなか掃除できなさそうです。また、途中にヒートパイプがあるので、奥まで掃除するのには工夫が必要です。しかし、詰まっているのを改善するには、本体を開けずに、排気口からファンまでの間を掃除することで改善されるであろうことがわかりました。
箒か何かの細い棒で排気口から奥までを掃除するのが一番安全にできそうです。