昨日から東京国際フォーラムで「ヒューマンキャピタル2009」なる
企業の人材/組織戦略のための専門イベントが開催されています。
人材と組織戦略を大きなテーマに講演・セミナー・展示が行われて
います。
人事業務関連のソフトウェア、教育企画、人材育成企画、出版、e-
ラーニング・・など様々なジャンルに200社ほどが出展・協賛して
います。
この中で360度の視界に、「人材」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
「メンタルヘルス」などの文字が乱れ飛んでいました。
人事を売りものにすると、こうなってしまうのが現状のようです。
やはり個人をターゲットにしていてはおカネにはならないのでしょう。
しかし、主人公は社員であり、大きくは人材なのです。
企業の人材・・・労働契約に基づいて会社で働く、簡単にいえば
サラリーマンです。
サラリーマンは、一般的に、新入社員研修で、上下関係を覚えて
仕事を通じて横関係も覚える、タテ糸とヨコ糸の扱い方、性質を
理解し、社内の秩序を守りつつ、空気を読みつつ、外から会社と
いう殻に守られながら、入社から、ほぼ定年までの自分の人生の
ほとんどを引き換えに、生きる場所をもらって生きている
のだと思います。
殻に守られている意識は、実に安定しているように思います。
そんな環境下で、」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
をテーマにすると、どうも、しっくりきません。
社内研修、XX強化セミナー、経営人材とは・・なる研修企画を
取り入れている企業も相当数にのぼっています。
なぜか、こういう「催しもの」に参加する段になって、研修企画側
が社員を「人材」と呼び、企業側も大きな変身を期待して「当社
の人材」と言いなおすことも少なくありません。
いきなり、社員から「人材」に昇格した人たちの中には、
「せっかく、安定しているのに・・」
「命令なら仕方がない・・」
などの感覚があるため、自発的ではなく、
「果たして、自分は強化、活用、育成されるべき社員なのか」
など、外からみれば、自分のエンプロイアビリティをも疑問視する
社員もいる状況です。
開催されているイベントの出展内容などを見ていて、強く感じた
のは、
「会社で働く社員個人の状況、状態を若手時代から会社が共有
し、いつでも「人材」として動いて「もらえる」意識を社員に持って
もらわない限り、どんな高尚な研修も効果が低いのではないか」
ということでした。
社会人、企業人として、企業のために「動いてあげる」感覚をどう
企業内で醸成できるか、社員個人からみれば、モチベーション
なのであり、個人の感じるキャリアかもしれませんが、このあたりが
「人材」の分かれめではないか・・と思います。
個人の個々の意識、キャリアにマッチする個人研修などがあれば
少しは救いになるかもしれません。
企業の人材/組織戦略のための専門イベントが開催されています。
人材と組織戦略を大きなテーマに講演・セミナー・展示が行われて
います。
人事業務関連のソフトウェア、教育企画、人材育成企画、出版、e-
ラーニング・・など様々なジャンルに200社ほどが出展・協賛して
います。
この中で360度の視界に、「人材」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
「メンタルヘルス」などの文字が乱れ飛んでいました。
人事を売りものにすると、こうなってしまうのが現状のようです。
やはり個人をターゲットにしていてはおカネにはならないのでしょう。
しかし、主人公は社員であり、大きくは人材なのです。
企業の人材・・・労働契約に基づいて会社で働く、簡単にいえば
サラリーマンです。
サラリーマンは、一般的に、新入社員研修で、上下関係を覚えて
仕事を通じて横関係も覚える、タテ糸とヨコ糸の扱い方、性質を
理解し、社内の秩序を守りつつ、空気を読みつつ、外から会社と
いう殻に守られながら、入社から、ほぼ定年までの自分の人生の
ほとんどを引き換えに、生きる場所をもらって生きている
のだと思います。
殻に守られている意識は、実に安定しているように思います。
そんな環境下で、」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
をテーマにすると、どうも、しっくりきません。
社内研修、XX強化セミナー、経営人材とは・・なる研修企画を
取り入れている企業も相当数にのぼっています。
なぜか、こういう「催しもの」に参加する段になって、研修企画側
が社員を「人材」と呼び、企業側も大きな変身を期待して「当社
の人材」と言いなおすことも少なくありません。
いきなり、社員から「人材」に昇格した人たちの中には、
「せっかく、安定しているのに・・」
「命令なら仕方がない・・」
などの感覚があるため、自発的ではなく、
「果たして、自分は強化、活用、育成されるべき社員なのか」
など、外からみれば、自分のエンプロイアビリティをも疑問視する
社員もいる状況です。
開催されているイベントの出展内容などを見ていて、強く感じた
のは、
「会社で働く社員個人の状況、状態を若手時代から会社が共有
し、いつでも「人材」として動いて「もらえる」意識を社員に持って
もらわない限り、どんな高尚な研修も効果が低いのではないか」
ということでした。
社会人、企業人として、企業のために「動いてあげる」感覚をどう
企業内で醸成できるか、社員個人からみれば、モチベーション
なのであり、個人の感じるキャリアかもしれませんが、このあたりが
「人材」の分かれめではないか・・と思います。
個人の個々の意識、キャリアにマッチする個人研修などがあれば
少しは救いになるかもしれません。