燃え尽きキャリア・アンカー

一寸先は闇・・であろうとなかろうと、一秒後は未来・・この先、どう生きていきましょうか、ねぇ。

「人材」と「研修」

2009-07-10 00:02:48 | 日記
昨日から東京国際フォーラムで「ヒューマンキャピタル2009」なる
企業の人材/組織戦略のための専門イベントが開催されています。

人材と組織戦略を大きなテーマに講演・セミナー・展示が行われて
います。
人事業務関連のソフトウェア、教育企画、人材育成企画、出版、e-
ラーニング・・など様々なジャンルに200社ほどが出展・協賛して
います。

この中で360度の視界に、「人材」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
「メンタルヘルス」などの文字が乱れ飛んでいました。

人事を売りものにすると、こうなってしまうのが現状のようです。
やはり個人をターゲットにしていてはおカネにはならないのでしょう。

しかし、主人公は社員であり、大きくは人材なのです。
企業の人材・・・労働契約に基づいて会社で働く、簡単にいえば
サラリーマンです。

サラリーマンは、一般的に、新入社員研修で、上下関係を覚えて
仕事を通じて横関係も覚える、タテ糸とヨコ糸の扱い方、性質を
理解し、社内の秩序を守りつつ、空気を読みつつ、外から会社と
いう殻に守られながら、入社から、ほぼ定年までの自分の人生の
ほとんどを引き換えに、生きる場所をもらって生きている
のだと思います。

殻に守られている意識は、実に安定しているように思います。
そんな環境下で、」「組織」「強化」「活用」「育成」
「パフォーマンスのいい」「人間力」「人事戦略」「組織課題」・・
をテーマにすると、どうも、しっくりきません。

社内研修、XX強化セミナー、経営人材とは・・なる研修企画を
取り入れている企業も相当数にのぼっています。

なぜか、こういう「催しもの」に参加する段になって、研修企画側
が社員を「人材」と呼び、企業側も大きな変身を期待して「当社
の人材」と言いなおすことも少なくありません。

いきなり、社員から「人材」に昇格した人たちの中には、
「せっかく、安定しているのに・・」
「命令なら仕方がない・・」
などの感覚があるため、自発的ではなく、
「果たして、自分は強化、活用、育成されるべき社員なのか」
など、外からみれば、自分のエンプロイアビリティをも疑問視する
社員もいる状況です。

開催されているイベントの出展内容などを見ていて、強く感じた
のは、
「会社で働く社員個人の状況、状態を若手時代から会社が共有
し、いつでも「人材」として動いて「もらえる」意識を社員に持って
もらわない限り、どんな高尚な研修も効果が低いのではないか」
ということでした。

社会人、企業人として、企業のために「動いてあげる」感覚をどう
企業内で醸成できるか、社員個人からみれば、モチベーション
なのであり、個人の感じるキャリアかもしれませんが、このあたりが
「人材」の分かれめではないか・・と思います。

個人の個々の意識、キャリアにマッチする個人研修などがあれば
少しは救いになるかもしれません。

うーっ・・1か月

2009-07-05 02:15:28 | 日記
前回の書き込みから、なんともう1か月も経ってしまいました。

この1か月の間に、自分は何をしてきたのだろうか。誰かに
カウンセリングというか、自分で説明できないこの感覚を聞いて
欲しいような気がしています。

6月21日。日曜日。雨。

不覚、反省、反骨、美しく言うなら・・気づき。
CDAの一次試験(筆記試験)がありました。

「試験」として意識しての当日。

はじめてください・・。何の責任もない試験管理スタッフの一言
で回答を開始。四択が50問、穴埋めが・・・問、論述が1問。

四択の20問あたりで、
「こんなに?が出てきていいのだろうか、確信を持って答えて
ないじゃん!!」
「キャリアカウンセラーとして生きていこうとしているのに、
この程度で、「もし」合格でもしようものなら、このあとは
どうなる?胸を張って、自信に充ち溢れたプロ・・です、
といえるの?オマエは・・」

その基本に?を感じている・・変なプライドかもしれませんが、
アマチュアのやること・・だと思ってしまい、自分はプロに
なりたい・・のです、やっぱり。

ううっ。これをお読みいただいている皆さんには、
「負け惜しみじゃん」と思われるかもしれません。
(今考えると、そんな感じもしますが)

「試験」として取り組んでしまったために、自分の解釈を通じて
理解していなかったことが、わかってしまったのです。

私の性格、これまでの方法論では、コアをはずさず、自分の解釈、
価値観らしいものをフィルターにしていろいろなことを理解して
きたのですが、

今回は、テキストに試験用の勉強をさせられていた のでした。

来週中には、試験結果が届くと思います。

何かへんな言い方になりますが、もう一度、再仕切りをすべきと
思っています。
(ここまでの文脈では、負け惜しみ感が強いかもしれませんが)

これまでのやり方で再挑戦したいと思っています。

もし、万一、間違っていたとして、「合格」していれば素直に
受け入れますが、試験の知識のままにはしておきません。

必ず使える基礎知識にアレンジし直します。
(これは皆さんへのお約束・・ではなく、私のアサーションです
 ので。念のため。)


自分が進むべき、マイルストーンの一つがこんな状態になって
しまったため、何か、想定していたモチベーションがどこかへ
行ってしまったようです。

ですが、「見せかけのキャリアカウンセラー」にだけはならない
という自己概念だけは確認できたようです。

(試験結果については、十分検討した上でお知らせします)

キャリアカウンセラーの「キャリア形成」は誰が支援してくれる
のでしょうか??
合掌・・・



車到山前必有路・・・

2009-06-08 18:48:41 | 日記
以前、通っていた英会話学校GABA(吉祥寺LS)の米国人から
教わったものです。少林寺拳法の有段者で、日本の武道に興味を持ち、
さらに米国NLPコーチング・コーチャーでもあるBen先生という方
です。

意味は、「車が山に阻まれたら、どこかに必ず通路がある。
行き詰まったり、迷ってしまったり、もう、どうしようもないと感じても
必ず(よくよく考えてみると以外な)打開の道がある」あたりでしょうか。

この中国の諺が、NHKの土曜ドラマの中に登場しました。
「遥かなる絆」という題名のドラマです。中国残留孤児の父、その養母
の生きた証しを、中国に留学した娘が父の手記をもとに辿っていく・・
ストーリーでした。

残留孤児の父が自分が日本人であり、祖国である日本に帰ることを決断し、
邁進する中で、いろいろな葛藤を感じ、その度に、この諺を呟くシーン
が何度もありました。

私の目には、涙のほかに、諦めない素晴らしさ、尊さが鮮明に映りました。
必ず路がある・・それは自然にできるものではなく、必ずしも自分だけで
作る、作れるものではない・・と強く感じました。

周りの人々の有形、無形の支援と自分自身の信念があってこそ、「路が見える」
のだろうなぁーと思います。

今の自分もそうです。夢があるから、興味があり、興味があるから、同じことを
考えている人々に出会う、出会って自分のことを受け入れてくれた人が、情報を
くれる。しかーし、路は見えていませんが。

ついつい「他力本願」寺派になってしまいがちですが、この諺を思うと、やはり
自分が主役であることを思い直します。

しばらくは、この諺と深ーく付き合っていこうと思っています。



職務経歴書に一言

2009-05-29 01:11:12 | 日記
人材紹介業で取り扱う個人情報の代表格が履歴書と職務経歴書(職歴書)
です。
履歴書も職歴書も「歴」がついているので、過去の事項を書くものです。
履歴書は、私人生的な歴史、職歴書は仕事上の歴史です。自分史を書く上
では、その方針は間違いではありません。

しかし、就職、転職のためにこのアイテムを使うとなると、単純な自分史
では役に立たないのが本当のところです。

特に、職歴書ですが、「私は、xx会社でxx職を何年、・・・には自信
があります。経験が豊富です・・・」という表現をされている書面を多く
拝見します。んーむ。・・

その方が、思っていることを素直に書かれているのだと思いますが、自分で
自分を評価して、いわば、自画自賛とも受け取れる言い回しをされている
ことが気になります。

過去に在籍されて、何年か過ごした中で、実績を残した(残せた)わけで、
収入もその企業の中だけで評価をされて(してもらえた)現収になっている
わけです。それを豊富です、自信があります・・と表現しても、相手の気を
引くことはできません。(その「程度」は相手にはわからないので、スゴさ
もわかりません)

就職・転職となると、相手にする企業は「新しい世界」です。空気も、言語
(社内用語)も、人種も、電気の明るさも違います。
こんな相手に対して、何をどのように伝えればいいか、ぜひ、整理をして
いただきたいと思います。自身を整理する要点ですが、

まず、相手の企業の前提を全く考えずに
①自身の強み 
②弱み
を感じるままに書き出してみます。そして、なぜ、就職、転職するのかの
③「目的」そして
④その目的の先には何があるのか(就職、転職の「なれの果て」)

これらのことは、企業での面接時に言葉は変わっても必ずテーマになります。
つまり、これらを整理しておくことは、「基本中の基礎」になりますし、
自身の就職・転職への最終決断の最も重要な材料にもなります。

次の段階で、①~④を感じつつ、具体的な応募対象企業を想定します。
複数あれば、1社ずつ、①~④をその企業の社風(感じられる)業種、業態、
募集内容、要項に合わせて、はめ込んでみます。
スキル面でのはめ込みは、比較的わかりやすいかもしれません。マッチする
事項を「相手の企業が理解でいる言葉・表現」で書き出しておきます。
(すべて想定で構いません)

最も重要でとらえにくいのが、目的、目的の先に・・の部分でしょう。
ですが、ここをしっかりとしておかないと、「新しい世界」での自身の姿も
想像+創造できないのではないでしょうか。
「こういう目的があり、達成できるのが、アナタの会社なんです」と言い切る
迫力が欲しいところですし、このことを職歴書に「自己PR」としてバーンっと
書いていただきたいと思います。
(ガンバリどころです)

同じ業態、業種、競合企業でも、空気、内情、そこにいる人々など、すべてが
異なります。
就職、転職を検討する上で、その個々の企業ごとに理解してもらえる職歴書を
書いていただきたいと思います。

ダラダラ書いてしまいましたが、お読みになられた皆様の中で、もっとちゃんと
教えろ!!とおっしゃる方がおられましたら、ご一報ください。



舞台人生

2009-05-24 23:11:11 | 日記
今日は日曜日、やや時差ボケの目をこすりつつTVをつけました。
ちょうど、「カンブリア宮殿」の再放送をやっていました。
ゲストはラーメンの「一風堂」の創業者でした。
「女性客が安心して入れる、カッコイイお店」が創業のきっかけ
だったとか。確かに、昔のラーメン、中華ソバ屋のイメージから
すると、今のラーメン屋さんの雰囲気はかなり異なってきています。

創業者は「ラーメンを売るのではない。ラーメンを含めたお店の
空間を売るのだ。そこで働く人間はその中の主役・・」だとお話
されていました。お店の空間、什器、備品、丼・・は舞台装置や
装飾であり、働く人たちは、そこで演技をする俳優、なのだそう
です。
ラーメン屋さんのサービスに、働く人たちの演技?とは・・?
お客さんが来店する=日々お客さんが変わる舞台公演と同じ
ことなのだそうです。その日だけいい公演ができていてもダメ。
気を抜くことなく、今、そこにいる人たちに最高のパフォーマンス
を見てもらう、味わってもらう、持って帰ってもらうという「今」
に集中することが、最も大切なこと、だというのです。

私が日頃から考え、感じているプロフェッショナルな人たち、の
アウトラインとほぼ重なる方針、主張でした。
注文を取る、厨房に告げる、水を運ぶ、料理を運ぶ、お勘定・・
当たり前のアクションですが、一人一人の個性、好み、感性や
来店したときの精神状態が異なる「お客さん」を意識しながら、
最高のサービスを感じてもらう、このあたりが、コンサルティング、
カウンセリング、対面して行う業務すべての共通項だと思います。

ふと、見た番組でしたが、職場=舞台、自分=役割のある俳優
そこで生み出すパフォーマンスの大きさなど、改めて、自分で幕を
引かない限り、舞台は終わらないことを強く感じました。