春日野の地蔵石仏／奈良県香芝市畑２丁目
像高６８㎝
銘文なし
二上小学校前から国道１６５号線に沿って東へ約１５０ｍ、右折して磯壁方面へ向かい約６０ｍ入った小堂に祀られています。
凝灰岩製で宝珠、錫杖を持つ通常形の地蔵石仏です。
銘は刻まれていませんが、「鯰地蔵石仏」(天文１０・1541年)と像容が似通っています。
穴虫峠から磯壁に至る堺街道沿いには、天文１０年と同17(1548)年に造立された石仏が５体所在します。
この石仏も同時期に造立されたものと考えられますが、集中して製作された理由がわかりません。
ただ街道沿いに点在し道標的な役割を担っていたとするよりは、銘文等から供養仏と考えることもできるため、自然災害や疫病の流行などがあったのかも知れません。
いずれにしても、堺街道が古くから利用されてきたことを物語る証人であり、この一群は貴重な文化財です。
２０１４年１０月１日撮影
LUMIX DMC-LX5/3shot JPEG(±3)/Photomatix/Elements
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