ある思い出の続き

2010-01-23 | 日記
大熊先生から聴いた講義をちょっとメモっていたノートが見つかった。
あの新聞記事を読んでからノートを読み返すと、何を教えたかったのか今になってやっと少し分かる。
当時は高校を出たばかりの生徒もかなりいたし、社会人になっていても高校しか出ていないのも半分くらいいたので、平易に話されてはいたが、理解できないで聴いていたものもかなり多かったと思われる。
繰り返し出てくるのが、「社会主義」「資本主義」「ソ連」「マルクス」「国家主義」etc.
私が講義を聴いたのは沖縄が返還された頃だった。

・・・日本史の中における最も重要な時代は戦後である。軍事占領は国際法上戦争の継続である。日本は戦後六年間米国に軍事占領されていた。

・・・日本の自衛隊~米国の手によって作られ、世界の軍隊でただ一つイデオロギー教育(反共思想)をされた。

・・・軍事基地~米国にとっては将棋の駒であり、共産諸国に対する戦力である。

・・・日本は経済的繁栄のみに夢中になり、国際政治おける地位をおろそかにしてきた。

・・・現代の社会主義諸国においては、社会主義と国家主義が結びついてしまった。

・・・戦争の結果おこったことは再び戦争が起こって勝利をおさめなければ動かすことは出来ない。

・・・人間関係(特に会社や企業における)を考えてみよう・・・

・・・生産~人間を生産するのが本来の意味。現在は商品にしか使われていない。
etc.etc,

ノートは最後に
「外来文化・・堕落の始まり。表面的なものしか入ってこない。その文化の根本精神は入らない」と書いて終わっていた。

雑談のなかに、ワイシャツの裾はなぜあの形になったのか、という話があった。
昔はパンツが無かったので、下着の役目もしていたとか。とすると、今時の若者がズボンの外に裾を出しているのは、とんでもない事になる。
また、ティーカップの取っ手はなぜ左側にくるように置くのか、とか、ステーキは最初にどこを切るのか、といった話が思い出される。