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一元描写

私の日常の出来事をエッセイ風に記録して行きたい。

千の風になりたい私

2015-02-05 16:37:59 | Weblog
 最近様々なジャンルの所謂ベテランさんが、想い半ばにして、
あの世に逝ってしまう。人の運命と考える以外にない。

 今年(25年)の年賀の中に、経験のない、異色の返信に遭遇した。
「立派な年始のご挨拶状を頂いても、返信の気力を失ったから、明年
は、自分をオミットして欲しい」と言うコメント付きの2枚である。
私の先輩であるから、歳老いた友人だが、切々としていた。そうか、
重荷になる様ではと、私は素直にアドレス帳から、削除した。

 想えば、私とても、この類の心構えをせねばと思う此の頃だ。
しかし、黙って黄泉路に、旅立つよりは、各グループの代表者だけ
には、『お先に逝きます。』と、交誼へえの感謝の念をと思い、私の
アドレスブックにチェックを入れ、まさかの時の為、長男のパソコン
に転送する事にした。

 実は私をしてこんな思いに至らしめたのは、或コラムでお馴染の
ライターが、平成20年から、自分の勉強の成果を、寄稿し続けた。
彼曰く「読者の皆様には、愚見であったかも知れないが、しかし、
この手燭の一灯が、社会の一隅を照らす事になれば、幸甚だ」。
と結んであった。其の謙虚さに愛慕の念を禁じ得なかった私だ.

 そして、更にテノールの秋川氏の熱唱「千の風」が彷彿とする。
決して、お墓の否定ではなく、むしろ、ミーテイングスポットだ。
先祖代々の墓参りの掃苔の風習も懐かしい。
祖父母の好物を見よう見真似で(おはぎ)作り、命日には墓前に持ち
込み、ハイキング気取りで、楽しく供えて、一諸に食事をしたものだ。

 ところが、時代の変遷は急転して、都立霊園等の、てぜま等が相待って
散骨・合葬・樹林墓地・等の話題にも抵抗を感じない此の頃だ。
少子化、非婚化で、墓守りの後継者不足が其の背景にあるのだろう。
「墓マイラー」の漫画家、水木しげる夫妻ならずとも、
既に故人となった夫と、私も、墓用意は終活の第一歩と考えるに到り、
天命を全うした親は家族葬で無理なく大空に送り出して欲しいと。
息子達とも、話し合う事が出来ている。

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