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ガレージSMAK

デミオ(DJ)DPF自動再生頻発の対策

高岡市のお客様からディーゼルツー施工のご依頼です。
と言うのもインテークマニホールド等の吸気系は既に清掃済みということなんですが、最近DPFの自動再生の頻度が高くなってきたということで、DPFを外さずに内部の洗浄が出来るディーゼルツー(以後D-2)のご依頼となったわけです(^^)

マツダ デミオ DJ5FS 2016年式 66400キロ
そもそもDPFとは何か?を説明させて頂くと
DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルタの略で分かり易くいうとディーゼル微粒子捕集フィルターになり、更に分かり易くいうとディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質であるPM(煤)を大気に放出しないように集めてるフィルターです(*´∀`*)ノ
で、集めるだけだと溜まる一方なので、ある程度溜まってくると自動再生が行われてDPF内を高温にしてPMを焼き切り、再びPMを溜めれるようにしているんですが、次第に焼き切れなくなっていきます(ノД`) そうなると今回の車のように自動再生の頻度が高くなるわけです。
そしてそのあとどうなるか、、、詰まってしまって最悪の場合はDPFの交換となります(>_<)

そうならない為にD-2を使って洗浄をしたり、燃料にフューエルワン(以後F-1)やディーゼルワン(以後D-1)やフューエルツー(以後F-2)を添加してPMの発生源を抑えるっていうメンテナンスが必要になってくるわけです(*・ω・)ノ

まずはスキャンツールでPMに関する数値を見てみます。

現在のPM堆積量は0.65g/lで少ないですね。
というのも前回の自動再生から27.54kmしか走行してないです(^^;)

排気ガス差圧は0.24kPa辺りを推移。これも全く問題ないレベル。


整備書を見てみるとPM堆積量が8.0~10.0g/lになるとディスプレイに『DPF内PM堆積』と表示されて、10g/l以上になると『DPF異常』になるそうです。

それでは作業に取り掛かります(^^)

エンジンカバーを取り外すと

エンジンルーム奥側のバルクヘッド付近に排気温センサー(青い配線カバーが付いてます)があるので

取り外します(*・ω・)ノ


取り外したセンサーの先端には少量ですが煤が固着してました(^^;)

ここでD-2の登場となるわけですが、F-1、F-2、D-1は燃料タンクに入れて燃料と混ざることで燃料の質を改善したり、燃料が通過して関わるインジェクターや燃焼室などの部位に対しての洗浄やデポジットを除去をしてくれます。
D-2はDPFに直接泡状の洗浄剤を吹き付けて、DPFを洗浄剤で充満させたあとにスキャンツールを使ってDPFを強制再生してPMを除去します。
D-2が無かったときはDPFが詰まったら交換するか、車から取り外して洗浄剤で浸け置きしたり、DPFを真っ二つに切って洗浄後に溶接し直したり、、、大変だったみたいです(^^;)


排気温センサーが取り付けてあった穴?を利用して、そこからD-2を注入するんですが注意点がありまして、、、
デミオは注入口からターボの位置が近いため、全量注入してしまうとターボ側に逆流してターボを損傷させてしまう可能性があるので、二回に分けて作業しないといけません(゜Д゜;)
というわけで感覚になりますが半分を注入したところで止めて、排気温センサーを取り付けます。


スキャンツールを接続して作業サポートのDPF再生を選択。

注意事項がウンタラカンタラと書いてあります(*・ω・)ノ

作動条件があり、エンジン冷却水温度が70℃以上じゃないと実施出来ないみたいなので


しばらくエンジンを掛けて70℃になったところで

強制再生開始です(^^)


開始直後の排気ガスはこんな感じですが

徐々に白煙がモクモクと(゜Д゜;)
そしていつの間にか工場内が煙りだらけに(゜ロ゜;ノ)ノ
D-2恐るべし((((;゜Д゜))))

強制再生中はエンジン回転数が制御されて上がってます。

40分ほどで終了(^^)
PMの堆積量やDPFの状態によって時間は変わります。

排気温センサーを再び外して残りのD-2を注入。

排気温センサーを取り付ける前に、センサー部分を綺麗にしてネジ部にはスレッドコンパウンドを塗布しておます(≧∇≦)b

で、装着(*・ω・)ノ

で、再び強制再生へ(*・ω・)ノ


今度は30分程度で終了(^^)

D-2の施工で数値がどうなったか確認しておきます。
排気ガス差圧は0.06kPs前後を推移。


PM堆積量は0.01g/lでほぼ0になりました(*´∀`*)ノ
って自動再生でも0にはなりますからね(^^;)
頻発していた自動再生が収まってこそ効果がわかるわけなので、あとはお客様にお返しして普段通り乗って頂くこととなります。

D-2はメンテナンスとして車検毎など定期的に施工することで効果を高めることが出来ると思います。どのメンテナンスでもそうですが違和感を感じたり警告灯が点いたりしたタイミングでは、すでに何らかの蓄積や物理的な消耗が起きて症状が出てる可能性があります。それらが起きないことが理想だと思うので、起きる前に定期的にするのがメンテナンスなのかなと。面倒だしお金掛かりますけどね(^^;)

今回はD-2施工でしたが、蓄積する前に蓄積しないような環境を作るという意味で、ディーゼル車に限らずガソリン車でもD-1、F-1、F-2などを定期的に使用するのも良いと思います(^^)

但しワコーズ製品はオートバックスなどの量販店には基本的には置いていません。ワコーズが量販店や部品商(いわゆる卸問屋さんですね)とは取引をしていないのが理由なんですが、何処からか?入手しているらしく、たまに展示しているのは見かけますが、、、正しいルートからの仕入れではないので間違いなく正規品ですとは誰も言えません(^^;)
まぁ容器に直接プリントしてある商品や単価が安い商品は模造品を作るのも手間ですから可能性はかなり低いですけど、高額になる輸入車部品では某有名サプライメーカーのパッケージをそっくりコピーした模造品が流通してますからね~って話しが横道に逸れてしまいましたが(>_<)
ワコーズ製品が欲しい場合は当店のようなワコーズと直接取引がある整備工場やショップをオススメします<(_ _)>
あっても在庫してる種類が少ない場合が多いですけど(^^;)
うちは割りと品揃えが良いほうだとは思います♪

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。
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