水無月と紫陽花 パステル画
京都には六月三十日の夏越の祓えに水無月を食べる習慣がありますのんや。ワテは洋菓子より和菓子党どすねん。アンコ好きどす。水無月はうちの嫁さんが上手どすわ。なんか牛乳パックを利用して電子レンジで作っとりますえ。詳しくは知りまへんけど。
アンコ系はみんな好きどすが、羊羹が大好きどす。仕事がら、よーお寺からもらいますんやわ。この前も東京のお寺はんが「とらや」の羊羹くれはりましてん。「とらやはんは京都が創業どすえ」と心では思ったけど、言いませんどした。明治の遷都で天皇さんにくっついて東京にいかはりましてん。本家の前は放光堂ゆー画材屋にいくとき、よーとーりますんやけど、もらう物で自分では買うたことはありまへん。100円ショップのんで十分美味しおます。京都には、東京とかに行く時お土産に使うけど、自分で買ーてまでは食わんもんがぎょうさんありますんや。値段高すぎーもそーやけど、よーけ並ばんとあかんとか。普段使いのもんまで並ばんとあかんよーになって、ホンマ観光公害どす。土日なんぞ「えっ、こんなとこまで」ゆーほど並んどりますわ。
紫陽花はホンマ梅雨の季節に映えますなー。日本が原産のようでシーボルトはんがヨーロッパに持って帰らはったんやて。そんで日本に残した奥さんの名前つけはってotakusa ゆーらしおます。薄紫のんが好きどすわ。ちょっと寂しげーで雨の中にひっそりと咲いとる。お滝さんやわ。
わては梅雨って嫌いやおまへん。できたら長梅雨になって欲しおます。ほんだって梅雨がなけりゃ5月のゴールデンウィーク過ぎたらいきなり夏どすえ。夏はできるだけ遅い方がよろしい、京都の夏はホンマむし暑おます。近頃はなんでも関東の方が早よーて、雪が降るんも、桜が咲くんも、ほんで夏日がくるんも追い越されましてん。どーぞどーぞ追い越しとーくれやす。あとからゆっくりでよろしおま。祇園祭の前に開けてくれりゃよろしおます。
以上、初夏の京都の歳時記どした。
真如堂の紫陽花どす
僕の散歩コースにありますんや。うちから東山通りに出て百万遍交差点を東へ、京大農学部前の吉田神社北参道(ここまではジョギング)から吉田山を登り、頂上横の宗忠神社を通り、真如堂から哲学の道に入って、幸せ地蔵さんにお参り、ほんでちょっと南の大豊神社にお詣りして帰りますんや。約二時間15分の行程、一万二千歩くらいどすわ。
⭐︎尚、僕が裏の願掛けをしとるお宮さんはここには入っとりまへん。