ヴィクトリアのジュード
Judo the Obscure 1995年 デビッド・オースチン作出
アブラハム・ダービーとウィンド・ラッシュというイングリッシュローズ同士
の交配から生ませた名花です。
我が家の“ジュード”は輸入苗で、葉の色が少し灰色がかっています。
国産苗とは多少違うような気が………。
実は冒険だったのです……イギリスからの輸入苗はロサ・カニナ等を台木
とした接木苗で、高温多湿の日本では栽培が難しいとされているから。
でもうまくいけば、ノイバラに接木された国産苗にはない本来の色や香りが
出ると言われたので、今年初夏に我が家に迎えたのですけれど……
咲くまでは、ド素人の私では枯らしてしまうのではと半分諦めておりました
が、が、この暑さに良く耐え咲いてくれました
花びらの巻きが少なく、色も本来の色と違うような?
気がしますが……
甘酸っぱいフルーツの香りは抜群に冴えて、いい香り!!!
とても嬉しいわぁー
この「Judo the Obscure」、花の名前はイギリスの小説の題名から
付けられたそうです。
英国の文豪トーマス・ハーディが1895年に発表したこの小説は、あま
りに評判が芳しくなく、彼はこれを最後に小説家の筆を折って、以後
は詩作に没頭したと言われています。
このいわくつきの小説の主人公の名が“ジュード”だそう。
ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台としたこの物語、いかにも英国人
の好みそうな現世の不条理がテーマ。
シェイクスピアのお国らしい哲学的な深さを湛えた話になっているらしい
です。
またバラ“ジュード”の作出の翌年の1996年には、イギリスでこの小説が
映画化。マイケル・ウィンターボトム監督作品『日陰のふたり』のタイトルで
日本でも公開になりました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
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