京の都のむこ殿でおじゃる

横浜から婿入りで、京都にやってきました。嫁はんはAカップです..orz

経常赤字のサステナビリティ・・多国籍企業編

2006-04-08 06:30:02 | 米国
年初あたりから、再び台頭してきた双子の赤字問題。ドルベア論者は、過去最高に
膨れ上がり、更に対GDP比率で6%半ばまで到達した状況を鑑み、ドルレートの大幅
調整の可能性を説く。一方ドルブルサイドは、大幅な経常赤字を肯定しつつ、それ
を埋めるだけの資本流入があれば問題無しと主張する。それぞれなりの論理展開が
あるわけで、それを読んで勉強すればいい訳だが、今回はいわゆる経常赤字のサス
テナビリティについて、米多国籍企業(以下MNC)の状況を整理しておく事にす
る。

元々の関心の発端はコレであった。当時は、対ユーロで1.36台、対円で101円を示
現してさほどの時間経過も無かった頃であったが、マッキンゼー研究所の調査報告
は、少なからず衝撃だったと記憶している。MNCが世界展開する中、その動向をフ
ォローすることで、現在マーケットの大きな関心を占める、米経常赤字のサステナ
ビリティに対して、何かしらのヒントが得られるだろうか?

米商務省は、毎年7月にMNCに関する報告を行っている。ココで得られる数字は、先
のマッキンゼーの報告を裏付ける内容となるが、マッキンゼー報告にある、「強力
な米国企業の活動領域の国際性と成功を反映しているに過ぎない」は、かなり誇張
されており、コレは米MNC-米FOMA間を貿易総量で除した数値が、一定程度の推移で
形成されていることからも分かる。更に、MNC-MOFA間での収支も1999年から、昨今
の貿易赤字拡大に呼応するかのように赤字化だw

積み上がる経常赤字に対しては、ドルバリューの落としが過去の経験則だが、昨年
はHIAというこれまでに無い、野心的な試みがなされている。これは、海外滞留さ
れたマネーの本国回帰を強制的に誘ったものであったが、今後は同種の措置の有無
や、滞留の源泉となる税制や資本市場等の国際貿易環境が、いかに同質化していく
とこにも注意を払っていく必要がありそうですな。

さ~て、メシ喰って仕事にいこう..orz