京の都のむこ殿でおじゃる

横浜から婿入りで、京都にやってきました。嫁はんはAカップです..orz

雇用指数のパラドックス

2006-04-06 23:38:24 | 米国
翌7日金曜日は雇用統計だ。マーケットでは、NFP・失業率・労働コストに注目が集
まるが、今回は、コレを切り口にしてみることにする。

この野村アセットのレポートは、大体3%台が通り相場の米潜在成長率を2.55%と
する、驚きのレポートだ。しかしながら、長期金利のある理論値目安である、
  長期金利=潜在成長率+インフレ率+リスクプレミアム
という観点からは、あながち驚くべきコトでないのが容易に分かる。昨年は、経常
赤字を遥かに上回り、桁が一つ上の1兆ドルオーバーの資金が集まった米ドルであ
るが、昨今の経常赤字のサステナビリティが叫ばれる中、さすがにリスクプレミア
ムがマイナスというのは、なかなか説明しづらいものがある。つまり、潜在成長に
インフレ率(2%強)を加えたものが、長期金利の理論値となり、実勢レートとの
乖離が未だ存在する。そこで、潜在成長率を今までの前提から下げてみると、丸
く収まるという寸法だw

設備稼動の数字を見ると米国の生産設備は、ほぼフル稼働状態と考えられるので、
潜在成長率の趨勢は、労働生産性と投入量によって決まってくる。2003年から行わ
れた、IT設備投資減税による効果が剥げ、逆に投入量のボトムアウトで下支えされ
ている状況であるが、投入量自体が実質成長率を、推測する数字となりうるし(確
か新光経済研究所で見た覚えがある)、GDPギャップを占うものとなる。明日の雇
用統計は、盛り上がっていきましょう。そして、詳細データのチェックも忘れずにw