京の都のむこ殿でおじゃる

横浜から婿入りで、京都にやってきました。嫁はんはAカップです..orz

米国債の状況から、政策金利を考える

2006-04-06 07:32:14 | 米国
おはようございます。米国のFFレートでは、5月で止まる止まらないや、イールド
形状に関して等、シンクタンクや為替取引業者、為替王さんトコや森さんのフォレ
ックス・ウオッチ
等の有力ブロガーまで、分析がてんこ盛りw。それはそれで、各
自の見解を見て勉強するわけであるが、似たような記述をしてもしゃーないので、
チョット違ったところから、いわゆる米国債発行の状況を整理してみることにする。

米財務省のホムペでは、クオータリーベースでRefunding Chartsを公表している。
最新の分は、本年2月のモノである。ココでは、FYベースの債券種別の借り入れ
や、発行シェアの歴史や今後の見通しが確認できる。FY2006での特徴は、T-Billの
大幅増と、T-Bondの増加だったりする。そして、とりわけ注目しているのがシェ
ア。
T-Bill:2002年をピーク(27.8%)に減少傾向。2006年は22.7%で2010年は19.7%
T-Note
2-3yrs:2004年をピーク(24.4%)に減少傾向。2006年は23.1%で2010年は21.0%
4-7yrs:2003年をボトム(11.5%)に増加傾向。2006年は17.2%で2010年は18.2%
8-10yrs:17%前後でほぼ横ばい。80-2000年平均よりもシェアは増加。
T-Bond:2000年をピーク(21.2%)に減少傾向。2006年は12.1%で2010年は11.5%
TIPS:97年をスタートとして増加傾向。2006年は8.7%で2010年は12.4%
注:年度末におけるデータ

米国債を管理運営する上で、当局が目標としているのは、概ね下記の三つ
①国家の健全な資金繰り
②低コスト資金調達
③流動性確保による効率的な資本市場の育成

以上を踏まえて、こんな風に考えております。
・FY2006でのT-Bill大幅増は、政策金利上昇によりコスト直撃。
・T-Noteの発行状況は、イールドカーブ全体でのバランスの取れた資金調達と同時
に、効率的な資本市場の育成に寄与する。
・30年債の大量償還が来年あるが、現状の金利水準から言えば、借り換えにより確
実にコスト減。
・TIPS(インフレ連動債)のシェアが上昇中であるが、コスト面から言えばインフ
レ率を抑えにかかってくるのは、ベーシックな見方。

結局ユロポンだけやりました..