京の都のむこ殿でおじゃる

横浜から婿入りで、京都にやってきました。嫁はんはAカップです..orz

過剰流動性相場が、痔!遠藤?・・量的緩和解除編

2006-03-29 00:39:24 | アジア
エマージング市場のボラティリティの高まりから、お次の市場テーマは「過剰流動
性縮小」みたいである。その一翼を担うジャパンマネーであるが、先頃の量的緩和
解除や、以降の政策金利を上げる上げないなどの、議論華やかな昨今。今回はコレ
についてぢゃんね。

※量的緩和の効用
量的緩和政策は、デフレ解消の手段としてとられたものですが、日銀当座(準備預
金)を増やすことにより、マネタリーベースを拡大するのがその基本。
①B=C+R(B:マネタリーベース・C:現金・R:準備預金で、Rが増えれば当然Bも増え
る)
②M=C+D(M:マネーサプライ・D:預金)
M/B=(C+D)/(C+R)=(C/D+1)/(C/D+R/D)と変形し、Mを導いたのが下記。
③M=(C/D+1)/(C/D+R/D)*B(マネーサプライは、マネタリーベースに信用乗数を乗
じたもの)
注:式はかなり一般化してます。

量的緩和政策が、マネーサプライの増加を通じて、果たしてデフレ脱却に効果があ
ったのかというと、準備預金Rを増やしても信用乗数が減ってしまうので、マネー
サプライは期待されてたほど伸びなかったというのが、主たる結果です。③式で言
うところの、分母側サイドの大きくなってしまうので、信用乗数が減ってしまうの
は、容易に想像がつきます。日銀HP内には、上記式の構成要素となる数字も時系列
ありますので、実際代入してみると良く分かると思います。

ぢつはコレ↑、量的緩和策が実施されて各方面の主だった論調。信用乗数からのア
プローチでは、株価7,000円台突入に代表される、本邦金融機関リスクの高まりも
無視できないところです。

ジャパンマネーが一翼を担う、国際的な過剰流動性相場という現象は、元々ポテン
シャルがあったトコロに、C&D値から見て本邦金融機関の信用リスクの減少と、そ
れに加えたゼロ金利継続による、高金利通貨投資や、エマージング株式市場投資の
高まりに見られる、リスク選好の度合いが高まった結果が、その大部分を占めてい
るのが現状ではないかと思われます。

量的緩和解除はあくまで解除であって、その後の政策金利を論ずる手法は、実現す
れば大きく為替相場に影響を与え、流動性縮小に関しての答えにはなってないです
が、安易に流動性縮小を唱える論法にも、また疑問ですね。