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新コーナー「Day-1-pics」開始。どうなることやら。

3邦人解放へー「屈しない国」国民に求められるもの

2004-04-11 16:08:57 | WORLD/国際ニュースにからむ
西と東で、テロリストが一人ずつ人質をとった。西のテロリストの要求は、東の人質の死。東のテロリストは西の人質の死を望んでいる。西の人質が助かると東の人質が焼き殺され、東の人質が助かると西の人質が斬り殺される。その上、3日が期限。3日経つとどちらも殺される。そんな時、国家は何ができるのか。国民は何を考えるべきなのか。そういう問題に似ている。

この局面で『議論の必要は無い。なぜなら我が国の基本方針は「テロには屈しない」だからである。西も東も助かる方法以外での解決は無い』そう言える人間が、じつに久しぶりに国のトップにいる。これはよろこばしい。危機に瀕するほど、一個人としての小泉純一郎よりも政治責任者としての小泉純一郎が全面に出る。人間としてできない決断も、政治家としてならばできる人である。

しかし、同じ「テロには屈しない」でも、西と東に軍を同時派遣、秒単位で同時進行の救出作戦を行えるのがアメリカという国家である。日本は何ができるだろうか?自衛隊を動かせるか?重武装の警察組織を迅速展開できるか?
テロリズムに屈することが民主主義の敗北である以上、憲法に従って、邦人救出のための突入作戦を含んだいかなる軍事力行使も放棄との姿勢を貫くならば、東西の人質に何もできずに殺されても政府を批判しない覚悟を求められる。その事実を、今回の事件であらためて実感させられた。
そんな時代には、国民ひとりひとりも自分の中に「小さな政治家」としての自分を持つべきである。

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