表現座ブログ

表現で地域を盛り上げたい!~表現座の公式ブログです。

おもしろくなってきた

2006年10月12日 01時35分15秒 | Weblog
3連休最終日。本日は舞台屋あいの“はしもとこうじ”さんを迎えてのわくワークでした。



今日も79歳の看板女優Aかぎさんも元気に参加。先週からの参加ですごく表現座を気に入っていただけたようで、今日も参加しますと自分から電話をかけてきたほど。
地域の高齢の方と子供達がこうして楽しく交流する場が提供できて改めてうれしく思っている。

続々と集まる子供達。あいかわらず時間を守れない。このへんは課題だ。終わる時間にきっちりと終わらせているので今後はもっと徹底したい。

そして、もう一組の親子が本日より参加。なかなか参加できなそうだが、空いている役である「なんだっぺさん」に電撃決定!2シーンだけだがおもしろい役どころ。

コテコテの茨城弁キャラだが、本人は茨城出身じゃないところがまたミスマッチでかえっておもしろい。

願わくば当日、変なおじさんメイクで登場していただけるとすごくおもしろいんだけど、、、お願いしてみよう(^^)


今回から参加で重要な役どころの、綾小路役のLなちゃん、清美役のYまざきさん、そしてなんだっぺレディーのKりたさんなどは役者兼演技指導兼作曲兼シンガーであるOたさんの紹介。本当感謝している。

役者の時間的拘束は作品をつくるうえでの一番の闘いである。この制約のためやりたくてもできない人が多いのが現状だろう。

表現座としてはそういった方に場を提供することも当初の理念から持ちあわせており、ギリギリの状況で作品をつくっていくことが宿命なのだろう。

ピンチはチャンス、ハンデはパワーの源なのである。

表現座の子供達。半年前は知らない人がいると極端に声が小さくなったりしたもんだが、最近は知らない人がきてもきちんと挨拶し自分達の持ち味であるのびのびは崩さなくなった。これは大きな収穫だろう。
現代の大人に人見知りが多い気がする。子供のうちにこういったことを学べることはコミュニケーション学的にも有効だと思う。

表現座の土壌がそういったいろんな人を受け入れるハイブリッドな雰囲気になっているのも大きいと思う。
理念理想がしっかりしているものはどんな世界でも強い。

はしもとこうじさんこと“はしもっちゃん”ワークは非常に楽しいわくワークだったようだ。



元気な声とセリフ以外の部分にも演じることをテーマとしてお願いしておいたのだが、違和感なく子供達に溶け込みみるみるよくなっていった。指導方法が非常に私自身も参考になった。
いつしか私も大人視点で子供に強制するようなスタイルになってしまっていたので反省にもなった。

いつもと比べるとまずまずのお行儀のよさだったのでひと安心といったところだった。

セリフのない心の動きこそ演劇にとって重要だと前回書いたがなことなのだが、はしもと氏のごく自然にそしてそういう時にどうすると問いかけながら場面をつくりあげるところに唸ってしまった。

ただ指摘事項をいただいた。メリハリがやはりないのだ。一緒につくりあげる共同作業を認識していない。新聞にも掲載してあるが、この団体の何より重視することはウマイヘタでなくて人間としての基本的なことなのだ。自主性が今の表現座には何より必要なのだ。

携帯電話でいきなりしゃべりだす子、急に大きな声を出す子。前作の時にもあんまり落ち着きがなさすぎてあきれる寸前だった。

今回私は信頼の元に叱ろうと思っている。そして、どうしてもできない子には参加を見合わせてもらおうと思ってもいる。
時間がなくても出たい人がいるのに失礼だからだ。

今日も一人きちっと叱った。(前回とは別の子))
私語が多いため注意したところ、こんなところにいたくない。早く終わればいい。今日は食事にいくとかとブツブツ。

「やりたくないのなら今すぐお母さんに電話をするから帰りなさい、一生懸命やっている人に失礼だ。遠くからわざわざはしもとさんも来てくれているのにそういう水を差す言動はやめなさい」

反応は早かった。僕やります。

本当は私は叱りたくない。子供と楽しくワイワイやりたいのだが断腸の思いなのだ。

声を大きくして指示するため毎回喉がガラガラになってしまう。

少しづつ雰囲気は変わっている。子供の中で2人くらいは話をきくように促す子があらわれてきたのだ。

少しづつ少しづつ。

表現座が変わってきていることを感じている。

子供は世の中の大人の手抜きをみている。適当でいいんだと思ってしまうところがある。

大人の本気を見せないと子供はついてこない。

大人の本気に子供の本気が答えたときすごいエネルギーが発せられるはずだ。



ところで表現座は小学生以上が参加資格なのだが、3歳児がなんと2人もいる。

なんだか託児所みたいでメチャクチャにぎやかなのだ。はっきり言えばうるさい。

しかし、ここは逆転の発想だ。早いほどいい。経験させてみることが大事であるし、何より舞台の世界だけ小学生以下がいないなんてありえないからだ。

3歳から79歳。なんてすごい世界だ。ひとつの目標に向かって76年の時をこえて協力するのだ。

子供はやがて反抗期を経て大人になるだろう。芝居をしたことも忘れてしまうかもしれない。

しかし、心の原風景にはしっかりインプットされるはずだ。

いつかふとしたことで思い出し、文化の理解や心の癒しになればと願っている。

そう、小学生の時に脚本と演出をした私のように。

ひょっとしたらその子が79歳になって思い出すかもしれない。

日本一の貧乏劇団(会費はいまだにとってない)にはこれだけのロマンがある。だからやりがいがあるのだ。

話がそれたが、昼の部は分校ワークのあとは平沢スタジオへ。

ここは本当に舞台があり練習するには最適の場所なので私語を厳禁で本番と同じ状況をつくろうと思っている。

が、、、会場入りが遅れたためこの日はすでにワーワー状態。次回からはもの音ひとつたてないような、真剣な場所にしていきたい。

次回からはそれぞれの自分の出番をしっかり認識し、他人のでるところと全体の流れをつかませていこうと思っている。

私語を発する場合は挙手で、私語を抑えられない子は外に出てもらうように対処していくことに徹底する。

ここのところ厳しいことをブログで書いているがここは表現座の存亡にもかかわってくる問題で、団体のスタイル、色が固まってしまうのであえてきっちりとしたいと思っているのだ。団体の空気は1年で決まる。そしてそれがその団体の空気になる。人が変わってもそれが継承されやすい。ここが勝負どころなのだ。

自由と自分勝手は違うこと。一生懸命な人を邪魔することを許してはいけないと思っている。

覚悟。今回はかなりの覚悟でのぞんでいるのだ。



はじめて、劇中歌を歌った。愛のある頑張ろうソングである「かんちがいソング♪」を披露した。
興味シンシンで全員きいていた。口ずさむ子もいた。

この曲をあの舞台で感動の中で歌えるように頑張っていこう!



夜の部。綾小路、清美、鍋島、綾小路父が参加。

昼間とうってかわって真剣なワーク。

あっという間に22時半になっていた。

やはり舞台全体を見て指導していただけると非常にやりやすかった。

脚本の意図するところをしっかりと認識しているはしもと氏。

さすがです。その上で的確なアドバイス。

Oたさんも絶妙な間の演技。そして演技指導。

この大人チームが作品をひっぱっていくのであるが、どんどんよくなってきている。

お部屋縦割りハチャメチャ電話芝居もおもしろい!!

表現の始発駅でありプラットフォームでもある表現座。おもしろくなってきた。



13時半から22時半までずっと指導いただいた“はしもっちゃん”本当にありがとうございました。

かんちがいソング♪

2006年10月10日 00時08分18秒 | Weblog
かんちがい荘とゆかいな仲間たち劇中歌が完成しました。

音源はPOッキャスマラソンにありますのでよろしかったら試聴お願いします。

コチラから

歌詞をここで発表します。

作詞はフジモ、作曲はおおたつよしさんの街づくりソングゴールデンコンビです。

つよしさん素敵な曲をありがとう!

「かんちがいソング♪」

木登りかくれんぼ、チャンバラごっこ
豆腐屋ラッパと道路の落書き
この街、偶然たどりついた
みんなのおかげで夢をつかめた
ここにあなたがいるから
一緒に笑ってくれたから
完ぺき、感動、勘違い、感謝、感激、勘違い
WOWWOW勘違い、勘違い、勘違い
勘違ったっていいじゃない
生きてる証拠だよ
思いきり進んでいこうよ


メンコにベーゴマ、秘密基地
お化け煙突、焚き火と焼き芋
この街気づけば好きになってた
人に出会えて大人になっていく
この場所に住めたから
一番大好きだから
完ぺき、感動、勘違い、感謝、感激、勘違い
WOWWOW勘違い、勘違い、勘違い
間違ったっていいじゃない
前向きな証拠だよ
手をつないで生きていこうよ


これからだ!かんちがい荘

2006年10月03日 00時12分01秒 | Weblog

今回は大人中心の作品となっている。そこに子供が加わる形。

しかし肝心の大人たちのスケジュールがあわない!

子供達は通常時間に大人の中心組は夜にワークをすることになっている。

私的には昼夜ダブルヘッダーが多くなっている。

のぞむところだ。とことんやるつもりだ。

作品に愛着が出てきた。少しでも完成形に近づけたい。


昼間の子供で泣いた男の子がいた。

これまでのワーワーやってればいい世界から少しレベルをひきあげたためだ。

演ずることは台本を読むだけではないことを伝えた。

熱い、寒い、痛いだけが表現ではない。目に見えない心の動きこそが見ている人の心を揺さぶるのだ。ロボットではないのだ。

ただ読めばいい、自分のところだけでいいやみたいなことはやめて欲しいこと、一人のそうした態度が虚構の世界、イメージでつくる世界を壊してしまうことを伝えた。

賭けだった。このまま辞めてしまってもやむを得ないと思っていたが、30分後には見違えるような前向きな姿勢をみせてくれた。

気にするのは信頼。この人はうるさいからコワイからその時いうこと聞こうというのではいけない。作品をみんなでつくりあげる情熱が伝わっているのかそこが問題だ。信じてみたい。

私が考えるには、その姿勢の変化は、一度体験した舞台の達成感が彼の心を後押ししているのではないかと思っている。

子供達は子供達なりに急ピッチで頑張っている。いない人をイメージしながら動くこともできてきている。半年前が嘘のようだ。

さて、昨日から新たな仲間が増えた。79歳になる女性が参加している。
芝居が好きで表現座の新聞記事をみて応募いただいた方だ。


表現座はこのように多くの人に表現の素晴らしさを体験していただきたい団体であるので大歓迎である。早速子供達と融合していた。

その姿はとっても生き生きと輝いていた。生きがい、楽しさということも表現座には内包されるテーマであるのでとてもうれしいことであった。



分校で2時間ほど練習して平沢スタジオへ移動。

舞台上で子供達は練習。よく頑張っている。

前半はちょっときびしめだったのでたくさん褒めて褒めて気持ちよく動いてもらった。ただしうるさい子にははっきりと外に出るよう指示。出る子はいない。

次第に子供達が小さい声になるのがわかる。

「りんごばななみかん!」

Hたい先生がMyuで使う魔法の言葉。

これを大きな声で笑顔で連呼する。

よし!みんな元気になった。

夜の部。清美役のYまざきさん、綾小路役のRなちゃん、鍋島役のつよしさん、お父さん役のHらさわさんで休憩もちょっとだけで集中練習。


さすが大人組は飲み込みが早い。

今回のウリであるタテ割り全員電話シーンも何度も行っていくうちに非常によくなった。



舞台上でなく舞台全体が見える位置にいると気づくことは多い。


アクションを大きく出せるように、役者がうまく動けるように共演者をうまく誘導してあげること。

セリフには前後の言葉があってそれを意識すると自然な表現になること。

学ぶことが多い。

特につよしさんの動きは抜群だ。私が意図することを言う前に表現してくれる。

作品がおぼろげながら見えてきたが道のりは遠い。とにかく走り出したのだ!



子供も大人もみんな頑張っているる。この頑張っている姿を見れることが何よりの幸せだ。この劇団によって一生懸命な地域住民が増えているのだ。お金で買えない貴重なモノだ。

これからだ!かんちがい荘!頑張っていこうぜ!!

おまけ:

帰宅後につよしさんに作曲いただいた「かんちがいソング」を聞く。
想像を超えたデキに興奮して眠れなくなる。

すごい!いい歌だよ!!!!!素敵な歌だよ!!!表現座にぴったりの曲だよ。

早速次回から練習しましょう!