
きのう
彼はわたしをとりのこした
わたしはかれを
わたしはかれを
ただなんとはなしに見送って
どこへゆくのだろう
赤く赤くほほを染めた娘たちは
黒いコンテナーにつめこまれ
白いトラックにつみこまれ
みんながみんな運ばれて行ってしまったのです
わたしは
なすすべもなく
木枯らしにさらされ
飢えた冬鳥たちに身をささげている
それでも彼女たちは
明日
わたしの核心の種をついばみ
どこかに連れていってくれるのかもしれない
明日
どこかでわたしは
目を覚まし
根をはわせ
ゆびさきのさきまでいっぱいいっぱいに延ばして
ひたすらにひたすらに
明日
太陽を讃えられる朝を
風を慈しむ正午を
月を敬える夜を
生きてゆくのかもしれない
きのう
彼はわたしをとりのこして
わたしはかれを
わたしはかれを
ただなんとはなしにだけれど...
........
彼はわたしをとりのこした
わたしはかれを
わたしはかれを
ただなんとはなしに見送って
どこへゆくのだろう
赤く赤くほほを染めた娘たちは
黒いコンテナーにつめこまれ
白いトラックにつみこまれ
みんながみんな運ばれて行ってしまったのです
わたしは
なすすべもなく
木枯らしにさらされ
飢えた冬鳥たちに身をささげている
それでも彼女たちは
明日
わたしの核心の種をついばみ
どこかに連れていってくれるのかもしれない
明日
どこかでわたしは
目を覚まし
根をはわせ
ゆびさきのさきまでいっぱいいっぱいに延ばして
ひたすらにひたすらに
明日
太陽を讃えられる朝を
風を慈しむ正午を
月を敬える夜を
生きてゆくのかもしれない
きのう
彼はわたしをとりのこして
わたしはかれを
わたしはかれを
ただなんとはなしにだけれど...
........
きのう 明日 きのう
このリズム。
どうぞ誰か教えて下さい。
この心地よい歌の作者を。