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よしなしごと

日々のあれこれを綴ります。

しましましまめぐり 2

2016-11-13 16:08:31 | 旅行

本島

この日は、倉敷市児島から本島そして高見島さらに粟島へ渡るという、豪華三島だてです。(笑)
本島へ渡る楽しみの一つは、いつも車で渡っている瀬戸大橋を下からくぐることができるということです。
おっ、近づいてきました。船の窓越しなので、窓の汚れや水滴も映っています。



いよいよくぐります。



あっという間の出来事ですが、感慨深いものがありました。
上陸すると、港から瀬戸大橋がよく見えました。素敵な風景です。



そらあみ

春会期に沙弥島などで作られた漁網と連結した作品だそうです。



シーボルトガーデン

シーボルトは、瀬戸内の魅力をいち早く西洋に伝えた人だそうです。
一見野草園のような感じです。



咸臨の家

なぜ咸臨の家かというと、咸臨丸の水夫だった横井松太郎さんの生家がアートの作品になっているからです。
今まで全く知らなかったのですが、咸臨丸には瀬戸内の塩飽諸島出身の水夫さんが35人いたそうです。
操船技術の高さなどが、幕末のころにも知れ渡っていたのでしょうか。
そんな彼らにとっても太平洋は未知の海だったはず、大変な航海だったことでしょう。
水夫さんの家は、太平洋の荒波とも瀬戸内の複雑な潮流とも無縁な、静かな鏡面のような水が張られた作品でした。



この日、本島で一番印象に残ったのは、由緒ある神社の奥まったところにあった狛ちゃんでした。



狛犬は、大変恐ろしいお顔をしたものから、のんびり癒やし系のお顔まで様々です。
この狛犬は、なんとなくゆるーい感じがしました。
アートが狛犬語りになってしまいました。
おっ、船の時間です。高見島まで、1000円なり。

しましましまめぐり 1

2016-11-09 14:47:19 | 旅行
 豊島

瀬戸内芸術祭の開催されている香川県豊島に、行ってきました。
行ったのは、10月の下旬、おばさん達とのおしゃべりが目的の旅です。
なので、アートの鑑賞はどちらかというと少し横の方にあります。



豊島の家浦港につきました。もうひとつ唐櫃(からと)という港もありますが、こちらのほうが大きいしメインの港のようです。
一緒の高速艇に乗ってきた人たちは、それぞれレンタサイクル(電動が主流)で、島巡りに出発していきますが、
おばさん達はのんびり歩いて島巡りです。

横尾忠則美術館にやってきました。
これは美術館の外側に巡らせている赤いガラスのようなものです。
美術館は、古民家を改装したものに、さらに新しく塔のようなものが建てられています。
中は、撮影禁止です。横尾忠則ワールドでした。
こっそり映っているのは、私です。




続いてやってきたのは、思わせぶりなタイトルのおうちです。

あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする

ドイツ人のアーティストの作品なのでタイトルも少し翻訳調です。
これももちろん古民家です。こちらは撮影OKです。古民家の中がこんな風になっているのです。



二階です。海が見えます。



針工場にやってきました。



こちらは、内部は撮影禁止です。
元々は針工場だった場所に作品が置かれているのです。
なぜここが撮影禁止なのかよく分かりません。
豊島の本州側の倉敷市は、昔から繊維産業が盛んだったので、ここでせっせと針が作られていたのかなあ、
などと考えました。

今回一番面白かった作品



これも古民家を利用しています。
古い家の座敷をパッチワークのように覆っているのは、海苔です。
いろいろな色の海苔があるものだなあ、と思いましたが、
もしかしたら市場には出せない色つきがいまいちな海苔をあつめてきたのかもしれません。



迷路のような中を歩いていると、もちろん海苔のにおいがします。
そして、突き当たりには自動販売機があります。
なにを売っているのかというと、何かの種と島の人考案のレシピでした。



おなかもすいてきたので、島キッチンを目指します。
ところが島キッチンは大盛況。急遽こんなかわいい看板のお店でお昼です。
ここも古民家です。



さて、島の循環バスに乗り豊島美術館へ出発です。



美術館は、高いところにあるので、徒歩や自転車での移動は大変です。
そこは、大変眺めの良いところでした。棚田が美しかったです。
その棚田を眺めて振り返ると、美術館です。
大きなくりぬきがある方が美術館で、お隣はカフェとミュージアムショップです。



建物自体が展示作品です。中には、一枚の絵も一体の彫刻もありません。
撥水加工された白い床の上に、水がわき出てきて移動し、そして集まり、そして床の穴に吸い込まれていきます。
ただそれだけです。それをじーっと静かに見ています。
ほんとうにそれだけ、でも飽きない。そんなところです。

しましま旅は、帰りの船の時刻を守らないと、島内に取り残されてしまいます。
チョット面倒ですが、島によりそれぞれの良さがあり、すっかりはまりこんだ私は、別のしましま旅に行くことになります。