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誰も知らない南の島

いつか南の島にいきたい

昭和20年8月6日午前8時14分30秒、一瞬の閃光とともにヒロシマが消えた/黒い雨

2009年08月06日 | ふたりの真希
内容紹介
井伏鱒二の歴史的名著を、抑制された表現で見事に映像化。
第42回カンヌ国際映画祭 高等技術委員会グランプリ受賞

昭和20年8月6日午前8時14分30秒、一瞬の閃光とともにヒロシマが消えた。20歳の矢須子(田中好子)は大粒の黒い雨に打たれる。これが、矢須子の人生を大きく左右する雨であった。5年後、矢須子は叔父夫婦とつつましく暮らしていた。しかし、彼らは既に原爆病に冒されていた。矢須子は結婚適齢期をむかえ、何度お見合いをしても原爆病であることが噂になり破談になってしまう。どうしようもない憤りを持つ矢須子の運命は・・・。
世界的巨匠今村昌平が、少年時代からファンであった井伏鱒二の名著を映画化した。撮影には小津安二郎監督のもとで今村と助手時代を共にした川又昂があたり、落ち着いた美しいモノクロームの映像を生み出した。音楽は「乱」「嵐が丘」の映画音楽も手がけた現代音楽の巨匠、武満徹。

黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]

東北新社

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水木しげる氏自身、21歳で出征した南太平洋・ニューブリテン島が舞台/総員玉砕せよ!

2009年08月06日 | ふたりの真希
173 人中、163人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
虚飾の全く無い本物の戦記物語, 2007/5/24
By silvermoon - レビューをすべて見る

水木しげる氏自身、21歳で出征した南太平洋・ニューブリテン島が舞台のこの漫画作品は、フィクション戦記ものに見られるカッコ良さや感動など一切ない。
ヒーローなんてものもいない。登場するのは、ごくありふれた平凡なおやじやお兄さんばかりであるが、極限状態の中でかえって際立つ生臭さのリアル感は偽り無しに胸を突く。
日本軍定例行事であった、上官による若年兵を夜中に呼び出してのしごきも、鉄拳ではなく平手打ちであるところに現実感がある(鉄拳だと拳を痛めて数多く殴れない)。
青年兵だって、誰もお国のためだの大和魂なんて考えていない。日々思うのは、少しでも沢山食べること、故郷の可愛いあの娘のこと、父母のこと。いや、上級士官だってそうに違いない。
その、普通の人間としての感情や思いやりすら失っていない彼らが、狂気と妄想に染まった軍トップの命令で、物資豊富な敵の戦車やマシンガンの中に刀で切り込む。たまたま生き延びても、軍の面子と建前はそれを許さない。
左腕を麻酔なしで切断しながらも、たまたま偶然に奇跡の生還をした水木氏が片腕で人気漫画化になり、遂にこの作品を発表したことを思い、心して読みたい。
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95 人中、92人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
体験した人だけが描ける、戦場の実相と戦争の不条理, 2006/9/28
By 飛田カオル (滋賀県大津市) - レビューをすべて見る
妖怪マンガで知られる水木しげるが、自らの戦争体験をもとにつづった渾身の一作。南太平洋の島、ニューブリテン島を死守するよう命ぜられた田所支隊に所属する初年兵、丸山が自身のモデルとなっている。

物語前半では、戦地での下級兵士の日常が淡々と描かれる。日常といっても、上官に殴られたり、同僚がワニに食われたり、魚をのどに詰まらせて死んだりと、尋常ではない事件が起こったりする。後半は、表題にある「玉砕」をめぐる悲劇へと突き進んでゆく。

登場するのは、とりわけ「お国のために」と使命感に燃えていたわけでも、狂信的になっていたわけでもない普通の青年たち。ひ弱だったり、ずるがしこかったり、いい加減だったりする彼らには親しみさえ覚える。そんな普通の人たちが、楠正成のように死にたいという上官の「美意識」の巻き添えを食らって、玉砕しなければならなくなってゆく。反戦ドラマにありがちな戦争批判の台詞はないが、物語そのものから強く伝わるものがある。
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197 人中、73人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この物語の90%は真実です[水木しげるの体験によるもの], 2006/9/15
By 総次郎 (東京都) - レビューをすべて見る
『ぼくは戦記物を書くとわけのわからない
怒りがこみ上げて仕方がない』by水木しげる

『南京大虐殺は無かった』
こんな馬鹿げた事を無責任に言い放ち
歴史の悲劇がまるでなかったかの
ように覆そうとする輩もいるが、

きっとそういうフザケタ輩が
”無かった”と簡単に口でいっても、

体験者による語りや描写に出くわしたとき
無条件にその痛みや空しさ惨めさ=真実が
伝わってくるのではないのか と改めておもった。

彼らの墓場になった”島”が、
どれほど静かで自然が豊かで美しかった事か。

其の平穏で静かな自然の美しさとともに
其の時代のその時に偶々生まれて生き抜かなきゃいけなかった
人たちの運命が余計惨めで空しい。

人間同士が殺しあう=戦争はいかなる理由があってもしてはいけない。
”人・ヒト”として生きるために。

そう想いました。
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66 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
わけのわからない怒り, 2006/8/21
By mow (彩の国) - レビューをすべて見る
作者自身が「戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみあげてきて仕
方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う」とあとが
きで書くとずば抜けた説得力がある。

そして解説者の方が戦記マンガ家としての「水木しげる」がもっと注目
されてよいと評価している。

確かにそう思う。
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35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
考えさせられてしまった。, 2005/9/23
By あらきたえ - レビューをすべて見る
水木先生の本当の実体験とは結末が少しだけ違う漫画。
けれど伝わってくるものは、実体験並み。
行ったこともない南方にきて仲間をたくさん失ってそれでも戦い続けた日本軍。
自分が一番感じたことはそこには一人一人の人間が虫けらのように死んだことで誰にむけたらいいかわからない怒りだけでした。
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44 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
多くの人に読んでほしい……, 2005/8/22
By 前多昭彦 (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
数多の尊い生命が当たり前の如く失われていく「戦争」というものを考えた時、そこには、「悲惨」「残酷」などといった印象が浮かぶことと思います。しかし、本作品を読むとこれらの表現にさえ雅味を感じてしまいます。私はこの作品を読んで「戦争」というものが、人類の行為の中で最も愚かで、実に「くだらない」事なのだという印象を持ちました。
物語は太平洋戦争中の昭和19(1944)年、500名の日本軍支隊が南太平洋のバイエンの守備に就くところから始まり、そして、500名全員が聖ジョージ岬において玉砕(全滅)するまでを描いています。
作者の水木しげる氏は自身も太平洋戦争中に兵役に就いているため、前線における日本軍の有り様が生々しく描かれ、また、この事から大変説得力のある筆致となっています。
ただ、作者の独特なタッチから時折滑稽さも感じられ、それがこの悲劇を、読者がテンポ良く読める受け入れ易いものにしています。
巻末のあとがきも、読むと考えさせられる事が多い文章です。その中で作者は、この物語の90パーセントは事実だと述べています。90パーセントとはいえ、この様な事が実際にあったとは大変驚くと同時に空しくなります。
老若男女を問わずあらゆる方に、絶対に読んで欲しい作品です。
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私はな~んでこのよう~な、つら~いつとめ~をせ~にゃなあらぬ, 2005/7/10
By 貧書生 (東京) - レビューをすべて見る
ニューブリテン島ラバウルの師団司令部は昭和20年3月17日、ズンゲン支隊から玉砕報
告を受け取りました。しかし司令部は玉砕の事実を確認することなく大本営に報告したた
め、支隊の生き残りは「生きてはならない人間」となってしまいます。そして生き残った
彼らは、司令部の命令により再び突撃させられることに...。
本作品は同支隊に属していた筆者が、実際にあった上記のエピソードを下敷きにして、戦
争の空しさ、理不尽さを描いた作品です。労作『コミック昭和史』の最終巻で、戦中派に
とって戦争はとても大きな位置を占めていて、自分もその一人だと述べています。

本書はそういった意味で、たんなる戦争マンガではありません。あの戦争はいったい何
だったのか。一兵卒だった筆者の答えが本書に込められているように思えます。それくら
い迫力のある作品です。とくにラストシーンは圧巻の一言です。(1973年作品)


総員玉砕せよ! (講談社文庫)
水木 しげる
講談社

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