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ふたばの農業通信

福島県 相双農林事務所 双葉農業普及所より 双葉地方の農業情報を発信します。

低温と霜に関する福島県気象情報

2010-05-11 | 気象情報・技術情報
 福島気象台から「福島県では12日頃から15日頃にかけて、この時期としては強い寒気が流れ込み、最高気温・最低気温ともに5度以上低くなるところがあり、最低気温が3度以下となると所もある見込みです。」との情報が発表されました。

低温に関する異常天候早期警戒情報(東北地方)
平成22年5月7日14時30分
仙台管区気象台 発表

要早期警戒
警戒期間 5月12日頃からの約1週間
対象地域 東北地方
警戒事項 かなりの低温(7日平均地域平年差-2.3℃以下)
確率    30%以上

 今回の検討対象期間(5月12日から5月21日まで)において、東北地
方では、5月12日頃からの1週間は、気温が平年よりかなり低くなる確率
が30%以上と予想されます。
 農作物の管理等に注意して下さい。また、今後の気象情報に注意して下さ
い。
 なお、東北地方では、今後1週目から2週目はじめにかけて気温の低い状
態が続き、かなり低くなる可能性があります。

大雨と強風及び高波に関する福島県気象情報 第3号

2010-04-28 | 気象情報・技術情報
福島地方気象台から「大雨と強風及び高波に関する福島県気象情報」が発表されました。


 農業施設(パイプハウス等)の点検を早めに行なってください。

<大雨と強風及び高波に関する福島県気象情報 第3号

平成22年4月28日05時40分 福島地方気象台発表

(見出し)
福島県の中通りと浜通りでは、28日夜遅くにかけて大雨となるおそれがあ
ります。また、浜通りでは29日夕方にかけて南東の風が強く、海上ではし
けるでしょう。土砂災害や河川の増水・はん濫に注意し、強風や高波に注意
して下さい。

(本文)
【気象状況】
低気圧が東海道沖にあって、東北東へ進んでいます。

【雨】
<地域・時期・量的予想>
福島県の中通りと浜通りでは28日夜遅くにかけて、雨が降り大雨となるお
それがあります。28日昼過ぎから夜遅くにかけては、1時間に30ミリの
激しい雨の降る所がある見込みです。
28日06時から29日06時までに予想される24時間降水量は、いずれ
も多い所で、
       中通りと浜通り 150ミリ
      
<実況>
28日05時までの主な地点の24時間降水量は以下のとおりです。
アメダスによる速報値(単位ミリ)
   広野    32.5 小名浜 30.5 いわき市平  29.0
   天栄村湯本 28.0 富岡  26.5 北塩原村桧原 21.0

<防災事項>
土砂災害や河川の増水・はん濫、低い土地の浸水に注意して下さい。

【風・波】
<地域・時期・量的予想>
浜通りでは、29日夕方にかけて南東の風が強く、海上ではしけるでしょう

29日にかけて予想される
 最大風速は、海上17メートル 陸上13メートル
       
 波の高さは、5メートル です。 

<防災事項>
強風や高波に注意して下さい。

【補足事項】
今後、気象台の発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
次の「大雨と強風及び高波に関する福島県気象情報」は、28日17時30
分頃発表する予定です。



低温条件における農作物の技術対策

2010-04-13 | 気象情報・技術情報
 平成22年4月12日15時30分福島地方気象台発表
 「低温に関する福島県気象情報 第1号」
 14日頃から17日頃にかけて気温が平年より5度前後低く、最低気温が0度前後になる所もある見込みです。低温や霜による農作物の被害のおそれがありますので、十分に注意して下さい。今後、気象台が発表する気象情報に留意してください。

【水 稲】
1 移植栽培(育苗管理)
 播種後の低温により、無加温出芽では、出芽が遅れたり出芽ムラが発生します。出芽遅れると苗立枯病が発生しやすくなりますので、加温や保温を行い、出芽の揃いを良くましょう。
 育苗期間中に低温(概ね5℃以下)に遭遇し、その後30℃以上の高温や過湿、水不足の不良条件におかれると苗立枯病等が発生しやすくなります。特に、温度管理(日中の換気と夜間の保温)に十分な注意をしてください。
2 湛水直播栽培
(1)播種後、低温が継続すると苗立不良となるので播種時期には十分注意して下さい。
(2)選種(塩水選)、浸種(積算水温120℃)、催芽(1mm以内)を徹底し、カルパーコーティング時の幼芽・幼根の損傷を防止します(苗立の安定化)。
(3)カルパーコーティング種子の加温処理(32℃×24時間または25℃×48時間)では苗立促進を図ることができます。

【果 樹】
1 開花予想
 今後の気温が平年並に経過した場合、開花始めは、ナシ「幸水」が4月24日頃で平年より1日遅く、リンゴ「ふじ」が4月27日頃で平年並と予測されています。なお、開花期は直前の気温に左右されやすいので、今の気象経過に注意が必要です。
2 防霜対策
 生育が進むにつれて凍霜害の危険性が高まりますので、防霜資材の準備を行い、防霜対策を徹底しましょう。また、日中の地温上昇を促すため、下草は低く刈り込みましょう。空気や土壌が乾燥していると気温が低下しやすいため、乾燥が続いている場合に適宜かん水を実施し、土壌水分を維持しましょう。なお、降霜による被害がみられる場合は、被害状況を確認のうえ、人工受粉の徹底により結実を確保しましょう。
3 結実確保
 開花期における低温や強風、乾燥条件で結実が劣る傾向があります。特に、低温条件は訪花昆虫の活動が停滞しやすくなるので、人工受粉を丁寧に徹底し、結実の確保を図りましょう。

【野菜・花き】
1 育苗・施設栽培
 無加温ハウス内では、早めにカーテン、小トンネル、保温マット等を被覆したり、補助暖房器具を準備し夜温確保に努めましょう。ストーブ等補助暖房器具を燃焼させた場合には、換気をしてからハウス内に入るようにしましょう。
 施設栽培では日中換気をはかり、軟弱な生育をしないように努めましょう。
 また、日中晴れると施設内の温度が急激に上昇するので、換気に注意しましょう。
2 トンネル・露地栽培
 トンネル栽培ではビニール等と不織布等の保温資材を併用し、早めに被覆し保温に努めましょう。
 露地栽培では無理な早まき・植付けは行わないようにしましょう。既に植付けした場合は、トンネルやべたがけにより保温に努めましょう。
 バレイショ(萌芽期)は、土寄せして被害を防止しましょう。

低温に注意!!

2010-04-12 | 気象情報・技術情報
  4月9日発表の東北地方の一ヶ月予報、及び 異常天候早期警戒情報によると4月14日から1週間気温の低い日が続くとの予報が出ています。
農作物の管理、ビニールハウスの管理に注意してください。


低温に関する異常天候早期警戒情報(東北地方)
平成22年4月9日14時30分
仙台管区気象台 発表

要早期警戒
警戒期間 4月14日頃からの約1週間
対象地域 東北地方
警戒事項 かなりの低温(7日平均地域平年差-2.4℃以下)
確率    30%以上

 今回の検討対象期間(4月14日から4月23日まで)において、東北地方では、4月14日頃からの1週間は、気温が平年よりかなり低くなる確率が30%以上となっています。また、この状態は4月17日頃からの1週間まで継続する見込みです。
 農作物の管理等に注意して下さい。また、今後の気象情報に注意して下さい。
 なお、東北地方では、1週目のはじめは気温が平年並か平年より高いですが、その後は2週目にかけて平年より低く、かなり低い日もある見込みです。

1週目:4月10日(土)~4月16日(金)
2週目:4月17日(土)~4月23日(金)

台風20号に注意

2009-10-26 | 気象情報・技術情報
 平成21年10月26日12時現在、台風20号は、日本の南の海上を北東に進んでいます。
 10月27日には、本県に接近するおそれがありますので、今後の台風の情報に留意し、農作物の管理には十分注意しましょう。

【果 樹】
◎事前対策
・果樹棚(ナシ、ブドウ等)等の施設は、前もって点検し、強風の前にアンカー補強や棚線の締め直し等を行いましょう。また、棚周囲に防風ネットを設置している場合は、風で飛ばされないように補強しましょう。
◎事後対策
・滞水している園地では、明きょなどにより速やかな排水に努めましょう。
・倒伏した樹はできるだけ早く起こし、土を盛り、支柱等で固定しましょう。また、灌水やマルチにより根の乾燥防止に努め、新根の発生を促しましょう。大枝が裂けた場合は、ボルトやカスガイ等で止めるか、縄などでしばり、傷口を接着させましょう。
・落下した果実は速やかに収拾し、適正に処理しましょう。

【野 菜・花 き】
◎事前対策
・ほ場周囲の排水溝を点検し、速やかに排水できるようにしておきましょう。
・パイプハウスの被覆資材および止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検し、補修しましょう。
・パイプハウスやネット栽培等のアーチパイプ(骨組み)には筋かいを入れ、補強しましょう。
・施設では、天窓や扉があおられたり風が吹き込まないよう完全に閉めておきましょう。
・雨よけのみのパイプハウス等施設は強風に弱いため、ラセン杭、ハウスバンド等で浮き上がらないようにしっかりと固定しましょう。
・収穫可能なものは、できるだけ台風接近前に収穫しましょう。
◎事後対策
 ・停滞水は、明きょなどで速やかに排水しましょう。

【畜 産・飼料作物】
・水はけの悪いほ場には明きょを掘削し、速やかに排水できるようにしましょう。
・侵食や土砂流入が発生した草地は、早急に現状回復を図りましょう。必要によっては、牧草の播種等を行い、草地の生産力の回復を図りましょう。
*中通り平坦部地域及び浜通り平坦部地域では、ライ麦や大麦ならばまだ播種可能ですので、急ぎ播種を行い来春の自給飼料を確保しましょう。
・強風による畜舎や堆肥舎等の損壊を未然に防止するため、施設の補強を行いましょう。
・堆肥舎への雨の吹き込みにより、堆肥や汚水が流出することが心配されます。堆肥にブルーシートを掛けるなど、流出を防止しましょう。
・畜舎等への風雨の吹き込みを防ぎましょう。
・畜舎等が浸水した場合は速やかに排水しましょう。そして、疾病発生予防のため畜舎内を洗浄し、乾燥させてから消毒を行いましょう。

台風18号の事後対策

2009-10-09 | 気象情報・技術情報
 10月7日から8日にかけての大雨と強風などにより、県内では農作物や農業施設等に被害が発生しました。
 事後対策にあたっては、下記に留意し、被害に応じた迅速な対応を行いましょう。

       台風18号による農作物被害等の事後対策

【水 稲】
1 滞水した水田ではできるだけ早く排水し、稲体の乾燥を図ります。
2 倒伏した水田では、排水を徹底するとともに、稲体を引き起こし茎葉の腐敗や穂発芽を防ぎ、できるだけ早く収穫を行いましょう。
3 高水分で収穫した籾は、急激な水分低下を起こさないよう二段乾燥を行いましょう。
4 倒伏、穂発芽等により品質の低下が予想される場合は、その部分を刈り分けて乾燥調製し、全体的な品質低下を防ぎましょう。
5 海水が流入したほ場については、稲わらは出来る限り圃場外へ搬出し、用水が確保できる場合は、掛け流しやかん水・落水を繰り返して除塩を行いましょう。
また、次年度作付けの対策として、作付け前に土壌塩分が0.2%(EC(電気伝導度)値0.6mS/㎝)以下となるよう、代かきと落水を数回繰り返すなどにより除塩を行いましょう。

【大 豆】
1 滞水したほ場ではできるだけ早く排水し、作物体の乾燥を図ります。
2 冠水によりしわ粒やカビ粒の発生が助長されるため、大豆子実水分が18%以上の場合は、加温せず通風乾燥を行うとともに、ていねいな選別により品質向上に努めましょう。
3 茎が汚損し汚粒の原因になると思われる場合、順番を考慮して収穫を行いましょう。

【そ ば】
1 滞水したほ場ではできるだけ早く排水し、作物体の乾燥を図ります。
2 水分が高い状態で収穫する場合、できるだけ早く通風し乾燥するようにしましょう。

【野 菜】
1 停滞水は、明きょなどを掘るなどして速やかに排水しましょう。
2 ハウスの被覆資材および止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検し、破損等がある場合には吹き返しに注意しながら直ちに補修しましょう。
3 トマト、いちご、きゅうりなどで冠水・浸水や風雨の吹き込みがあった場合は、疫病、灰色かび病などが発生しやすくなるので、換気に努めるとともに薬剤散布により防除に努めましょう。また、損傷を受けた果実・茎葉等は早急に摘果や整理をしましょう。
4 ブロッコリーなどでは、べと病、黒腐病が発生しやすくなるので、薬剤散布により防除に努めましょう。
5 ネギなどで倒伏したものは、茎が曲がるのを防ぐため、できるだけ早く引き起こすとともに、薬剤散布を行い病害の発生を防止しましょう。
6 冠水した根菜類・葉菜類は、散水によりドロを洗い流し、薬剤散布により防除に努めるとともに、ほ場が乾きしだい軽く中耕を行いましょう。
7 収穫した野菜は、病害や傷みに注意しながら選別と調製を行い、流通上での腐敗や荷傷みを防ぎましょう。

【果 樹】
1 倒伏した樹はできるだけ早く起こし、土を盛り、支柱等で固定します。また、その後かん水やマルチにより根の乾燥防止に努め、新根の発生を促しましょう。大枝が裂けた場合は、ボルトやカスガイ等で止めるか、縄などでしばり傷口を接着させます。裂開部や損傷部には塗付剤を塗ります。
2 棚が破損した場合は、破損カ所を修理するとともに、緩んだ小張り線や幹線を締め直します。また、支柱や支持施設等が被害を受けた場合は補修します。防鳥ネットが裂開した場合は、早急に補修しましょう。
3 風ずれ等により障害を受けた果実は、被害が軽度の場合は生食向けで取り扱いが可能な場合もありますので、JA等に確認するなどして、適正に処理しましょう。
4 落下した果実は速やかに収拾し、適正に処理しましょう。
5 葉や果実に損傷がある場合は、病原菌の侵入を防止するため、被害1~2日後に薬剤散布を実施しましょう。なお、散布にあたっては農薬使用基準(収穫前日数、使用回数)に十分注意してください。
6 落葉が多い場合や葉の損傷が激しい場合には、その程度に応じて修正摘果を行いましょう。

【花 き】
1 停滞水は、明きょなどで速やかな排水に努めましょう。
 2 パイプハウス等に破損等の被害を受けた場合には、被覆資材および止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検・補修しましょう。また、折れた茎葉の除去、適切な薬剤散布等により病害の発生抑制に努めましょう。
3 露地品目はフラワーネットの張りや支柱の点検をしましょう。また、倒伏した場合は、茎が曲がるのを防ぐため、できるだけ早く引き起こすとともに、薬剤散布を行い病害の発生を防止しましょう。

台風18号に注意

2009-10-06 | 気象情報・技術情報
 猛烈な台風18号は、福島県には、10月8日~9日にかけて接近する見込みです。
 今後の台風情報に注意するとともに大雨、強風による農作物等の被害等には十分注意願います。

       台風18号に対する農作物技術対策情報(事前対策)

【水 稲】
 用排水路を点検し、ゴミ等を取り除いておきましょう。なお、水路が増水している場合は、危険ですので近づかないで下さい。

【大 豆】
 明きょ、暗きょ等の排水路を点検し、ゴミの除去など速やかに排水できるようにしておきましょう。
 また、明きょから確実にほ場外へ排水できるよう、畦畔の切削等を実施しましょう。

【そ ば】
 排水対策を万全にし、早期に刈り取りができるようにしましょう。

【野 菜・花 き】
(共 通)パイプハウスの点検
 (1) ほ場周囲の排水溝を点検し、速やかに排水できるようにしておきましょう。
 (2) パイプハウスの被覆資材及び止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検し、補修しましょう。
 (3) パイプハウスやネット栽培等で支柱を使用しているものは筋かいを入れ、補強しましょう。
 (4) 施設では、天窓や扉があおられたり風が吹き込まないよう完全に閉めておきます。
 (5) 雨よけのみのパイプハウス等施設は強風に弱いため、ラセン杭、ハウスバンド等で浮き上がらないようにしっかりと固定しましょう。
 (6) 収穫可能なものは、できるだけ台風接近前に収穫しましょう。
(野 菜)
 (1) 露地の葉菜類や根菜類では、べたがけ資材(不織布等)を支柱を用いて浮き掛けすることにより被害を軽減することができます。その際は、べたがけ資材が風に飛ばされないようしっかりと止めましょう。また、ほ場周囲、通路等に雨水が停滞しないように、排水溝を設けましょう。
 (2) 露地キュウリやインゲンは、支柱やネットにしっかり誘引しておきましょう。
 (3) アスパラガスでは、フラワーネットと支柱、また、ナスでは支柱等を点検し、倒伏を防止しましょう。
(花 き)
 (1) フラワーネットの張りや支柱を点検し、倒伏を防止しましょう。

【果 樹】
 果樹棚(ナシ、ブドウ等)等の施設は、前もって点検し、強風の前にアンカー補強や棚線の締め直し等を行います。また、棚周囲に防風ネットを設置している場合は、風で飛ばされないように補強しましょう。

【畜 産・飼料作物】
 (1) 強風による畜舎や堆肥舎等の損壊、及び畜舎等への風雨の吹き込みを防止するため、施設の補強を行いましょう。
 (2) ほ場には明きょを掘削し、速やかに排水できるようにしておきましょう。

台風11号に対する農作物技術対策情報

2009-08-31 | 気象情報・技術情報
福島気象台より平成21年8月31日午前9時55分に福島県浜通りに防風警報が発表され、8月31日夜から9月1日未明にかけて風が強くなる見込みですので、農作物等の管理に十分注意願います。
 また、大雨注意報も発令されていますので、天気予報に注意して下さい。
台風11号は、福島県には、8月31日夜から9月1日未明にかけて接近する見込みですので、併せて今後の台風情報に注意して下さい。


            
           出典:「気象庁ホームページ」より


【水 稲】 
 ◎事前対策
(1) 用排水路を点検し、ゴミ等を取り除いておきましょう。なお、水路が増水している場合は、危険ですので近づかないで下さい。
(2) 強風及びフェーン現象時は、風による水分収奪に備えるため、 湛水状態を保つよう排水口を調整しておきましょう。

 ◎事後対策
(1) 浸水・冠水した場合は、早急に排水を図り、少しでも早く穂先や葉先を出すよう努めましょう。
  また、浸水・冠水した稲は耐干性が低下しているため、排水後も田面を乾かさず、間断かんがいにより根の健全化を図りましょう。
(2) 台風通過後は、いもち病の発生が懸念されるので、薬剤散布など防除の徹底を図りましょう。
   なお、水面施用剤を使用した水田でも、冠水等によりいもち病の多発が懸念される場合は、粉剤等による追加散布を行ってください。
(3) 倒伏した場合は、穂発芽に注意し、刈り分けするなど、品質の低下を防ぎましょう。

【大 豆】
◎事前対策
(1) 明きょ、暗きょ等の排水路を点検し、ゴミの除去など速やかに排水できるようにしておきましょう。また、明きょから確実にほ場外へ排水できるよう、畦畔の切削等を実施しましょう。
 ◎事後対策
(2) 表面水や明きょの滞水は早急にほ場外に排水しましょう。
(3) 紫斑病は、降雨等による多湿条件で発病が多くなるので、開花期後20日頃に、莢に薬剤が十分付着するように散布しましょう。

【そ ば】
(1)排水対策を万全にし、湿害を防ぎましょう。

【野 菜・花 き】
◎事前対策
(共 通)パイプハウスの点検
(1) ほ場周囲の排水溝を点検し、速やかに排水できるようにしておきましょう。
(2) パイプハウスの被覆資材及び止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検し、補修しましょう。
(3) パイプハウスやネット栽培等で支柱を使用しているものは筋かいを入れ、補強しましょう。
(4) 施設では、天窓や扉があおられたり風が吹き込まないよう完全に閉めておきます
(5) 雨よけのみのパイプハウス等施設は強風に弱いため、ラセン杭、ハウスバンド等で浮き上がらないようにしっかりと固定しましょう。
(6) 収穫可能なものは、できるだけ台風接近前に収穫しましょう。

(野 菜)
(1) 露地の葉菜類や根菜類では、べたがけ資材(不織布等)を支柱を用いて浮き掛けすることにより被害を軽減することができます。その際は、べたがけ資材が風に飛ばされないようしっかりと止めましょう。
(2) 露地キュウリやインゲンは、支柱やネットにしっかり誘引しておきましょう。
(3) アスパラガスやピーマンでは、フラワーネットと支柱、また、ナスでは支柱等を点検し、倒伏を防止しましょう。

(花 き)
(1) フラワーネットの張りや支柱を点検し、倒伏を防止しましょう。

◎事後対策
(共 通)
(1) 特にブロッコリー、ネギ、アスパラガス等の土地利用型品目の停滞水は、明渠などで速やかな排水に努めましょう。また、露地キュウリ、サヤインゲン等でも通路に雨水が停滞しないように排水溝を設けます。
(2) ネギやキクなど倒伏したものは、茎が曲がるのを防ぐため、できるだけ早く引き起こすとともに、薬剤散布を行い病害の発生を防止しましょう。
(3) 台風通過後は天気が回復するため、吹き返しに注意しながら、施設等の換気を図りましょう。

(野 菜)
(1) 果菜類やマメ類で、損傷を受けた果実は早急に摘果(莢)しましょう。ネット等からはずれたつるや茎葉等は、再度誘引し直しましょう。茎葉の損傷が激しい場合は、新葉(枝・つる)の発生を確認してから摘除しましょう。
(2) 冠水した場合は、ほ場への出入りによって土壌の物理性が悪化しないよう配慮しましょう。ぬかるむ場合は出入りを極力避けましょう。
(3) 露地キュウリでは褐斑病、雨除けトマトでは灰色かび病、葉かび病等が拡大しやすいので、直ちに適切な薬剤散布を行いましょう。その後、草勢回復のため、液肥のかん注や葉面散布剤の散布を行いましょう。
(4) 露地ナス、インゲンでは灰色かび病等が拡大しやすいので、直ちに適切な薬剤散布を行いましょう。その後、草勢回復のため、液肥のかん注や葉面散布剤の散布を行いましょう。

(花 き)
(1) キクやリンドウ、シンテッポウユリなど露地の花きは、風雨により損傷を受けると病害が発生しやすいので、直ちに適切な薬剤散布を行ない、草勢回復のため液肥の葉面散布を行いましょう。
(2) ほ場が冠水した場合は、速やかに排水を行うとともに、付着した泥を洗い流し、薬剤散布を行い、葉面散布で草勢の回復を図りましょう。

【果 樹】
 ◎事前対策
(1) 果樹棚(ナシ、ブドウ等)等の施設は、前もって点検し、強風の前にアンカー補強や棚線の締め直し等を行います。また、棚周囲に防風ネットを設置している場合は、風で飛ばされないように補強しましょう。

 ◎事後対策
(1) 滞水している園地では、明渠などにより速やかな排水に努めましょう。
(2) 葉や果実に損傷がある場合は、病原菌の侵入を防止するため、被害1~2日後に薬剤散布を実施しましょう。なお、被害後に定期散布が近い場合は、この散布に置き換えて実施します。実施の際は、農薬容器のラベルをよく確認し、特に収穫前日数、使用回数には充分注意して実施してください。
(3) 落果した果実は速やかに収拾し、適正に処理しましょう。
(4) 台風通過後は、フェーン現象により一時的に高温になり、乾燥した風により葉焼け等が発生しやすくなります。このような場合はスピードスプレーヤ等で散水し、樹体温を下げるとともに湿度を維持し、被害を軽減するようにします。

【畜 産・飼料作物】
 ◎事前対策
(1) 強風による畜舎や堆肥舎等の損壊、及び畜舎等への風雨の吹き込みを防止するため、施設の補強を行いましょう。
(2) ほ場には明きょを掘削し、速やかに排水できるようにしておきましょう。

 ◎事後対策
(1) 滞水しているほ場は、明きょなどを点検し速やかに排水しましょう。
(2) 豪雨によりほ場で土壌浸食が発生した場合は、早めに修復しましょう。
(3) 畜舎等が浸水した場合は速やかに排水し、疾病発生予防のため洗浄と消毒を行った後、畜舎等の乾燥に努めましょう。