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ふたばの農業通信

福島県 相双農林事務所 双葉農業普及所より 双葉地方の農業情報を発信します。

10/26、27冬型の天候が強まる見込みです

2010-10-25 | 気象情報・技術情報

 10月22日福島地方気象台より「発達する低気圧に関する福島県気象情報」が発表されました。
 低気圧が急速に発達しながら沿海州を北東に進んで、25日にサハリン付近に達し、その後は冬型の気圧配置が強まる見込みです。25日から27日頃にかけて風が強まり、大荒れの天気となるおそれがあります。暴風や高波に警戒が必要です。
 また、低気圧の通過後は冷たい空気が流れ込むため、会津の山沿いを中心に、雪の降る所がある見込みです。
 暴風と降雪に対する農作物の技術対策は、福島県農林水産部研究技術室ホームページを参考にしてください。

防風と降雪に対する農作物等の技術対策

台風9号接近に注意して下さい

2010-09-08 | 気象情報・技術情報
9月7日16時30分現在、台風9号は、山口県萩市の西を時速30kmで北東に進んでいます。今後の進路予想では、9日未明に福島県を通過する見込みがあります。
日本ナシ、水稲など収穫をむかえている農作物が多いため、大雨、強風に備えて、水田の用排水路や野菜ハウスの点検整備、果樹では収穫可能な果実は早めに収穫する等の事前対策を講じてください。
 台風9号に対する農作物の技術対策は、下記を参考にしてください。

福島県農林水産部研究技術室ホームページ

稲の刈り取り適期が早まっています

2010-08-30 | 気象情報・技術情報
 今年は梅雨明けから猛暑が続いており、この影響で稲の刈り取り適期が早まっています。
刈り取り適期は出穂以降の積算気温から推測することができ、ひとめぼれは950~1050℃、コシヒカリは1000~1150℃とされています。
8月29日現在の積算気温は、7月30日に出穂したひとめぼれの場合は812℃、8月8日に出穂したコシヒカリの場合は563℃となっています。8月30日以降の気温を平年値として計算すると、7月30日に出穂したひとめぼれは9月4日に、8月8日に出穂したコシヒカリでは9月19日には刈り取り適期になると予想されます。
今後も高温が続けばさらに刈り取りが早まると想定されます。穂の黄化を確認し、刈り遅れのないようにしましょう。

 また、気象庁の季節予報によると、9月も厳しい残暑が続く見込みです。農作業の際は熱中症対策を充分に行ってください。
特に暑い中での機械作業は注意力が散漫になりやすく、大きな事故につながる可能性があります。意識的に水分補給やこまめな休憩をし、ゆとりを持って機械作業を行ってください。

台風4号に注意

2010-08-11 | 気象情報・技術情報
 8月11日11時現在の福島地方気象台の発表によると、台風4号は、12日夜から

13日明け方にかけて東北地方に最も接近し上陸のおそれもあります。

 また、福島県浜通りの海上では12日昼過ぎから南の風が強まってくる見込みです。

 今後の気象情報に注意しながら、早めに大雨、強風に対する備えをして下さい。

 台風4号に対する農作物の技術対策は、下記をご覧下さい。

 台風4号に対する農作物の技術対策

猛暑時の技術対策

2010-08-06 | 気象情報・技術情報
農作物の猛暑技術対策

例年に比べかなり気温の高い日が続いています。以下の対策を施しこの夏を乗り越えましょう。

○水稲

平年より早く「ひとめぼれ」が出穂期をむかえ、「コシヒカリ」も出穂が始まっています。収穫まであと一歩です。高温に備えての水管理、適期刈り取りを行って下さい。

水稲の高温対策技術

1 乳白粒等の発生による品質低下の防止
  掛け流しや湛水管理が有効です。また、落水は出穂後30日を目安にして下さい。
2 カメムシ類の防除(斑点米対策)
  カメムシの活動が活発になります。薬剤の適期散布を行って下さい。
  粒剤は穂揃期施用。粉剤・乳剤は乳熟期とその7日後の2回散布が基本です。
3 適期刈り取り
  高温により刈り取り時期が早まることが予想されます。特に、「ひとめぼれ」では    胴割れ粒発生の心配があるので、早めに刈り取りの準備をしてください。

○果樹

夏期の高温・乾燥条件下では、様々な障害が発生しやすくなります。灌水をはじめ、草刈り・マルチの実施により土壌水分管理を徹底しましょう。
1 かん水
  蒸散量を考慮し、かん水量は25~30mm程度を目安とし、5~7日間隔で行いましょう。
2 草刈り
  樹と草との水分競合を防ぐため、草生園では草刈りを行ってください。
3 マルチ 
  刈草や稲ワラのマルチを行い、土壌水分の保持に努めてください。
4 病害虫防除
  ハダニ類が急増しやすいので、十分観察し防除を行ってください。

 ○野菜

1 ハウスでの温度管理
  十分に換気し、日中の暑い時間帯は遮光資材を使って遮光しましょう。
2 かん水
  朝夕の涼しい時間に行い、少量多回数でのかん水を行いましょう。
3 生理障害対策
  高温・乾燥になるとトマトなどは尻腐れ果になるので、カルシウム資材を施しましょう。

○花卉

1 かん水
  リンドウなどの転換畑では、畦間かん水を定期的に行いましょう。日中の暑い時間帯は避け、朝夕の涼しい時間に行いましょう。
2 マルチ
  白黒ダブルマルチや敷ワラを積極的に行い、乾燥や地温上昇を抑えましょう。
3 葉面散布
  カルシウム欠乏による葉先枯れ症状が出やすいので、生育に併せて葉面散布を行ないましょう。

   ※こまめに水分補給をするなど熱中症に気をつけましょう。

8月の農作物管理

2010-08-02 | 気象情報・技術情報
○水稲
◆倒伏防止
・本年は草丈がやや長い傾向となっています。倒伏が予想される場合は倒伏軽減剤の使用を検討してください。
◆穂いもち防除
・出穂期前後は穂いもちに感染しやすいので、特に注意が必要です。
・粒剤を使用する場合は、水深を3cm以上にし、7日間は水を動かさないようにしましょう。
・乳剤、粉剤などの散布剤を使用する場合は、穂ばらみ末期と穂揃期(80~90%の出穂)の2回散布してください。
◆水管理
・登熟初期(出穂から2週間程度)に30℃以上の高温が続くと、乳白粒等が発生し品質が低下することがあります。掛け流しを行い、地温の上昇を防いでください。
・穂ばらみ~出穂・開花期は、稲がもっとも水を必要とします。湛水し、水を絶やさないようにしましょう(花水管理)。
◆登熟期
・登熟向上のため、間断灌漑を行ってください。高温時は掛け流しを行い、地温の低下を図りましょう。また、強風時は深水管理をしてください。
◆落水
・出穂開花後35日間は間断灌漑をし、根の健全化や登熟向上を図ります。
◆カメムシ類の防除(斑点米対策)
・畦畔や土手はこまめに草刈りをし、特にイネ科雑草を伸ばさないように管理してください。
・薬剤防除の適期は次の通りです。
 乳剤、粉剤:穂揃期とその7~10日後の計2回。
 粒剤:穂揃期(湛水し、散布後7日間止水)。

○ナシ
◆摘果の実施
・幸水は裂果期が終了する満開90日後(8月1日頃)以降、裂果・変形果・小玉果・病害虫被害果を中心に摘果を行います。
・豊水も8月中旬以降、幸水と同様に摘果を行います。
◆病害虫防除
・黒星病が多発しており、秋期防除の徹底が必要です。幸水収穫後と豊水収穫後の2回、必ず実施できるように準備を整えましょう。
・害虫はカメムシ類、シンクイムシ類の発生が懸念されます。天候状況などに基づきながら薬剤散布を実施しましょう。
◆かん水
・ほ場の乾燥状態を確認して、状況に応じてかん水を実施してください。また、樹と草との水分競合を防ぐため、草刈りを実施してください。敷きワラ等のマルチも有効です。

○サヤインゲン
◆高温乾燥対策
 ・高温で乾燥する天候が続く場合は、涼しい時間帯に潅水し、地温を下げるようにしましょう。
・高温が続くと、不良さやの発生が多くなります。曲がり、甚だしいバットさやなどは、小さいうちに摘果しましょう。
・収穫したらすみやかに予冷庫に入れ、品質低下を防ぎましょう。

○ネギ
◆高温乾燥対策
・高温時期は、ネギの生育が停滞します。土入れ・土寄せは根を傷めるため、この時期の土
寄せはできるだけ避け、雑草を削る程度に止めます。
◆病害虫防除
・スリップス類などの害虫発生が目立つようになります。被害が甚だしい場合は薬剤散布を
実施しましょう。

○ホウレンソウ
◆高温乾燥対策
・地温が高いと発芽が低下するので、遮光資材をハウスに被覆して、地温を下げてから播種しましょう。
・発芽後、乾燥している場合は早朝に若干灌水します。
・収穫は涼しい時間帯に行い、袋詰め後は速やかに予冷庫に入れましょう。

○ミニトマト
◆高温乾燥対策
・ハウス内が高温にならないよう換気や遮光等を実施しましょう。
・追肥や灌水をこまめに実施(少量・多回数)し、裂果を軽減しましょう。
・取り遅れがないように収穫しましょう。

高温時における技術対策

2010-07-29 | 気象情報・技術情報
高温時における技術対策

 7月23日付け仙台管区気象台発表の東北地方1か月予報では、向こう1か月の気温は、高い確率が60%になっています。特に期間の前半はかなり高くなる見込みで注意が必要です。

 今後も気温の高い日が続くことが予想されますので、農作物へのかん水、遮光や換気や家畜の暑熱対策等を徹底してください。

 高温時における技術対策は下記を参考にしてください。


「高温条件下における農作物等の技術対策」

熱中症に注意してください

2010-07-26 | 気象情報・技術情報
7月18日に梅雨明けしてから、毎日厳しい猛暑が続いています。農作業を行う際は、熱中症に十分注意しましょう。
 熱中症とは、からだの中と外の暑さで引き起こされるさまざまな体調異常のことです。梅雨が明け、気温が一気に上昇する今の時期は熱中症が起こりやすいとされています。

炎天下で作業を行うときは、帽子など日よけになるものを身につけるようにしてください。また、ハウス内で作業を行う場合、ハウスの中の温度は外の温度よりはるかに高くなっていることがあります。必ずこまめに休憩を取るようにし、長時間続けての作業は行わないようにしてください。
また、暑い中での機械作業は、注意力が散漫になりやすく、大きな事故につながる可能性があります。水分補給と適度な休憩をはさみながら、気持ちにゆとりを持って機械作業を行うようにしてください。

7月の農作物管理

2010-06-30 | 気象情報・技術情報
○水稲
◆葉いもち防除
・いもち病は予防が大切です。箱施薬等を施用していても、窒素過多や降雨・日照不足により発生する場合があります。発生を見つけたら直ちに茎葉散布剤で防除をしてください。
◆斑点米カメムシ類の防除
・斑点米カメムシ類は、ノビエ等のイネ科雑草を好みます。ほ場の中や周辺にカメムシのすみかを作らないよう、こまめにノビエの抜き取りや畦畔の草刈りを実施してください。また、出穂10日前までには畦畔や土手の草刈りを終わらせておきましょう。
※畦畔の草刈りをしておけば、いつでも防除をすることができます。
 
○ナシ
◆着果管理
・果形の乱れや結実がやや不良なほ場がみられます。結実状況を確認しながら適正な着果量にしてください。
◆新梢管理
・幸水やあきづきでは、来年の花芽着生のために、中旬頃までに新梢誘引を行いましょう。
◆病害虫防除
・黒星病が発病しているほ場があります。黒星病を見つけたら速やかに摘除してください。また、薬剤散布は250㍑/10aを目安に十分量散布してください。
・カメムシ類がほ場へ飛来している場合、薬剤散布を実施してください。

○サヤインゲン
◆高温乾燥対策
・高温で乾燥した天候が続く場合は、畝間に灌水かけ流しを実施しましょう。
◆摘葉、摘鞘
・病気や虫、風雨で痛んだ葉、すれサヤは早めに除去し、圃場の外に持ち出してください。
◆草勢管理
・草勢が弱い場合は液肥を葉面散布しましょう。

○ネギ
◆病害虫防除
・降雨が続くと病害がまん延しやすくなります。晴れ間の予防散布を心がけましょう。
◆土寄せ
・ネギの伸長にあわせ、除草を兼ねて土入れ・土寄せを実施します。無理な土寄せは葉鞘
の肥大を妨げるため、太さをみながら行うようにします

○ホウレンソウ
◆灌水
・灌水は高温時には発芽後からできるだけ控え、乾燥状態をみながら、土が湿る程度に行います。収穫前7~10日間は、灌水を控えて徒長を防きましょう。
温度の高い日中は行わないでください。
◆遮光
・高温・乾燥時には、は種前からハウス屋根に遮光資材を使用し、地温を下げましょう。
・発芽後は、天候をみながら遮光資材を使用し、収穫7日前くらいに除去します。
・収穫時は、高温対策として遮光資材を使用しましょう。

○カボチャ
◆適期収穫と風乾
・今年は、春先からの天候不順で生育が遅れ、草勢が弱い傾向にあります。収穫はあわてず、適期収穫を心がけてください。(成りづるに縦のヒビが入り、さらに横のヒビが入った時期)
・雨の日の収穫は控え、切り口が十分乾くまで風乾を行い、果実の腐敗を防ぎましょう。
 
○ミニトマト
◆草勢管理
・今年は、春先からの天候不順で生育が遅れ、草勢が弱い傾向にあります。草勢回復のため、こまめな追肥と摘花(摘果)を実施してください。
◆灌水と追肥 
・1度に多くの灌水・追肥が裂果の原因になるので控えてください。
(目安は1回当たりチッソ成分で1.5~2.0kg/10a)

低温に注意してください!

2010-05-26 | 気象情報・技術情報
 5月26日発表の低温に関する東北地方気象情報によると、東北地方では、今後2週間程度気温が低い状態が続く見込みです。農作物の管理等に注意してください。
 また、5月25日発表の東北地方3か月予報において、6~8月は低温傾向との予報が出ています。今後も引き続き気象情報に注意して下さい。
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低温に関する東北地方気象情報 第1号
平成22年5月26日14時00分
仙台管区気象台発表

 東北地方では、今後2週間程度、上空の強い寒気や冷たい東よりの風の影響で、気温が平年より低い状態が続く見込みです。特に今後1週間程度は、日平均気温が平年より4℃前後低い日が続くでしょう。農作物の管理等に注意してください。
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東北地方 3か月予報(6月から8月までの天候見通し)
平成22年5月25日
仙台管区気象台発表

<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の平均気温は、平年並または低い確率がともに40%です。
降水量は、平年並または多い確率がともに40%です。

<6月>
東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

<7月>
東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
気温が低くなる時期がある見込みです。
気温は、低い確率が50%です。
降水量は、平年並または多い確率がともに40%です。

<8月>
東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。
気温は、平年並または低い確率がともに40%です。
降水量は、平年並または多い確率がともに40%です。