去る10月1日(日)午前10時~2日(月)午後4時過ぎまで、丸々2日間の日程で、東は笛吹市の実験線から、西は富士川町の南アルプストンネル坑口予定地と、すでに掘り始められた早川町までのリニア線予定地の現地視察がリニアを考える自治体議員懇談会(現地事務局:山田厚甲府市議会議員)の主催で、行われました。
山梨県駅予定地の実情
甲府盆地は、北東から流れる笛吹川と北西から流れる釜無川が南西部で合流して富士川となるところに形成された、元々「湖」のいわれを持つところであり、とりわけ、山梨県駅予定地は、今も水田地帯で、1mも掘れば水が出ます。
この辺りは、甲府市ハザードマップにも、極めて地盤が弱く、震度の揺れが大きく液状化の危険度が高い地帯とされています。そして、リニアの通過ルートと曽根丘陵活断層と重なり、山梨県駅は活断層から1.5㎞の近い位置になります。
加えて、特に過疎な山梨県駅の乗降客数とメリット効果にも根拠がないことが、具体に見聞出来ました。
ルート予定地域の怒りの声
笛吹市では、実験線の真下の方からは、実験線の日陰で凍土化し、雪解けも遅く農作業への影響と住宅への補償にもJR東海は誠意が見られず、それに、実験線が本線になるとの話はいまだに来ていないとのことでした。
甲府市上曽根地域では、4㎞が防音フードでなく、防音壁が予定され、中心から60m地点で77㏈(デシベル)の騒音(住居地域では昼間55㏈以下・夜間45㏈以下)は許容できないと「上曽根地域リニア沿線住民の会」を地権者及び被害を被る住民を対象に、平成29年4月組織して、規約に、「フード設置」を約束するまで一切の交渉に応じないとの取り組みが紹介されました。
南アルプス市戸田地区では、住宅街を斜めにリニア計画ルートが線引きされ、15世帯が立ち退き対象となるが、JR東海は「家を牽引すればいい、」などと勝手なことを言っていると怒りの声が聴かれました。加えて、JR東海の土地の買収は、側道も見込まない軌道敷22mでは、利用できない三角地が多く発生することになり、高さ40mの橋脚であれば、日陰地帯が100mとなるので、100mの緩衝地帯を地区として主張しているとのことでした。
南アルプス市の宮沢地区では、住宅敷地内で10mも掘れば、自噴する湧水が、生活用水に今も使われていて、実際に、飲ませていただいて、柔らかく美味しい「水」を味わいました。その水が、巨大な橋脚が地中深く埋設されることによる水質の悪化や水位の低下が懸念されているのだが、未だに、JR東海からの説明もなく、噂だけの不安が地区の住民に広がっているとのことでした。
危険が顕在化している残土
実験線トンネルの残土が、終結部分の先の稜線に積み置かれ(フェンスで囲まれ目隠し状態)、流出の危険が指摘されている。
また、南アルプスのトンネル工事がすでに始まっている早川町ですが、その早川の河川敷や斜面に、残土が山のように積み置かれています。既に、中部横断道路建設の残土もありますが、重金属が検出され、処分地がなく、動かされないところへ、新たにリニアの残土が積まれるといったことなど、危険物質の流出や残土の崩落の危険を目のあたりしました。
リニアの実態を知るには、現地の視察から
今回の2日間の現地視察で、リニア中央線は、①著しい自然や景観の破壊である。②地区の街並みだけでなく地区の住民をも分断する。③JR東海の無謀なリニア計画と傍若無人な事業の推進であることが明らかにされました。
百害あって一利なし!リニア中央線は早々に止めるべきだ!
山梨県駅予定地の実情
甲府盆地は、北東から流れる笛吹川と北西から流れる釜無川が南西部で合流して富士川となるところに形成された、元々「湖」のいわれを持つところであり、とりわけ、山梨県駅予定地は、今も水田地帯で、1mも掘れば水が出ます。
この辺りは、甲府市ハザードマップにも、極めて地盤が弱く、震度の揺れが大きく液状化の危険度が高い地帯とされています。そして、リニアの通過ルートと曽根丘陵活断層と重なり、山梨県駅は活断層から1.5㎞の近い位置になります。
加えて、特に過疎な山梨県駅の乗降客数とメリット効果にも根拠がないことが、具体に見聞出来ました。
ルート予定地域の怒りの声
笛吹市では、実験線の真下の方からは、実験線の日陰で凍土化し、雪解けも遅く農作業への影響と住宅への補償にもJR東海は誠意が見られず、それに、実験線が本線になるとの話はいまだに来ていないとのことでした。
甲府市上曽根地域では、4㎞が防音フードでなく、防音壁が予定され、中心から60m地点で77㏈(デシベル)の騒音(住居地域では昼間55㏈以下・夜間45㏈以下)は許容できないと「上曽根地域リニア沿線住民の会」を地権者及び被害を被る住民を対象に、平成29年4月組織して、規約に、「フード設置」を約束するまで一切の交渉に応じないとの取り組みが紹介されました。
南アルプス市戸田地区では、住宅街を斜めにリニア計画ルートが線引きされ、15世帯が立ち退き対象となるが、JR東海は「家を牽引すればいい、」などと勝手なことを言っていると怒りの声が聴かれました。加えて、JR東海の土地の買収は、側道も見込まない軌道敷22mでは、利用できない三角地が多く発生することになり、高さ40mの橋脚であれば、日陰地帯が100mとなるので、100mの緩衝地帯を地区として主張しているとのことでした。
南アルプス市の宮沢地区では、住宅敷地内で10mも掘れば、自噴する湧水が、生活用水に今も使われていて、実際に、飲ませていただいて、柔らかく美味しい「水」を味わいました。その水が、巨大な橋脚が地中深く埋設されることによる水質の悪化や水位の低下が懸念されているのだが、未だに、JR東海からの説明もなく、噂だけの不安が地区の住民に広がっているとのことでした。
危険が顕在化している残土
実験線トンネルの残土が、終結部分の先の稜線に積み置かれ(フェンスで囲まれ目隠し状態)、流出の危険が指摘されている。
また、南アルプスのトンネル工事がすでに始まっている早川町ですが、その早川の河川敷や斜面に、残土が山のように積み置かれています。既に、中部横断道路建設の残土もありますが、重金属が検出され、処分地がなく、動かされないところへ、新たにリニアの残土が積まれるといったことなど、危険物質の流出や残土の崩落の危険を目のあたりしました。
リニアの実態を知るには、現地の視察から
今回の2日間の現地視察で、リニア中央線は、①著しい自然や景観の破壊である。②地区の街並みだけでなく地区の住民をも分断する。③JR東海の無謀なリニア計画と傍若無人な事業の推進であることが明らかにされました。
百害あって一利なし!リニア中央線は早々に止めるべきだ!