コミュニティサロンふれあいらんど

先人樹を植え、後人その下に憩う

令和断末魔(2) G20大阪サミットは百害あって一利なし

2019-06-29 14:06:43 | まちづくり
G20大阪サミットが、物々しい警護のもとで行われている。国連とか国際的な機関組織の会議でもなく、裾野(シチズン)を忘れた、頂上(サミット)を自称するモノたちの懇親会のようなもので、断末魔に少しは遠回り出来るかもしれないが、世界のシチズン:市民にとって、百害あって一利なしである。現にアベ総理曰く「対立点を避けて、一致点を見出す」⁉
とりわけ、議長国日本(アベ総理)は世界に赤恥をかくこととなるのではないかと思われるのは、戦争と平和、格差と貧困、世界と地域、人権と国家etcのテーマを頬かむり「対立点を避けて、一致点を見出す」としての目玉としたのが「デジタル経済に関する首脳特別イベント」でのデジタルデータの流通や電子商取引に関する国際的ルールを作るとする「大阪トラック」の開始宣言なのだろうが・・・
①「おそろしいビッグデータ―超類型化AI社会のリスク」
(山本龍彦著2017.11.30朝日新書)
②「『AI資本主義』は人類を救えるか―文明史から読みとく」
(中谷巌著2018.12.10NHK出版新書)
③「キャッシュレス覇権戦争」
(岩田昭男著2019.2.13NHK出版新書)
 月に1冊のある読書会で今年に入って上記の3冊が取り上げられた。全て新書版なのだが、GDPRなどの略語。アルゴリズムと言ったカタカナ語と奮闘しながら得た認識から、アベ総理というか日本政府の誇らしさは、まさしく笑いものだと思う。
 自ら諮問したその答申も読んでいない閣僚のアベ自公政権の恥はそれでいいとしても「大阪」の冠は御免願いたい。一層誇らしく〝アベノトラック〟と名付け直してください。「大阪」都構想⁉、「大阪」カジノ万博⁉そして「大阪」維新の会⁉、大阪の〝地盤沈下〟を許せない!
 加えて、国際ルールとしての「個人データの管理」云々だが、自民党の憲法改正案では、「個人」が「人」に、「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」に壊変されているではないか・・・
第十三条 すべて(全て)国民は、個人(人)として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉(公益及び公の秩序)に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の(最大限に)尊重を必要とする(尊重されなければならない)。 ※( )内が壊変文