ゲーテの恋 ～君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」～

文豪ゲーテを一夜で有名にした傑作に秘められた、切なくも美しい恋の真実とは―

『ゲーテの恋　～君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」～』です。





　　　　　　　≪こんなお話≫




ドイツが世界に誇る文豪、また詩人・小説家・劇作家・自然科学者・哲学者・政治家・法律家―と、いくつもの顔を持ち天才と呼ばれたゲーテ。若き日、詩人になることを夢見ながら、才能が認められず、田舎町の裁判所で働いていた彼は、美しいシャルロッテに恋をした。
彼の文才の最初の発見者であり、くすぶっていた彼を力づけてくれる聡明なシャルロットに、ゲーテはそのすべてを捧げ、共に生きられないのなら死をもと思いつめるほど惹かれていったのだった。しかし、彼女には父親が決めた結婚話が進んでいた―。

すべてを賭けた恋に破れたゲーテがその痛みをペンにぶつけ、書き上げた小説、それが「若きウェルテルの悩み」である。




こちらがゲーテのアレクサンダー・フェリング


そしてこちらがゲーテ


ゲーテの肖像になじみのない私にとってはどうでもいいことなのだが、似てるといえば似てる。


見る前はちょっと暗めのお話なのかと勝手に思っていましたが、予想は見事にハズレ。
秋のデートムービーにオススメです。




ウェルテルのモデルと言われている親友のイェルーザレムは人妻との恋に破れ自殺してしまうけれど、

イェルーザレムのフォルカー・ブルック
　


若いゲーテは明るく爽やか。




シャルロッテの結婚相手、ゲーテの上司のケストナーも、けっこういい人。
ケストナーは日本でもお馴染みのモーリッツ・ブライブトロイ(絶対覚えられない…)
　


シャルロッテのミリアム・シュタイン

彼女はとっても可愛く活発
そして二人の関係にも驚くほど積極的


彼女の結婚を知り失意のときを過ごすゲーテ。


父に連れ戻された彼は、シャルロットに贈った自分の小説が社会現象まで巻き起こしていることを知るのだった。


ゲーテの父が
「お前を見くびっていたよ。まだまだ子供だったんだな」
と言っていたように、これは若者の成長のお話です。

後味爽やかでした。