goo blog サービス終了のお知らせ 

1からやり直しTOEIC試験150点アップ実況中継

ある大学で50名の学生にTOEIC講座を担当。たった15日の講座で平均150点の成績upを果たした。その学習法を実況中継

どうですか? 簡単なしくみがわかりましたか?

2006-05-04 12:44:59 | こんな簡単な英語のしくみ

どうですか?私たちが学校時代に学んだ英文法やTEIC試験用の文法書にもこんな英語のしくみをとりあげているものは絶対にないはずです。
もちろん今の段階で、この31の文例を訳せることを望んでいません。しかし今までの文法書に書かれてきた様々な文法用語でいくらTOEIC試験に臨んでも結果など出ないのは当たり前だと思います。なぜならいくら文法用語を知っていたり、文法で解明したところで、「ことばとしての英語」が理解できないからです。
例えば、文法書には決まって「不定詞はto+動詞の原形だ」と教えています。そこで「寿司を食べたい」と表現したいときは、want to+動詞の原形。つまりwant to eatとeatを動詞の原形にしなければならないと学習しても、「寿司を食べる」という行為を頭に思い浮かべることができるのでしょうか。

私が分類した「英語のしくみ」は、たった5つのフレーズを元に組み立てています。

  (時制世界)
   現在形 eat(s) sushi
   過去形 ate sushi
  (非時制世界)
   原形動詞フレーズ (to) eat sushi
   ing形動詞フレーズ eating sushi
   ed形動詞フレーズ eaten sushi

私が提唱するファンクションメソッドは、単に文法問題を解くためのメソッドではありません。文法問題のtoの後ろにくる動詞が原形か原形でないかといくら学習をしても確かに、文法問題は解けるかもしれませんが、それはそれだけのものに過ぎません。
toは「到達点」を表す前置詞であり、「これから」といった未来のイメージを持つことを知っていたら、それがListeningでも、Speakingでも、Readingでも役立たなければならないのです。
   Do you want to eat sushi?
   I don't want to eat sushi.

このeat sushiが、make sushi、buy sushiと変わってもこのしくみさえわかっていれば簡単なことです。
ことばというものは、フレーズ(意味ある単位)で覚えたら、確実にその意味が定着・蓄積していきます。

以下、このことを思い浮かべていただいて、学習を進めてください。

英語はとてもシンプルで合理的なしくみをしています

2006-05-04 12:44:21 | こんな簡単な英語のしくみ

■英語の簡単なしくみの一端をお見せしましょう
以下にとりあげた文例は、「寿司を食べる」という行為に焦点を当てたものです。※印は学校時代に悩まされた代表的な文法用語です。青印のフレーズはひとまとまのの寿司を食べる行為・状態を示しています。学校時代に単なる動詞だけの変化ばかりを教えられてきましたが、大切なのはこの動詞フレーズそのものが変化するという視点を持つことです。これがなかったから、いつまでも英語がことはとして定着・蓄積しないのです。

 (時制世界)
*現在形は現在の事実・習慣を表し、過去形は過去の事実を表します。
  (1) I eat sushi every day. ※現在形
    私は毎日、寿司を食べます
  (2) I ate sushi yesterday. ※過去形
    私は昨日、寿司を食べました

 (非時制世界)
*元は動詞ですが、文の時制とはまったく関係のない動詞からの造語です。これは以下のように、動詞の原形で始まる原形動詞フレーズ、動詞のing形で始まるing形動詞フレーズ、そして動詞のed形で始まるed形動詞フレーズのたった3つです。
 (1) 原形動詞フレーズを用いて eat sushi
原形動詞フレーズは、ある行為や状態を頭の中で思い浮かべる映像世界のようなものです。
  (3) Eat sushi. ※命令形
    寿司を食べなさい
  (4) Don't Eat sushi. ※禁止の命令形
    寿司を食べてはいけない
  (5) Let me eat sushi. ※使役構文
    私に寿司を食べさせてください
  (6) Let's eat sushi. ※慣用表現
    寿司を食べましょう
  (7) I will eat sushi tomorrow. ※未来形
    私は明日、寿司を食べます
  (8) I can eat sushi. ※助動詞の文
    私は寿司を食べることができます
  (9) I can eat sushi. ※助動詞の文
    私は寿司を食べることができます
  (10) Shall we eat sushi? ※助動詞の文
    寿司を食べましょうか?
  (11) Will you eat sushi? ※助動詞の文
    寿司を食べませんか?
  (12) I saw her eat sushi. ※知覚動詞の用法
    私は彼女が寿司を食べるのを見ました

*以下は、前置詞toが原形動詞フレーズを導いているものです。toは「到達点」を意味し、「頭に描いた映像世界に至る」と、未来的なイメージを付け加えます。
  (13) I am to eat sushi. ※be toの構文
    私は寿司を食べる予定です
  (14) I am going to eat sushi. ※be going toの構文
    私は寿司を食べる予定です
  (15) I am sure to eat sushi. ※be sure toの構文
    私きっと寿司を食べます
  (16) I have to eat sushi. ※have toの構文
    私は寿司を食べなければなりません
  (17) I want to eat sushi. ※to不定詞
    私は寿司を食べたいです
  (18) I want you to eat sushi. ※want +人+to不定詞
    私はあなたに寿司を食べてもらいたいです
  (19) I told you to eat sushi. ※tell +人+to不定詞
    私はあなたに寿司を食べるように言いました
  (20) I came here to eat sushi. ※不定詞の副詞的用法
    私は寿司を食べるためにここに来ました
  (21) Sushi is something to eat. ※不定詞の形容詞的用法
    寿司は食べるものです

 (2) ing形動詞フレーズを用いて ate sushi
*ing形動詞フレーズは、「~しながら、~しながらのこと」と継続的な意味を持ちます。
  (22) I am eating sushi now. ※現在進行形
    私は今、寿司を食べています
  (23) I was eating sushi at that time. ※過去進行形
    私はその時、寿司を食べていました
  (24) I like eating sushi at that time. ※動名詞
    私は、寿司を食べることが好きです
  (25) Stop eating sushi. ※動名詞
    寿司を食べるのをやめなさい
  (26) I came here eating sushi. ※主格補語構文
    私は寿司を食べながら、ここに来ました
  (27) I saw her eating sushi. ※目的格補語が現在分詞の用法
    私は、彼女が寿司を食べるのを見ました
  (28) I came back eating sushi. ※動名詞
    私は寿司を食べないで、戻ってきました

 (3) ed形動詞フレーズを用いて eaten sushi
*ed形動詞フレーズは、「~されて、~された」と受動的な意味と、「~したこと」と過去のイメージとなります。
  (29) The suhi was eateni. ※受身形
    その寿司は食べられました
  (30) I have just eaten the sushi. ※現在完了形
    私はちょうど寿司を食べたところです
  (31) I had eaten the sushi when she came home. ※過去完了形
    私は彼女が帰宅したときには、もう寿司を食べてしまっていました

こんな簡単な英語のしくみ その1

2006-04-21 10:19:42 | こんな簡単な英語のしくみ

日本で、TOEIC試験を受ける人は年間延べ1,500万になるということです。そして彼らが挑んだ成果がアジア32カ国中、31位。この結果は「日本の英語教育に問題があるのではないか?」と、ある英語教育専門のメーリンクリストに投稿したら、おもしろい返答が戻ってきました。「日本人の受験者数が多いから、つまり猫もしゃくしも受けているから平均点が下がっているのだ」と言うのです。しかしそうでしょうか、受験者数というものは、おのおのの国の人口比や英語に対する関心度で語れるものです。したがって簡単に「日本人だけが」「多くの人が受験するから」というのは、まったく的が外れた意見です。

そもそも、中学、高校で6年間、大学で4年間、あるいはそれを経て駅前留学をしたり、あるいは語学留学をしたりする人は多いのが現実です。それでもこの「アジア諸国31位」はこの数年維持し続けている、その原因は何なのか、それこそが問われるべきです。
しかも、現場で教えてきた私個人の意見では、生徒たちの英語力は年々下がっていると実感しています。もちろん以前の読解を中心とした英語教育がよかったと言いませんが、「話せる英語教育」ということで、AET(ネイティブによる学習)を増やしたり、あるいは教科書を改訂したりといった結果が、より英語力を低下させているのです。

英語が国際語となっているのは、単に英国やアメリカが経済的、政治的、軍事的な強国というだけではありません。それは英語ほどシンプルで合理的な言語はないからです。

私はここでは、一般的な「日本人の英語音痴の原因」について述べるつもりはありません。ここで述べたいのは、皆さんが学校時代に受けてこられた文法、そしてTOEIC試験のための市販の文法書にある文法についてです。
すべてではありませんが、だいたいこれらの文法書は、5文型から始まり、現在形、過去形、未来形、進行形、受身形、完了形、不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞などと進んでいきます。そして皆さんは、その一つ一つを説明とともに、あげられた文例を確認し、覚えていく、そんな学習をしていると思います。
ここで注目していただきたいのは、これは高校や大学の受験でもそうだったということです。そしてTOEIC対策用の文法書では、その文例がTOEIC試験用のものに変わっているだけのものであることに注目してください。あるいはもっと言えば、このような学習をしていてもなかなかスコアアップがはかれないのだとしたら、そろそろ学習法を変えてはどうかということも考えてください。

私は、この学習法を「学習者を虫扱いをする」ものだと考えています。つまり一つ一つの文法事項を虫みたいに学習していつまでも決して英語といものの「全体像」や「英語の発想を教えない」教え方なのです。逆に言えば、教える人がこの「英語の全体像」や「英語の発想」を知らないとも言えます。彼らは個別の文法事項を虫みたいに学習し、しかもそれでも一応は「成功者」になった人たちだとも言えます。しかしこのことは例えば、TOEIC試験で700点前後がとれるとされている高校の英語教師が「英語を自由に話せない」という現実につながるのは一体何なのでしょうか。

大切なのは、学習者がまず「英語ということばの全体像や英語の発想」を見ること、つまり虫ではなく、鳥になって全体像をとらえることです。これは個別の文法事項ではなく、英語ということばのことです。このことばとしての英語の全体像が身についていれば、個別の学習において「今、どこの学習をしているのか」が実感することもできるし、あるいは比較したり、しかもそれをもっと拡大していく学習が可能となるのです。

手前味噌になりますが、私がたった15日間、数十時間で平均点を150点にスコアアップさせているのは、言うまでもなく生徒たちにこの「英語のことばとしての全体像」を見せているからに他なりません。しかも彼らが私の手から離れても、着実にスコアアップしていくのは、英語が文法ではなく、ことばとして身についたからです。

さて前置きが長くなりました。ここでその文法事項ではない、ことばとしての英語の全体像の一端を紹介しましょう。
この全体像を紹介するための、キーとなるのは「ことばの抽象化」です。これは日本語にも同じ発想があり、例えば、「英語を話します」という具体的な表現を「英語を話すこと」と抽象化する表現法です。
以下、左にあげた項目は私が提唱する学習法、右の事項はいわゆる文法用語です。
英語では、この「英語を話すこと」にまつわるフレーズはたった3つです。つまり銅の原形で始まる原形動詞フレーズ、動詞のing形で始まるing形動詞フレーズ、そして動詞のed形で始まるed形動詞フレーズ、このたった3つです。

 (1) (to)+原形動詞フレーズ          (to)不定詞
  (a) 名詞として使う           to不定詞の名詞的用法
    1).主語として
      To speak English is easy.   to不定詞
      英語を話すのは簡単です
      It is easy to speak English.  仮主語It~to不定詞の構文
      英語を話すのは簡単です
    2).補語(VC感覚)として
      My wish is to speak English.  to不定詞の補語用法   
      私の願いは英語を話すことです   
      目的語の補語(VOC感覚)として
      I want you to speak English.  want+人+to不定詞
      私はあなたに英語を話してもらいたい
      I heard her speak English.   知覚動詞+人+原形不定詞
      私は彼女が英語を話しているのを聞きました
      Let me speak English.     使役動詞+人+原形不定詞
      私に英語を話させてください

    3).目的語(VO感覚)として
      I can speak English.      助動詞+原形の動詞
      私は英語が話せます
      I want to speak English.    to+不定詞
      私は英語を話したい
      
  (b) 形容詞として使う
    1).限定用法として
      Give me something to drink.   to不定詞の限定用法
      何か飲み物をください
    2).叙述用法として
      You are to speak English.    be toの構文 命令
      あなたは英語さなければならない
      I am going to speak English.   be going toの構文
      私は英語を話すつもりです
  (c) 副詞として使う
      I came here to speak English.  to不定詞の副詞的用法、目的
      私は英語を話すためにここに来ました

 (2) ing形動詞フレーズ      動名詞、現在分詞
  (a) 名詞として使う
    1).主語として
      Speaking English is easy.    動名詞主語用法
      英語を話すのは簡単です
      It is fun speaking English.   仮主語it~動名詞
      英語を話すのは楽しいです
     *形容詞として使われる場合
      This is a sleeping bed.     動名詞の限定用法
      これは眠るためのベッド(寝台)です
      She is a dancing girl.  動名詞の限定用法
      彼女は踊るための女の子(踊り子)です
    2).補語(VC感覚)として
      My hobby is speaking English.  動名詞
      私の趣味は英語を話すことです
      目的語の補語(VOC感覚)として
      I heard her speaking English.  知覚動詞+人+現在分詞
      私は彼女が英語を話しているのを耳にしました
    3).目的語(VO感覚)として
      I enjoy speaking English.    enjoy+動名詞
      私は(いつも)英語を話して楽しみます
    4).前置詞の目的語に使って
      She is proud of speaking English.  前置詞+動名詞
      彼女は英語を話すのを自慢しています
  (b) 形容詞として使う          
    1).限定用法として
      She is a dancing girl.     現在分詞の形容詞的用法
      彼女は踊っています
    2).叙述用法として
      I am speaking English.     現在進行形、be+現在分詞
      私は英語を話しています
  (c) 副詞として使う
      Walking along the street, I met her. 分詞構文
      通りを歩いているときに、彼女に会いました

 (3) ed形動詞フレーズ
  (a) 名詞として使う
    1).目的語(VO感覚)として
      I have never spoken English here.   現在完了形
      私はここでは一度も英語を話したことがない
  (b) 形容詞として使う
    1).限定用法として
      She is an invited guest.     過去分詞の限定用法
      彼女は招待客です
    2).叙述用法として
      She is sometimes invited to the party.     受身形
      彼女は時々パーティーに招待されます
  (c) 副詞として使う
      Invited to the party, she was pleased.  分詞構文
      パーティーに招待されたので、彼女は喜んだ

どうですか? 英語は涙が出るくらい合理的なしくみを持っていることがわかっていただけるでしょうか。「英語を話すこと」といった行為が名詞として使われるなら、それが主語や補語や目的語となるのは当たり前です。あるいは元々形容詞には限定用法と叙述用法がありますが、それが動詞のフレーズとなっても当然のことです。
基本のしくみさえ、頭に整理された状態で入っていたら、ことばであるから多少の例外があっても、それを基本にして展開させていく、これが最も効果的で、効率的な学習法なのです。
このブログの文法「文法応用 語彙問題」の説明はこの順序で行なっています。