二回戦を劇的?な勝ち方で突破したK陵クラブ。
決勝戦はすけもいた葡萄隊の同期生が数多く所属しているK梗クラブとなる。
ここ数年一人勝ちしている強豪である。
夏の練習試合でも2桁失点で完敗している相手。
相手は一回戦で投げたと思われるエースがマウンドへ。
一方のK陵クラブは初戦がエースだったので、決勝は二番手ピッチャーがマウンドへ。
この試合も投手戦が展開される。
ネット裏から見ていても今日のピッチングは冴えている。
「こんなにコントロール良くて、球は速かったっけ?」
と驚きの声が出るほど。
そして1つのエラーで試合が動き出す。
4回裏のK梗クラブの攻撃
ノーアウトからフォアボールで出たランナーが盗塁を仕掛ける。
ここでキャッチャーの送球がセカンドベース上をはるかに越えて、右中間への悪送球でランナーは三塁へ。
そして、その直後に置きに行ったボールをレフト前に弾き返され先制点を与えてしまう。
後続はなんとか抑えるものの、今日の振りでは1点が重くのしかかる。
5回表K陵クラブ
1アウトから、すけがライト前にしぶとく落ちるヒットで出塁。
続くバッターとのエンドランを警戒され、10球近くの牽制を受ける。
最後にはエンドランを外され、二塁でタッチアウト。バッターも凡退で0-1のまま。
6回表K陵クラブ
先頭バッターが平凡なライトフライ。
しかしライトの動きがおかしく、帽子をとって陽をよけるようなしぐさ。太陽が目に入ったようで、グラブにボールを当てるものの打球を見失う。その間にバッターランナーは三塁へ。
ノーアウト三塁。
相手は当然スクイズを警戒の中、打席のキャプテンは期待を裏切らず、初球スクイズを一発で決めてくれる。
「うおぉぉぉぉぉー」
盛り上がるベンチと応援団。
試合を振り出しに戻す。
しかし、6回裏のK梗クラブ
先頭バッターがセンター前に抜けるヒットで出塁。
続く二人のバッターが送り、2アウトながらランナーを三塁。そして、相手バッターが打った打球はレフトのライン際ギリギリに入り、ため息と歓声の中での大きな当たりのスリーベースとなる。
2アウトから1点を失う。結局これが決勝点となってしまった。
練習試合を含めての連勝は10で一旦ストップ。
新チームの初陣の大会は準優勝でスタートを切ることになった。
試合後のすけのコメント．
「あの送球ミス(４回裏)は残念だったが仕方がない。どっちも打てないが、力の差はないじゃん。次は勝てると思う」
翌日・・・
「祝勝会」とか言って近所の牛丼屋の2年生は全員集合。
「祝勝会」じゃないでしょ。準優勝で満足するようなチームじゃない。
全員の合言葉。
「全国で勝つ!!」
次大会はもうすぐ。
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第二試合 (決勝戦)
2打席 2打数 1安打 0打点
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すけ達の中学野球の記録をプレイバックで掲載。一生の想い出、彼の記録として一部、加筆・修正してブログにアップしていきます。
