三塁側応援席から流れる「アルプス一万尺」の応援歌がとめどなく流れています。それに合わせる、バックネット裏の手拍子。
この曲が止まり、一塁側から歓声が挙がる。手拍子が止まり、拍手になる・・・その瞬間に、甲子園を目指した戦いに決着がついた瞬間になります。
佐久長聖高は5年連続、松商学園高は5年ぶりの決勝進出であり、佐久長聖高は2年ぶり7度目、松商学園高は8年ぶり36度目の夏の甲子園出場を懸けての戦いでした。
先制のチャンスは松商学園高。初回、フォアボールのランナーがボークで二塁へ進み、送りバントで1アウト三塁。しかし、佐久長聖高のピッチャーが後続2人を連続三振に仕留め、先制のチャンスを逃す。代わって先制点は佐久長聖高。二回裏、先頭がヒットで出たランナーを送って1アウト二塁。次のバッターのレフト前ヒットで一・三塁になり、次のバッターの内野ゴロで三塁ランナーがアウトで2アウト一・二塁と場面が変わり、次のバッターの内野ゴロエラーで佐久長聖高が1点を先制。
その後、三回、四回、五回と松商学園高の攻撃はランナーを出すことが出来ず、佐久長聖高も三回、四回とランナーは出しても得点できないまま進んだ五回裏の佐久長聖高の攻撃。センター前ヒットと送りバントにエラーが絡んで作った1アウト二・三塁のチャンス。次のバッターの内野ゴロをファーストがフィルダースチョイスで1点追加、一・三塁からのセンター犠牲フライでさらに1点を追加し、3点にリードを広げます。
佐久長聖高は六回にも2本のタイムリーヒットで2点を追加し、八回にも2ベースヒットで1点を追加して、このまま終わるかと思った九回表、松商学園高の攻撃。この回の先頭バッターがレフト線2ベースで出塁。次のバッターがレフトフライで1アウト。次のバッターは内野安打で一・三塁。そして、次のバッターがセンター前へのタイムリーヒットで1点を返し、その次のバッターがライト線ベースでさらに1点を追加し、二・三塁。ここで松商学園高は代打を出すも、三振で2アウト。続くバッターは内野ゴロで3アウト、試合終了となりました。
松商学園000000002|2
佐久長聖01002201x|6
優勝した佐久長聖高おめでとうございます。
5年連続で決勝進出。そのうち3度の優勝。安定した強さチーム作りです。ただ、その佐久長聖高を打ち破るようなチームが出て来ませんと、長野県の高校野球の進歩はありません。
長野県代表として、甲子園で一つでも多く勝ち上がってくれることを期待しています。
この夏、敗れ去った83チームは既に来年に向けて動き出しています。
強ければ、強いほどいいです。目標は大きければいいですから。
しかし、今年の長野県内は二年生が主力で活躍しているチームが多かったです。エースとか四番とか・・・
新チームが思いやられます。本当に。
それはともかく、今度は「甲子園に出場するチーム」じゃなく「甲子園で勝てるチーム」を目標にして、チーム作りをして欲しいと思います。
さて、スタートしますか。